第6話
幕外小話
槍花が風邪を治す間、一行は岡山藩に逗留することとなった。
蔵五、いね子、シャーロットは城下町見学へ。お目付け役として、小鈴も同伴している。
千代姫は槍花を看病している。
ペンドラゴンは窓際の机で日本語の練習をしている。
千代姫が言う。
「ペンドラゴン様、変わった筆記具ですね」
「ディス・イズ・ア・ペン」
「ペンという筆記具なのですね」
「イエス。ペラペラペラ、グングニル、ペラペラペラ」
「…ふふふ、ちっとも理解できませんわ。さて、失礼」
ペンドラゴンのペンを借り、千代姫は文字を書く。
「ちなみに、ペンドラゴン様とシャーロット様は日本語でこう書きます」
「ペラペラ?オウ、サンキュー!」
「そして、他の人はこう書きますよ」
「オウ!カキマスヨ」
その後、にこやかにペンドラゴンの勉強する姿を見ていた。
千代姫はふと紙を見て、驚愕する。
「こ、これは…」
紙にはこう書いてあった。
【蔵五→いね子→シャーロット→小鈴】
「ままま、まさかこれはっ!?」
「イエス!おおおおお♡チャート!」
「なんと見事な!まさかの四人体制とは思いつきませんでした!ペンドラゴン様はシャーロット様経由で小鈴さんの鳴き声が聞きたいのですね!あの澄まし顔の小鈴さんが!シャーロット様と並んで!とびきりアホみたいに悦ぶのをみたいのですね!分かります!私も同じ思いです!」
「オウ!おおおおお♡、トレメンダス!トレメンダス!」
「ペンドラゴン様、お見事…ならば、こうすればさらにすごいです。失礼しますよ」
千代姫はチャートに書き足す。
【蔵五→いね子→シャーロット→小鈴→槍花】
「オーノー!オーマィガッ!オーマイガッ!」
ペンドラゴンが叫ぶ。
そして、ハアハアと息を荒げながらペンドラゴンが更に書き出す。
「ええっ!?【蔵五→いね子→小鈴→シャーロット→槍花→千代】 まさかの私!?チッ!ならばこれです」
「オウ!?【蔵五→いね子→小鈴→シャーロット→槍花→千代→ペンドラゴン】 オーノー!ノー!」
「さらに、こう!」
【蔵五→いね子→小鈴→シャーロット→槍花→千代→ペンドラゴン→蔵五】
「おおおおお♡の永久機関が完成!」
「オーマイガッ!オーマイガッ!」
「すごい!我ながらすごい!」
「グレイト!グレイト!」
ここで槍花が言う。
「すいません…静かにしてもらえませんか」
「ご、ごめんなさい」
「アイムソーリー」




