クマたちを公開オークションで売り捌く
先ほどの円形のリングの中央まで再び歩いた。
でも、今回は冒険者組合の本部長やジョスト実行委員、レナさんと仲間たちも一緒にいてくれている。
レオンはレナさんにメッチャ頭を撫でられていた。
本人もやり切った顔で、出場して良かったとレナさんに言っていた。
チャールズは、フローレンスに、さっきまで脛を蹴られまくってたよ。
円形リングのど真ん中に、グリズリーとオウルベアを取り出した。
結界魔法を組み合わせて、何とか立たせている。
大人の二倍以上の大きさのクマだ。
オウルベアは、さらに大きい。
観客から、これ以上ない大歓声が上がった。
「先ほど、ジョストチャンピオンとのエキシビションマッチで、この方々の破格の強さはご理解頂けたと思います。二組の一級冒険者パーティが、グリズリーとオウルベアを討伐しました」
「「「おー!」」」
「特に! オウルベアは、その姿形すら不明のモンスターでした! もはや口頭で言い伝えられていただけの伝説の存在です!」
「「「おー!」」」
冒険者組合の本部長が、そう煽った上で、オークションが始まった。
まずはグリズリーからだ。
何と、オークションの初期値は百万Gからだった。
マジか、さすが一攫千金の討伐対象だ。
前列に座っている人たちが、オークション目当て人たちなのだろう。
前のめりになって参加していた。
ドンドン金額が上がっていく。
「ヤバいわ……、私たちがオークションかけられている気がしてきたわ……」
「僕も……、試合出ていた時より緊張してきたよ」
金額は上がっていき、最終的には三百万Gで落札された。
落札者が、立ち上がって観客に手を振っている。
豪奢なジャケットを着た恰幅の良いオジさんだった。
「三百万……、もう感覚が……」
「フローレンスさん、大丈夫ですよ。私もです」
レナさんが綺麗な笑顔でフローレンスに微笑みかけていた。
その笑顔が、かなり引き攣っている。
「さあ! 皆様! お待ちかねの一品です! おそらく、生きてる間に二度とお目にかかる事はないでしょう! 伝説の魔獣オウルベアの入札です!」
「「「おー!」」」
「スタートは! 三百万Gからです!」
「「「うぉー!」」」
おいおい、凄い額からスタートしたぞ。
もう、仲間たちは全員下を向いている。
きっと、オウルベアを討伐した時の事を思い出しているのだろう。
あれが、果たして、落札金額に見合う戦いだったのか……。
偶然出会って、出来ちゃったから捕らえた。
それだけに過ぎないのではないのか。
ドンドン金額が上がっていった。
三百五十、四百、五百、五百五十、五百七十、八百……。
観客たちも手拍子で、イケイケ煽っている。
私達はドンドン、小さくなっていった。
一千万Gを超え、オウルベアはさらに大きくなった様に見えた。
隣に並ぶ私達の誇りは、もうアリンコ並みだ。
一千二百万G。
落札したのは、さっきのオジさんだ。
柔かな笑みを欠かさぬまま、観客に手を振り、頭を下げている。
落札出来なかった人は、本当に悔しそうだった。
ナンバーカードを叩きつけて悔しがっていたよ。
落札者のオジさんは、主催者のインタビューに応じた。
オウルベア討伐を記念して、今日は広場で無償の宴を開くと宣言していた。
しかも、参加してくれた人は全員無料で飲み食いさせると言っている。
観客が大歓声だ。
この三万人がきっと押し寄せるだろう。
一体、幾らの費用になるのだろうか。
※
精算や受け渡し方法の打ち合わせを兼ねて、そのまま、落札者の人と、会議室に入った。
「エッジ・シーカーの皆さま方、ウッドランド・ドゥエラーの方々、本当にありがとうございました。良い記念となりました」
