語らい
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あたし達が作戦会議を終えて今後の方針を決めた頃には既に小屋の外は暗くなっていて、それに気付いたカミラは笑顔を浮かべながらあたしとマリーカに声をかけてきた。
「私は食事を用意している、スコルにお湯を用意させるから裕香とマリーカは外で湯浴みをしてくれ」
「分かりましたわ、それでは行きましょう、裕香さん」
「……えっ、あっ、はい」
カミラの言葉を受けたマリーカは穏やかな笑みで応じた後にあたしに声をかけ、あたしが躊躇いがちに応じると柔らかな笑みと共に言葉を続けてきた。
「フフフ、そんなに固くなる必要等ありませんわ裕香さん」
「そ、それは分かっているんですけど」
マリーカの言葉を受けたあたしはぼやきながらポニテを解くと鞄の所へと移動して替えの上着と下着を用意し、同じ様に替えの服を用意したマリーカと共に小屋の外へと出た。
あたしとマリーカは昨夜あたしが湯浴みをした木の傍らへと移動し、マリーカが静かな月光に照らされる周囲を見渡しながら口を開いた。
「ここでの湯浴みは何度か経験致しましたが、とても気持ちが良い物ですわね」
「……ソ、ソウデスネ」
あたしはマリーカの大胆な発言に奇妙なイントネーションの言葉で応じ、あたしの反応を受けたマリーカは柔らかく微笑みながらあたしに近付いて来た。
「フフフ、カミラさん達とお逢いしてまだ二日しかたっていないのでしたね、まだ馴れませんかしら?」
「……え、ええ」
あたしはマリーカの言葉に応じながら思わず少し後ずさってしまったが直ぐに背中に木が当たってしまい、あたしは頬が火照るのを感じながら近付くマリーカを見詰めた。
「……貴女は不思議な方ですわね、裕香さん」
あたしがマリーカを見詰めているとマリーカはそう呟きながら更にあたしに近付くとゆっくりと右手をあたしの方へと伸ばしてあたしの顔の横の木に添えながら言葉を続けた。
「……とても真っ直ぐな言葉を延べる裕香さん、先程の話し合いの時の冷静な裕香さん、そして、今の恥じらいに頬を染めた裕香さん、お逢いして少ししかたっていませんのに、色々な姿の裕香さんを見る事が出来ましたわ」
マリーカはそう言いながらあたしの顔を見詰め、あたしが間近に迫るマリーカの美貌に更に頬を火照らせていると左手をあたしの黒髪に添えながら言葉を重ねた。
「もっと知りたい、貴女の事を、もっと教えて頂けますか、貴女の事?」
マリーカの眼差しと言葉はあたしを静かに包み込み、あたしはその眼差しと言葉に頬が更に火照るのを感じながら右手を掲げ、マリーカのフワフワの薄紫のロングヘアに添えながら言葉を返した。
「あたしも、もっと知りたいです、マリーカさんの事を、あたしにも教えてくれますか、マリーカさんの事?」
「……勿論ですわ」
あたしの言葉を受けたマリーカは穏やかに笑いながら返答し、それを受けたあたしは指先にかかるマリーカの髪の柔らかな感触を確かめながら笑顔を返した。
「お待たせ、裕香、マリーカ、お湯が用意出来たよ」
あたしとマリーカが笑顔を交わしているとお湯が入った盥を抱えて出てきたスコルが弾んだ声をかけて来て、それを受けたあたし達は頷き合った後に近付いて来るスコルに向けて手を振った。
あたし達が手を振るのを目にしたスコルは嬉しそうに尻尾を振りながらあたし達の所に近付くと盥を置いてくれた。
「それでは湯浴みを始めましょうか、裕香さん」
「……そ、そうですね」
スコルが盥を置くとマリーカが穏やかな笑顔で告げながらライトアーマーを外し始め、あたしも慌てて相槌を打ちながら軍服のボタンを外して行った。
あたしが軍服を脱いで上半身を下着だけにしていると、マリーカもライトアーマーとシャツを脱いで上半身下着だけとなっていて、マリーカは下着に包まれたあたしの胸に視線を向けると感心した様な面持ちになりながら声をかけてきた。
「裕香さんは着痩せするタイプなんですわね、私よりも大きそうですわね」
マリーカは自分の胸とあたしの胸を交互に見比べながら呟き、あたしはあたしの胸に比べると少し小さく感じられるがそれでも十分に豊かなマリーカの胸の膨らみを見返しながら言葉を返した。
「マリーカさんも十分大きいですよ、それにとても綺麗です」
「フフフ、ありがとうございます、裕香さん、裕香さんもとても大きくてそしてとても綺麗ですわ」
あたしが称賛の言葉を告げるとマリーカは穏やかに笑いながら言葉を返し、あたしとマリーカは少し照れ臭そうに笑い合った後に残る服を脱いで行った。
「あたしも湯浴みしよ」
あたしとマリーカが服を脱ぎ終えるとスコルも弾んだ声で言いながらセクシー衣装を脱ぎ、あたし達は宵闇の中で盥のお湯を使って湯浴みを始めた。
談笑しながら湯浴みを終えたあたし達が小屋に戻ると竈の前に立っていたカミラは笑顔であたし達を出迎えた後に盥のお湯を入れ替えて湯浴み(女神様に忠節を尽くすカミラは心に決めた人以外には湯浴みの姿を見せないんだとスコルとマリーカが説明してくれた)をした後に小屋に戻り、あたし達はカミラが作ってくれた料理とキルシェをテーブルに並べて晩餐を始めた。
「裕香さん、先程お話したが、騎乗砲兵隊に関する心当たりなのですが、早速明日にでも訪問してみようと思いますの、それほど遠出にはなりませんので宜しければ裕香さんにも御一緒してみては如何でしょう?」
「私もヴァイスラント槍騎兵隊との連絡に出発するつもりだ、私の場合は遠出になって数日戻れないからマリーカについて行った方がいいと思うぞ、裕香」
晩餐の前にマリーカとカミラから明日の予定についての提案がなされ、あたしは二人の言葉に従い明日はマリーカに同行して騎乗砲兵隊候補の所を訪問(スコルはあたしに同行)する事を決めた。
予定を決めたあたし達はゆったりと晩餐を堪能し、翌日からの行動に備えて充分に英気を養った。
宵闇の中での語らい、それによってあたしは麗しき傭兵との距離を縮める事が出来た……
マリーカ・ヴァイセンヴェルガー
レアリティ・UR
攻撃力・1万9千
防御力・2万8千
台詞
お初にお目にかかります軍団長殿、これより末席に加えさせて頂きますわね、フフフ、ご心配なさらないで下さい、これでも少々腕に自信はありますわ。




