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着いた

眠いです

とうとう、ニーナの村へ着いた。


ニーナは、村人と抱き合って再会を喜んでいる。


全員が家族のような雰囲気で、仲が良い。


そろそろ、紹介されるだろうか。


ドキドキしながら、ご両親を待つ。


ニーナが、ニーナ食堂という看板のある家へ入って行った。


食堂を、やっていたのか。


ご両親が店主かな?


呼びに行ったのだな。


そのまま待つ。


周りでは村人が、何か囁きあっている。


俺のような洗練された男は、こういう村にはいないだろうから、仕方ない。


みんな、そうそう話しかけられないだろう。


そのまま待つ。



ニーナは、来ない。


あれ?俺は、何か勘違いしてないか?


そうだ!わかった!


俺から、ご挨拶に行くべきだったのだ!


ご両親の出迎えを待つなんて、失礼なことをしてしまった。


俺は、焦りながら、ニーナ食堂に入った。


そこでは、俺の歓迎会が開かれていた。


「ニーナ?ご両親は、どちらかな?」


俺の問いに、そこにいた全員が止まり、俺に注目する。


「ニーナの両親?なんじゃ、こいつは」


「あー、これね、何回言っても話が通じないんだわ。無視して下さいな」


ニーナは、再び、みんなと飲み食いを始める。


郷に入れば郷に従え。


この村の歓迎会は、こういう風にやるんだな。


俺も、入らねば。


笑顔で近付くと、心無しか、周りが空いた。


「なんだか恐ろしいな」


「ニーナ、なんでこんな奴を連れて来たんじゃ」


「連れて来たかったわけじゃないよー、まあ、面倒だし、そのうち気が済んだら帰るでしょ」


そうか、自己紹介がまだだった。


その為の場所を空けてくれたのか。


「初めまして、ガイと申します。ニーナと結婚する為の挨拶に伺いました。どなたがご両親か、いまいち分かりませんが、必ずニーナを幸せにします。どの方も仲良くしてやって下さい。よろしくお願いいたします」


「殺す」


ニーナが、嬉しそうに顔を両手で抑えてる。


このくらいで恥ずかしがるあたり、ほんとに純粋に育った娘だ。


微笑ましく思いながら、周りを見ると、祝福してくれているようだ。


みんな一様に目を抑えている。


「なんだい、こいつは?ほんとにニーナと結婚するのかい?」


「そんなわけないでしょ!こんな奴、死んでもごめんだわ」


「そうじゃろーな。して、どうする?」


「それを教えて下さい」


みんな、小声で話している。


こういう会話には、無理に入らない方が良い。


家族には家族のルールもあるからな。


俺は既に婿としての自覚を持っている。


「俺も食べていいかい?」


一応、声をかけてから頂く。


初めて見る食べ物ばかりで、気になっていた。


「これは、うまい!」


サクサク、ホロホロ、何が何だか分からないが、とにかくうまいのだ。


次々と食べて、気が付いたら歓迎会の食べ物を全て食べ切っていた。


「こいつ、ほんとこういう人なの。最悪でしょ」


嫁が、冷静に俺自慢をしている。


全く照れる。


たらふく食べた俺は、村長の家に寝かせてもらう。

おやすみなさい

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