「いえ、こちらこそ、あんなに高く買い取って頂き、礼を言うのはこちらです」
「なぁに、鉱山での毒ガスの解決もしていただけるとのことでしたので。これくらいお安いもんですよ。鉱山が元に戻れば、一年で回収できる額です」
このオジさん、鉱山を運営している商会の社長さんだそうだ。
ヴァルデン共和国を支えるくらいの大きな商会となったが、年々鉱山の毒ガス閉鎖の所為で、売上が落ちていたという。
調査任務は引き受けたけど、解決までは約束していないよ。
いつの間にか、本気で解決させないといけない流れになっていた。
「オジさん、グリズリーとオウルベアはどう渡せば良い?」
「大型の荷車を今、持って来させているので、そこに置いてしまってください」
「凄い重いよ。お馬さんが引っ張れないかも」
「大丈夫です。鉄鉱石を轢く馬車ですし、馬の負担にならないような自動機械も装備されています」
なんと。
自動機械と聞いて、皆が興味深げに反応した。
特に、チャールズが色々な質問を始めた。
どうも、この社長さんは、かつては、自動馬車工場で働いていたそうだ。
殺戮の使徒たちの破壊活動によって、工場は閉鎖された。
女神からも自動馬車の製造は禁じられる。
しかし、この社長さんは、自動馬車の設計の知識を活かして、完全自動ではないが、馬が轢くことによって、補助的に自走する荷車を開発したという。
「いや、それを売っている訳ではないのです。自社で使っているだけですわ」
決して、自動機械産業ではないと高笑いしていた。
鉱山の採掘、鉄鉱石の輸送業務にも活用することで、効率化を一気に図ったと言っていた。
「いや、実は、僕も自動機械に興味があって、勉強しているのです。ベルクシュタット
で沢山の部材を貰ってきて、組み立てて動かしているのですが……」
チャールズが今の自分の研究状況を説明し始めた。
社長さんは、本当に詳しいようで、色んなアドバイスを始める。
女性陣にはもう全然面白くない話題となってしまった。
半ば、白けた顔で作り笑いを浮かべるだけだ。
チャールズ、もうやめなよ、とフローレンスがそれとなく、服を引っ張っているが、全く気付かずに夢中で話し続けていた。
「そうですな……。今度、私の会社の工場にご招待しましょう。自動馬車もそこで頑張れば、ある程度のところまでは出来るでしょう。完全に完成させるには、ユニオン・リパブリックに行くべきです。あそこでないと、もう分からない技術がありますからな」
「ありがとうございます。プロトタイプ版だけでも、ここで完成させておきたいです」
「そうですな。それは協力しましょう。何せ、終末の使徒パーティです。女神の制裁すら恐れる必要の無い方々ですからな! 自動馬車が乗り放題! 夢がありますな! 援助し甲斐があります! その分、鉱山の件は宜しくお願いしますよ」
何だよ。
もう知っているんじゃん。
全員が苦笑を漏らした。
チャールズのおもちゃを餌に、さらなる重みが両肩に乗せられた気がした。
「ところで、アストリッド様、レナ様、オウルベアの爪でボウガンを制作しようとしていると聞きました」
「はい。その通りです。まだ設計を詰めているところですが」
「そのご支援もさせていただけませんかな。上手くいけば、弓を手動でセットしなくても良い機構を提供できると思います」
「はぁ……」
オジさんが簡単に説明してくれたところによると、手動クランク付ボウガンみたいなものだった。
クランクを回すことで、装備したカートリッジから矢がセットされる仕組みだ。
これは非常に良いと思う。
「ララ様、オウルベアの体内の臓器や骨格は取り除けますかな。例の空間の御業を使ってです」
「ん? うーん。出来ると思うよ。でも要らないの?」
