結婚
【狐族の村】
「そうですか、まやかしの森を突破しましたか。ならばもう言う事はありません。貴方を信頼し、その伝説の武具を差し上げましょう。」
「そうか、ありがとう。あと1つ聞きたいんだが、一度転生した者がもう一度転生する事って可能なのか?」
「転生者の再転生か…聞いた事は無いですが、仮になんらかの理由でもう一度魂が天国か地獄にいって、もう一回転生者に選ばれたらありえるんじゃ無いでしょうか?」
「なるほど。ちなみに地獄って誰が治めてるんだ?」
「地獄は閻魔様が仕切ってるって聞いた事ありますが。見た事無いから本当かはわかりませんねえ。」
「ふーん。そっか、ありがとう!世話になったな!」
「じゃあ行きましょうか。ヤマト様。」
「ああ、行こう」
ふとロマを見ると寂しそうな目をしていた。
「ロマ!俺がお前の呪いを絶対直してやるからな!それまで待ってろ!!」
頭をぐわんぐわん撫でてやると
ロマはにっこりと笑った。
「はいっ。待ってますっ!」
アスリたちはジトーとこっちを見ていた。
「女の子と仲良くならないと気が済まないのか?ヤマトは!!」
「ヤマト様の心には私だけいれば良いのに……」
「じゃあまたなっ!」
手を振って狐族の村を後にした。
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「そういえばヤマト様、忙しくて全然能力サーチ出来なかったですし、今やっちゃいましょう。」
「確かにそうだな。よし頼む!」
ミミは俺の背中に手を当てた。
「ああヤマト様の背中、大きい、ぬくぬくしたい。おっと声に出てましたか。発現!サーチ!!」
「出ました。読み上げます。」
【能力:瞬撃】
(カウンター技。能力を発動してから食らった攻撃に対して反射のカウンターを撃つ。【不動】との両立も可能。)
【能力:爆雷波】
(遠距離拡散技。能力を発動後、右手から出る。【不動】との両立可能。取り扱い注意。)
「以上です。」
おお2つも新しいのが出た!
しかしあれだな
「取り扱い注意って何……?」
「さあ?」
「ところでヤマト、次はどこに行くんだ?この近辺だと、犬族、竜族があるが。」
んーどうしようかな。
「犬族はやめましょう。あんな奴らのとこ行く必要無いですよ。本当にどうしようもないですから。」
「そんなに評判悪いのか?犬族」
「いや、私はむしろ主人に対して忠誠を誓う、義理深い一族だって聞いたけどな……。」
「いややめましょう。あんな媚売りまくりの犬族なんて行く事無いですよ。」
普段のミミからは考えられないような罵倒だな。
これは私怨が入ってるな…
「わかった、ならとりあえず竜族に行こう。」
ホッと胸を撫で下ろしたミミ。
どんだけ嫌なんだよ。
しばらく歩いていると竜族の里が見えてきた。
ここが竜族の里かあ。
「ごめん下さーい。ジパングから来ましたヤマトと言いまーす!」
すると門番の女の人が出てきた
ジロジロと身体を見られたあと、
「ほう、貴様がヤマトか、よかろう族長に会わせてやる、」
少しして族長と会う事ができた。
「なるほど、貴様がヤマトか。話は聞いている、我が族長のナターシャじゃ。伝説の武具の話は娘と話すが良い。おい!ヨミ!」
「はい、母上。」
「例のヤマトじゃ。後はおまえが話すと良い。」
「はいっ。」
そういうとナターシャさんは出てってしまった。
「お、お主がヤマトか……」
ヨミという子は俺と同じくらいの歳の子で
髪は長く横で縛ったものを前に下げていた。
竜族の特徴の銀髪、金色の瞳八重歯も見えている。
「ああ、よろしくなヨミ。」
ヨミは先ほどの門番と同じように
俺の身体をジロジロと見始めたかと思うと
なんと触り始めてきた!
「えっ!なにっ!?」
「えっ、あっいやすまぬ。つい。しかし確信した。お主がこれまでに様々な族長を説き伏せてきた話は真のようじゃな。お主、伝説の武具が欲しいんじゃろ?しかも剣。」
「!ああ!欲しい欲しい!!」
「ならば、くれてやる。その代わり、た、頼みが、ある。」
「頼み?良いよ良いよ!なんでもやるよ!!」
「な、なんでも!?そ、そうか。なら話が早い。あの、そのぉ、妾と…そのぉ、けっ、けっ、」
えっ?なにっ?
「なにっ?なんだって?」
「だから!わ、わ、妾と結婚してくれ!!!!」
「「「えっ?」」」




