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順風満帆

専属配達員、ガイ

ニーナ食堂を開店して、早4年が経った。


私も31才。


結婚しないのか、と時々、お客さんから聞かれたりするけれど。


私は、今の暮らしが気に入っている。


忙しく料理をして、食堂に来るお客さん達とのやり取り。

村のみんなと食べて笑って、楽しく暮らす。


美味しいご飯も食べられて、必要な物は、もう揃っている。


あの最低最悪だと思っていたガイは、今ではニーナ食堂専属の配達員をやってくれている。


それなりの代金も支払っているから、薬屋をやらなくても生活出来るだろうけど、合間には街で、ちゃんと薬屋もやってるらしい。


えらいなあ、と見直した。


「しかし、一方通行じゃなぁ」


村長さんは、変わらずふにゃふにゃ笑ってる。


街に、また行っても良いんじゃないか、と周りから言われることもあるけれど。


何だか、私には街は合わないと思った。


周りの冷たさが、トラウマなのだ。


休暇は、時々、取っている。


モル&ハルサには、いつでも食堂を任せられるから、気分が向いたら、海へ行ったり、プラプラと近くを散歩したり、空いている宿屋の部屋を借りて泊まったり。


砂浜で貝殻を拾って一日過ごすこともある。


こんな生活が、いつまでも続けばいいと思った。


でも、よく考えてみれば、無理な話なのだ。


この村のみんなは、お年寄りなのだから。

他の村人は、気付いています。

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