「はい。剥製にするには、中を空にする必要があります。腐りますからな」
「なるほど。グリズリーも?」
「はい。もし、それもやって頂けるのでしたら、オウルベアの骨をお譲りしましょう。きっと、丈夫で折れない矢となると思うのです」
この人、本当に商売上手だと思う。
不要な物を褒美とすることで、上手に無償で作業させる気だ。
まぁ、商売人はこれくらいじゃないと。
「ふふ。オジちゃん。上手だね。まあいいよ。やってあげるよ」
精算と、オウルベアとグリズリーの加工、荷馬車への積み込み、その辺の作業を終わらせた。
オウルベアの骨と、手動クランク付ボウガンの件は、社長さんが鍛冶屋と話をしておいてくれるそうだ。
チャールズは工場に行く日程を社長さんと調整していた。
最後に、鉱山の件、なるべく早めに解決をお願いしますと、私は念を押されたよ。
はいはい、隊長さんたちがいないけど、来週にでも行ってきますよと、心の中で答えておいた。
※
広場での宴は、大盛況だった。
多くの人が集まって、お酒を飲んで騒いでいた。
冬の終わりが見えてきており、あと一か月くらいで、彼らの日常が戻る。
勤勉なヴァルデン人に戻るのだ。
つかの間の休日。
つかの間の冬休み。
それを皆が満喫しているようだった。
広場には大楽団が来てくれていて、色々な音楽を聞かせてくれた。
私は知らないけど、広場に集まった人には馴染みの曲らしく、
酒瓶を片手に、歌って踊っていた。
凄く楽しそうだった。
「おい、ダブルオーワン」
雑に呼びかけられて振り向いた。
概ね声で分かったけど、やっぱりそうだった。
小柄で細身の体格。
細い目と高い鼻。
神経質そうだけど、理知的な表情。
土の子だ。
「ララ。名前はララ。ちゃんと名前で呼んで、土の子」
手を繋いでいたフローレンスに引っ張られた。
「ちょっと、ララ、貴女もよ。名前を呼びなさい、土の子って……」
「名前、そういえば、何だっけ?」
「ゲオルク・フォン・ハンブルクだ。二回目だぞ」
「うん。ゲオ。覚えた。土の子ゲオ」
「おい、って、もういいや。それで教えて欲しいんだ」
「ゲオ、その前に、私の仲間たちに挨拶。男子達は知っているかもしれないけど、姉とフローレンスとは初対面」
土の子は、あ、いけねって顔を素直に見せた。
姉とフローレンスの顔を見てから、キチンと姿勢を正して、胸に手を当てて挨拶をした。
うん。凄くちゃんとした子だ。
姉もフローレンスもキチンと応じていたよ。
フローレンスのことは、『再生の聖女、ダブルオーファイブ』と二つ名も付けていた。
「ゲオ、立派。それで何を聞きたい?」
「あれだよ。俺を殺した御業だ」
「殺した? 死んでないよ。ゲオは気絶しただけ」
「殺してから、復活させたのじゃないのか? 再生の聖女が復活させてくれたと思っていた」
「死んだら、フローレンスも治せない。地面に落ちる前に、空間魔法で別空間に収納して、地面に取り出しただけ」
私は、小さな四角い結界を使って、上空に打ち上げた方法を教えた。
土魔法を封じた方法を聞いて、土の子は愕然としていた。
魔法封じの魔法があると思っていたらしい。
そんなものは、ある訳ない。
「ゲオ。どして、地面からしか土を出さない?」
「大きいのは出せないんだ。何か生成する元がないと出せない」
「全く出来ないの? それとも生成するのが難しいの?」
「ちょっとでも持っていれば、生成することは出来る。一握りの砂でもいい。ただ、生成するのに時間がかかるのと、沢山は出来ない」
「うん。やっぱり……。ゲオ、練習不足。頭も良い。センスも良い。魔法も上手。でも、練習不足」
試しに小さな土槍や柱を沢山生成してもらう。
やっぱり、手の平に生成させると、途端に速度も精度も落ちる。
