興奮
「ちょ、ちょっと待ってくれ、急に結婚なんて言われても出来るわけないだろ!?」
「な、なんじゃ?妾では不満か?魅力がないか?」
オロオロと泣きそうな顔をし始めたヨミ。
「そーじゃなくて!今会った人に急に求婚されてもわけわかんないっての!」
「あ、ああ、それもそうじゃな。では一から説明するか。」
ふぅようやくまともな話になりそうだ。
「ヤマト様、出ましょうよこんな里。絶対ヤバイですって。それに結婚なんて私が許しませんから。」
なんか、最近ミミの所持欲強くない?気のせい?
「確かに、騙されてんじゃないのか?ヤマト」
「ま、まぁ落ち着けよ。とりあえず話だけでも聞こう。」
「話してもいいか?話すぞ?まずお主らこの里には女しかいない事は気づいたか?」
確かに、今んとこ女しか見てないな。
「確か竜族は女しか生まれない特性を持っているんだったな。」
アスリがそんな事をいった。
へえそんな種族あるのか。
「その通りじゃ。妾たちは女子しか生まれぬ。故に子を成す時は他種族とじゃ。だが他種族とはケンカしとる事も多い。だから恋をした場合、夫婦は里から離れた田舎で余生を暮らすのじゃ。そして成長した娘はこの里に戻ってくる。」
「じゃあ族長は?」
「母上は鳥族の父上が死んでしまったからな…里に戻ってきたのじゃ…」
「ご、ごめん、変なこと聞いて」
「いや、いい。話を戻すぞ?妾たちは竜族はその名の通りドラゴンの血を引いておる。そして古来よりドラゴンのような強さを欲している。その性質上竜族は優秀な男に惹かれるのじゃ。今の主はそれじゃ。」
「な、なんてストイックな種族だ…」
「なんせお主は500年に一度の勇者じゃ。そんな優秀な者と結婚できるなら伝説の武具でもなんでもあげるのじゃ。」
「で、でも貴女は使命感からヤマト様と結婚しようとしてるだけでしょう!?そんな事で結婚しても幸せな生活を送れるわけがないです!!」
お、ミミが反抗してる。
「ふふ、使命感?何か勘違いしてるようじゃが、妾は使命感など感じてはいない。妾はヤマトを一目見た時から興奮がとまらなかったのじゃ。ヤマトから発せられる強烈なオスの匂いに一瞬でやられてしまったからのう。」
こ、こいつ……
変態だーーーーー!!!
「竜族は男を見るときまず目でジックリ見定める。そのあと匂いを嗅ぎ、もしくは身体を触ってそいつが優秀かどうかを判断するんじゃ。」
あ、どおりでジロジロ見られたわけだ…
「竜族の特徴はこんなもんじゃが…どうじゃ?妾と結婚する気になったか?」
「いや、なるかーーーーい!!」
なるわけないだろ今の聞いて。
ただの変態じゃねえか。
「な、なんじゃと…。じゃあどうすればええんじゃ…。」
ヨミは悲しそうな顔になってしまった。
「まぁとにかく俺は結婚なんて出来ないな。探すなら他で探してくれ。剣は惜しいが、仕方ない。また後でこよう。」
「そうかそれがお主の答えか。だがそう簡単には諦められぬぞよ。そうじゃのう、伝説の武具をあげたら妾と友達以上恋人未満の関係になってくれるか?」
なんだその曖昧すぎる関係は。
どれくらいの関係かわかんねーよ。
まぁその程度なら構わないか。
「わかった。良いよ。」
「では、結婚してくれぬため、お主には試練を与える!」
試練?信頼を得るためのテストか?
「内容は簡単じゃ。竜族の強者3人と同時に戦って勝つ。これだけじゃ。」
「シンプルで良いじゃねえか。やってやるぜ」
「ではこちらじ。ついて来い。」
俺はヨミの後について行くとそこは闘技場のような作りになっていた。
「この闘技場で戦ってもらう。闘技者を呼ぶから待っとれ。」
そう言うとヨミは闘技場を後にし、しばらくしてから2人引き連れてきた。
「こやつらが闘技場じゃ。自己紹介せい。」
1人目の闘技者は俺を見るなり顔を紅くし始め、そして俺の首筋を舐めた。
なっ!?
「んんんっ、良い味だわあ。ふふふ楽しみになってきた。私はノーン・タロイドよ。」
そして、2人目も出てきてまたもや俺をジロジロ見たと思ったら、俺の股間を触ってきた。
へっ!?
「ヤマト!あいつらやりたい放題か。」
「ヤマト様!私がやる予定だったのに、なんて事を!」
え?やる予定だったの?ミミ。
「良いの持ってますねぇ。うふふ。私はエーム・トイプです。よろしく。」
とんでもねえのが集まってんな。あれ?
「あと1人はどこだ?」
そう言うとヨミが前に出てきた。まさか…
「3人目は妾じゃ。このヨミ・ドラグノフとも戦ってもらう。」




