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慈愛の聖女  作者: クー
第3章 第三回公式イベント~本戦編~
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因縁の再会


し、師匠ってば、あんなにストレートに好きな異性の事を言えるのですね…大人です……

確か師匠の好みの方は、大人ぽいけど、笑顔が可愛くて、冗談を交えながらも思ったことを素直に言えるクールな女性……それってやっぱりユキナの事ですよね...?


私はまだ恋というものを経験したことがないので、師匠のような大人の方の恋話を聞くとドキドキしちゃいます……

うっ…絶対顔が赤くなってます……

ユキナやフィルちゃんに見つかるとまた揶揄われたりするかもしれないので、すぐに顔色を元に戻さないと……


「シアとパンダさん…そんな所で何コソコソ話しているの?」


「!……い、いえ…ち、ちょっと師匠にご相談があっただけでひゅ……」

「そ、そうそう…ち、ちょっとな…ふぇ、フェリシアちゃんから相談を持ちかけられてな……」


「すっごい挙動不審だし、シアにいたっては最後噛んだわね…」


「「……」」


「……まあいいわ…これ以上追及はしないでおくわ…」


「「ほっ…」」


「……二人とも隠し事下手すぎるでしょ……

そんなあからさまにホッとしたら、何かあったって言ってるようなものじゃない……」


「「あっ……」」


「リアクションまで一緒だし…師弟揃って似た者同士ね……」


「パンダモンさん…お嬢様と随分仲良くなれたみたいですね?」


「ひぇっ!……そ、そんな事あらへんよ!」


「えっ?……師匠…私と仲良くないのですか?」


「い、いやそう言うことではないけど……」


「やっぱり仲良くなってますよね?」


「……俺はどないしたらええんや!!」


「ふふっ…揶揄いがすぎましたね……」


(その笑顔…可愛いすぎやろ……)


「よく聞こえませんでしたが、何か仰いました?」


「い、いや…何でもあらへん!……

冗談やってねんな…マジで焦ったわ!」


「いえ、冗談ではありませんよ……

お嬢様と仲良くしすぎるのはダメですよ」


「は、はい……」




「そろそろマップスキャンです!」


「近くにはパーティーがいないみたいね……」


「森の中に2パーティー、廃墟の所に1パーティー、後は疎らにいるだけですね…」


「ポイントはどないやろ?」


「依然として私達が首位で、二位がビトレイアルです」


「ビトレイアルさんのptは先程よりも10pt増えて60ptですね!」


「って事は新人がおらんパーティーやな……」


「なら最低でも6人は倒したパーティーって事になるわね」


「そうやな…コイツら平原とは遠い廃墟地域におるから俺達が戦うのは終盤になりそうや……」


「ビトレイアルが逆転する可能性は私達を倒すしかないので、引き続きこの場所から動かない方針でよろしいでしょうか?」


「せやな…森の中の2パーティーが戦わずに共闘してコッチに来ると面倒やけど、それは次のスキャンでチェックしたらいいし、とりあえずこのままでいとこうか……」


「また待機なのね…ちょっと体を動かしとかないと鈍りそう……」


「フィルちゃん…軽い組手でしたら相手になりますが……」


「ありがとうシア。お願いできるかしら?」


「はい!」


私達は体が鈍らないように、軽く動かしながら次のスキャンがくるまで待ちます。

師匠はユキナとの組手で緊張してたみたいですが、大丈夫でしょうか……?


「ふぅ…良い汗かいたな……」


「それ…冷や汗じゃないかしら」


「そ、そ、そんなことあらへんよ」


「動揺しすぎ……」



「そ、それにしても二位のパーティーの名前…ビトレイアルってどういう意味なんやろうな?」


「あからさまに話題を変えたわね……」


「師匠……ビトレイアルと言うのは日本語で、裏切りとかそんな感じの意味です」


「へぇ、そうなんや…それをパーティー名にするってなんか物騒やな」


「確かにそうね…とてもパーティーにつける名だとは思わないわ…」


「なんやヤバそうなパーティーって事か…」


「どんな相手でもあの男達より強い筈はないでしょ?」


「せやけど、ここまで残ってきてる猛者達や…油断するとやられるで」


「もちろん分かっているわ…もう負けるのはゴメンよ」


フィルちゃんも先の戦いを思い出したのか、気合い十分です。

私も、もう負けるのは嫌ですから頑張ります!