「毎日、沢山の時間を使って、手の上に土で何かを生成する。何度も何度も。ひたすらに。そうすれば、いつか大きいのが作れるし、生成速度も上がる。頑張れ、ゲオ」
「うっ……。まあ、言っていることは分かった。やってみるよ」
「甘い。ぬるい。ゲオ、いつの日か、あの変態ノコギリ野郎が、この街に侵入してきたとする。戦えるのはゲオだけ。負ければ街の人が殺されちゃう。そこで後悔したいか、したくないか、今、決める」
「わかった、わかった。頑張るよ。後悔しないように、明日から全力で頑張る」
「ゲオ、今日からやる」
「はいはい」
仲間たちが笑顔になった。
チャールズが、土の子の肩を抱き、俺たち仲間だな的な感じで話し始める。
レオンは同郷だ。
これまで、接点がなかったみたいだけど、きっと仲良くなれると思う。
「ララ、この街にいる間、また手合わせしてくれよ」
「うん。いいけど、来週は鉱山の調査に行くから難しい」
そう言うと、土の子ゲオは、それならば、自分も同行すると主張してきた。
その辺は自分の庭みたいなものだ。役立つから、連れて行けと。
「そうだね。じゃあ、ゲオ、一緒に行こう。いてくれると、きっとララは助かる」
土の子ゲオは、口の片方を釣り上げて、笑った。
ちょっと誇らしげだった。
中々可愛らしい男の子である。
いずれにしても、
ナンバー013は友達としてゲットである。
観衆が大きな声で歌い出した。
酒瓶を片手に持って、知らない言葉で歌っている。
「おい、お前らもジュースでも良いから、何か持てよ。一斉に乾杯が始まるぞ」
ゲオに言われて、レオンが慌てて、近くのお店に沢山のジュースを取りに行った。
「知らない言葉。古い曲なの?」
「『アイン・プロージット』だな。この地方の古語だ。1、2、3、飲め、乾杯って言っているだけだよ。でも……、不思議だよな」
「不思議?」
「あぁ、この言葉も、この世界に来た時から分かったよ。この曲も知っていた」
仲間たちが、驚いたような顔をした。
レオンの顔を見ると、レオンは首を横に振っている。
ゲオは、私達が知らないことを、女神から初期インストールされている。
また、新たな事実だ。
「ジオは、ヴァルデンの古語が分かるってこと?」
「あぁ、分かる。この国からは殆ど失われているけどな。みんな、この曲は歌えても、言葉自体はもう良く分かっていないと思う。高等学校で勉強した人くらいしか、もう理解できない言語だ。でも、俺には分かる。五歳の時から分かっていた」
「ゲオ、最近、月を見た?」
「月? 何だ、それは?」
フローレンスが、月が何なのかを念のために説明した。
それでも、ゲオは知らないという。
古語は初期インストールされているのに、月は知らない。
その違いは何だろう。
「俺さ、そもそも、こっちに来た時に、知識がバラバラだったんだ。古語は分かるのに、『空』って単語を知らなかった。『太陽』も『星』もだ。だから、空に浮かんでいるものの単語は忘れちまっている可能性もある」
そう言って、土の子ゲオは夜空を見上げた。
ネリスに比べると見える星は少ない。
それでも、冬だからか、沢山の星が輝いていた。
月は、当然、いない。
※
翌日、首相やレナさんと協議した。
昨日の社長さんとの話も共有して、早目に解決しろと、せっつかれたと伝える。
「はは……。何と言うか、非常に申し訳ございません。彼としては、冬が明けたら、すぐにでも鉱山を再開したいでしょう」
「ま、その気持ちは分かる。だから、ララも来週行こうと思ってる」
「ララ様、特別部隊は未だ出払っております。来月中旬には一度戻ってくるとは思います。それまでお待ち頂いた方が……」
ベルクシュタットに侵攻したカスティリオ王国軍は、一時撤退した。
