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役立たず
呪詛を吐きたくなることってありますよね。
こいつ、馬の手綱捌き出来ないの?
ぼーっとしたり、ニタリニタリと笑ってみたり、上の空のこいつのせいで、馬車は道から転落しそうになった。
慌てて私が手綱を掴んだら、そのまま私に託された。
こいつ笑ってるけど?人を殺したあとみたいな顔で。
チックショー!馬の手綱なんて握ったことねーし!
でも、こいつに任せてたら死にそうだから、とりあえず私が必死に手綱を捌く。
「死ね死ね死ね死ね」
ブツブツと呪いの言葉をかけながら、村へ急ぐ。
それでも途中で寝なくちゃいけなくて。
食事もね。
「ほら、この薬湯を飲んで」
やたらに優しく言ってくるけど、もうほんと無理。
差し出された薬湯だけ、その手からかっさらって、ごくごく飲む。
確かに、味は美味しい。
街へ行く時に飲んだ物より、遥かに質が良いのは分かる。
「この薬湯は、特別に俺が調合したもので、、、」
詳しい説明は、するっと無視。
固いパンを浸して、モグモグ。
毛布を引っ掴んで、馬車で寝る。
流石に、あのバカは野宿するらしい。
当たり前だ、寝返りの拍子に石に頭を強打してしまえ。
記憶喪失になったら、このまま道に置いていくから。
心が病むときってあります。




