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壱果の父上はムテキング  作者: 巳ノ星 壱果


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6話 ナビよりもムテキングな父上

 


 完璧主義な父上は、ムテキングである。


 こんなにインターネットが普及し、誰もがスマートフォンを持っている時代でも、

 自分の感覚を大切にするのが父上だった。


 カーナビは、もちろん備え付けてある。

 父上の愛車は、ピカピカのお気に入りのあの車だ。


 初めて行く場所には、目的地を設定する。

 なのに、カーナビ通りには進まない。


 そんなところが、ムテキングなのである。


 道が混んでいると、気がつけばよく分からない細道に入っている。


「え、これどこ?」


 そう聞くと、父上は一言だけ言った。


「混んでいたから、変えた」


 そう、父上はアナログをこよなく愛す、昭和のムテキングだった。


 私がスマホで調べた到着予定時刻を、

 20分ほど遅れることも珍しくなかった。


 でも、父上は昔からこうなのだ。


 お気に入りの愛車を傷つけるリスクよりも、

 我が道を行くことを優先する人だった。


 父上には似ていないと思ったことが、何度もあった。

 それでも、ムテキングな父の性格を引き継いでしまった私は、

 やはり父上の娘なのかもしれない。


 そう思う出来事だった。


 父上はナビに従わない。

 だが不思議と、道には迷わないのだ。


 ナビだけが、父上についていけていなかった。

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