シュタインランドから援軍が先に到着していたのだ。
間に合った、ということだ。
きっと、しあの雪の坂を頑張って、走ったのだろう。
さすがヴァルデン軍だと思う。
カスティリオ王国軍は隙をついて、ベルクシュタットに攻め入ろうと思っていた。
ところが、想定外の大軍が待ち構えていたため、一度後退したという訳だ。
国境近くまで戻り、近くの町を占拠して、そこに陣を敷いているそうだ。
今は国境沿いでの鍔迫り合いが続いていると言う。
本格的な戦闘は冬が明けてからだろう。
特別部隊も今はベルクシュタットの支援に入っているそうだ。
「うん。特別部隊がいないのは知ってる。でも隊長の息子のゲオが案内すると言ってる。レナさんもいる。少ない方がララも守りやすい」
「わかりました……。あとは、そろそろサンテール国王陛下が到着なさる頃だと思うのです。ララ様たちがいなくて良いのか……」
「気にしない。マリーパパには、少し待ってろと言っておいて」
それには、レナさんも首相も苦笑を漏らして、首を横に振った。
「流石にそれは、私共からは言えません……」
「いや、ララさんにしか言えないと思いますよ」
「首相、ララに手紙を書かせます。それを国王陛下にお見せ頂ければ。色々言われると思われますが、あの方は理解してくれる方なので」
「アストリッド様、お気遣いありがとうございます。是非お願いします」
うー、面倒くさい。
マリーに手紙を書いておこう。
そこに、パパにも伝えておいてくれと書いておけば十分だろう」
「でも、マリーパパは何しに来るの? もう戦争は始まっちゃったし、ここで話す事はそんなに無いよね」
「はい、先に高速船で届いた情報によると、兵士が乗った輸送船はセレニティアに向かうそうです」
「港、壊れちゃってるはずだよね?」
「そうです。だからこそ、油断をつけると。上手くいけば、セレニティアの港を占拠できます」
「なるほど。うん。カスティリオ王国軍はベルクシュタット方面を注視しているからね……悪く無いかも」
「サンテール国王陛下は、戦争後の話をしに来るのでしょうか?」
「はい、フローレンス様、その通りです。ヴァルデンはセレニティアを抑えたい。港を抑えたいので。サンテールとしては、領土的な利権は不要でしょう。我々側だけが、利を得るのは良くないので、その辺の調整ですね」
「ふーん。なるほど。でも、まずは勝つことが大事」
「まぁ、あとは、マリーが私たちの所に行きたいと強く我儘言ったので、娘可愛さに、とかね」
「うん、フローレンスが言った方が真実かも。マリーパパ、国の利権とかは、どうでも良いと思ってそう。楽しいからやっているだけ」
「はは、皆様と話しているとサンテール国王陛下のイメージがガラガラと崩壊していきます」
「海で遊んでた男の子が、そのまま大人になっちゃった人。真っ直ぐ成長したけど、大人にはなり切れなかった男の子」
私はそう言ったけど、誰も肯定してくれる人はいなかったよ。
まあ、口に出しては言いにくいか。
否定もしないってことは、皆んな思っているのだろうけど。
大使館に戻ってから、マリー宛の手紙を一生懸命書いた。
フローレンスから、何を書いても、マリーはきっと怒るだろうと言われた。
間違いない。
私たちに会いに、わざわざ船に乗ってくるのだ。
いないと分かったら、大きな声で『もう!』とか言うだろう。
ヴァルデンの人たちが困ってるから、しょうがないのだ、と書いた。
私たちも会いたかったけど、どうしても行くしかないのだと。
ちょっとだけ待っていて欲しい。
マリーパパにも伝えておいてね、と最後の行に付け加えておいた。
とっとと、鉱山に溜まったガスを取り除いて来よう。
そして、マリーと遊んだら、東の国へと出発するのだ。




