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力が出ない
アンパンマ〇ー
お腹が空いて力が出ないー
あの絵本は、なかなかに衝撃でした。
アンパンマ〇が来たら、アンパン食べさせてくれるかなー。
そんな事を考えちゃう宿屋の朝。
何となく、あれから元気が出ない。
食欲も無くて、何も食べたくない。
とりあえず宿屋の隣の店で、スープとパンの軽い朝食だけ食べる。
どうしよう。
ガイの薬屋に行くかどうか、迷ってる。
もし、あの女の人といたら?
え、私、いたらどう思うの?
悲しい?なんで?ガイだよ?
思い浮かぶのは、恐い顔を歪ませた笑顔。
私に遠くから手を振る姿。
人の話は聞かないし、勝手だし、ほんと最悪な。
でも、私の希望を常に叶えてくれて、ずっと村と街を往復する生活を続けていて。
街の薬屋もあるのに、それより私の材料運びを優先してくれていた。
私は、きっとずっと分かってた。
私への好意があるから、文句も言わずにやっていた事を。
分かっていて、でもいつの間にか、全部知らないフリをして、ガイを利用してた。
ガイみたいな人は、私には釣り合わないわって、どこかで見下して。
最低な自分にため息しか出ないけど。
もう村に帰る?
いや、それはダメだ。
ガイと、ちゃんと話そう。
ようやく、私は寝台から降りて、太陽に向けて背伸びした。
頭のついて無いヒーローって、すごいよね。