「今回のスキャンまであとちょっとやな……」


「ビトレイアルがpt伸ばしていても、私達を倒さない限り逆転は出来ない訳だから、こっちに近付いている可能性が高いわね」


「ここじゃあ不意打ちはほぼないけど、一応周辺チェックしとこうか」



「その必要はないぞ」


「誰や!?」


「おいおい…俺達の事を忘れたのか?…パンダモン」


「お、お前はサフィアーノ!?」


「師匠…お知り合いでしょうか?」


「あ、ああ……」


「そうだよなぁ…俺達仲間だもんなぁ」


「お、お前らなんか仲間やないで!」


「連れねぇなパンダモンよ…」


「ホントによ!…一緒にパーティー組んでた事を忘れちゃったのかしら?」


「そうそう、俺っち達仲間だったじゃん…忘れちゃったの?」


「クロア、ジュアン……」


「あのーアイツ誰なんすか?」


「ああ…そう言えば、お前は知らんかったなアズール。

アイツはお前の前任のパンダモンって奴だ」


「あーあの勝手にパーティー抜けた糞野郎ですか…」


「そうそう」


「なっ!…確かに俺は勝手にパーティー抜けたけど、お前らが……」


「パンダモン…男の言い訳は見苦しいわよ」


「ッ……おいアズールとか言う奴…コイツらとパーティー組むのはマジで止めとけ…後悔するで……」


「えー急になんですか……ってかマナー違反してるアンタの方が言うなんておかしくないですかー」


「ち、違う…あれはコイツらが……」


「それに急に忠告してくるなんて、マジお節介なんだけど。

アンタと初見だよねー 親しくもない相手にお節介とかキモすぎるんだけどー」


「な、なんやと……」


「そうそうコイツ昔からお節介焼いてきてイラつくんだよ!…自分がちょっと強いからって調子に乗っててホントにウザかったなぁ……」


「ジュアン…マジそれ!……教えてやってる感が強くてマジきしょかったわね!」


「オイオイお前ら…本人の前で言ったるなよ…またパンダモンが泣いちゃうだろ」


「アハハそうね」


「プッ…ごめんねパンダモン」


「くっ……」



なんですかこの方達は……

師匠に対して失礼きわまりないこの態度……

昔同じパーティーを組まれてたそうなので、前に師匠が仰っていたあの方達みたいですね。

あの頃は師匠が物凄く傷付いてたみたいなのに、この方達は反省や謝罪が一切なく、更に師匠の事を傷付けようとしています。

絶対に許せません……

あっ…感情のコントロールが…今すぐこの不届き者を成敗しちゃいそうです……


私が怒りに震えていると、横からユキナとフィルちゃんが私の手を握ってきました。

手を握られた事で少し冷静になった私は、ユキナとフィルちゃんの手が少し震えてる事に気付き、二人の顔を見ると、ユキナは先程のキール弟さんに見せたような無表情を、フィルちゃんはあまり見たことない形相をしながら口を開きます。


「ねぇあなた達…先ほどから凄く失礼な言動をしているけど、全部カメラに音声拾われているみたいだけど」


「…なんだてめぇ……」


「おおーすっごい可愛い子だよね!…もしかしてウザパンダの知り合い?」


「おバカさんね…カメラに音声拾われない方法なんていくらでもあるでしょ

これだから頭の足りてないお子ちゃまは……」



ブチッ……

隣のフィルちゃんから怒りでキレた効果音を聞いた気がします……

ユキナもかなりお怒りのようですし、ここはユキナとフィルちゃんのお陰で冷静になった私が何とかしなければなりません。

ここで私も怒りに任せちゃうと、どうなるか分からないので……


師匠の元パーティーメンバーの皆さん…これ以上私達を怒らせないように言動に注意して下さいね……

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