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休暇中

休暇欲しいです。

そして、どこか遠くへ行きたいです。

私の休暇は、2週間。


長めのお休み頂いちゃいましたー!


そして初めて、この村から出ることになった。


行商人のおじさんに、一緒に馬車に乗せてもらう。


「片道3日って、ほんと?」


私が聞くと、おじさんは笑う。


「当たり前だろーが。こういう商売してりゃ、3日なんて近いほうさ。王都までは1ヶ月もかかるわー」


ハハハ、じゃねーよ。


こちとら、便利大国 日本で育ってんだ。

そんな長く乗り物に乗ったことなんて無いわ。


しかも、途中は野宿か馬車で雑魚寝。


ホテル泊まりたいよぅ。



テンション下がりまくっていた私だけれど。


この世界を甘く見てた。



「 き き きれ ーーーー 」


めちゃくちゃ景色がきれいなのだ。

目が乾燥するくらい、かっぴらいて見る。


息をするのを忘れるほどの絶景がどこまでも続く。


海沿いの道は、曲がりくねっているけれど、その湾曲の美しさと


寄せては返す波しぶきと浜の砂の色。


砂は雪のように白くて


海は青と翠を混ぜ合わせた色合いなのに、どこまでも澄んでいる。


陽の光を受けてキラキラ輝く海と、青空、そして砂浜のコントラスト。


果てしなく続く水平線と空、白い雲。


春のようにポカポカ暖かくて、馬車の揺れも相まって、ふんわりウトウトする。


「こんな旅なら、長くても平気だわ」


そう思ってた時もありました。



「ううぅ」


旅のお供、携帯食糧。


これがあんまり美味しくないの。


食べれない訳じゃないけど、固過ぎるパンと、お湯で溶かしたドロドロしたスープ。


このスープは、甘いんだか苦いんだか、よく分かんない味で、苦手。


これに浸して、固いパンを食べるんだけど。


「、、、もういいですぅ」


途中でポッキリ心折れる。


「しっかり食べないともたないぞ!旅は体力だからな!」


ワハハハ言ってるおじさんは、とっくに食べ終わってる。


「だって、、、薬みたいな味がして」


特にスープの味が辛い。


「そりゃあ薬だかんなー。体に良いんだぞ」


いや、ほんとに薬かい!



この世界では、どこかに行くのも、何日も何週間も、時には何ヶ月もかかる。


その途中で命を落とすことは、よくあることで。


だから、食料自体を薬にして、病気を予防しているのだとか。


この世界、破傷風のようなものでさえ命取り。


そう聞いて、おぇ、となりながらも、何とかスープを全て飲み込んだ。


せっかくの休暇で死にたくないし。


涙目で終えた晩餐。


これを、あと何回繰り返すんだ、、、とへこんでいたけれど。


トイレに行くのに馬車と焚き火から離れたら。



そこには満天の星空があった。


言葉なんて出ない。


圧倒される星の量。


夜空が埋め尽くされる星、星、星、、、


もう、押し潰されるんじゃないかと思うくらい、それは間近に感じられて。


しばらく息が吸えなかった。


脳みそが、衝撃で揺さぶられたようだった。



トイレも終えて、ふらふらと馬車に戻り、馬車の荷物の隙間で寝かせてもらう。


おじさんは、外で寝るらしい。


なんだか、もう、いろいろ脳みそパニックだけど、幸せな気持ちで、すぅっと眠った。

知らない土地へ行って、美味しいものを食べたいです。

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