無いからって僻むのはよくないぜ
「おらっ!『ヒートエッジ』!」
「無駄ですよ!『リパルジョン』!」
「うぉっ!…」
『セイクリッドセイバー』
「やっば!……これでいけるか?『トランスシフト』!」
「へぇ…魔法を吸収するんですね…でもセイクリッドセイバーは魔法と物理の両方だから防ぎきれなかったようですね。」
「ちっ…」
全プレイヤー最強の男と剣を合わせて良く分かった。
コイツマジで強い…予想通りフェリシアちゃんやフィルちゃんの方が素では強いと思うけど、コイツはゲーム内のシステムを使いこなしてる感じや……
無駄が一切ないからマジで隙があらへん
「おらぁ!『アサルトステップ』、『アブソーブエッジ』!」
「それを食らうわけにはいきませんね。『ファランクス』!」
「ぐぁ!…そんな技も持っとるんかい!」
「まだまだいきますよ!『フォトンバレット』、『グロリアスレイ』!」
「はっ!…なめんなよ!『エンドレスト』、『トランスシフト』!」
「なるほど…エンドレストでトランスシフトのクールタイムを無くしたのですね……」
「そうや!…これで全快やで!」
「でも、暫くトランスシフトは使えませんね。『ヘブンズプリズム』!」
「ここで大技かいなっ!…『リフレクション』!」
「そんなんじゃ止まりませんよ!『パビリオンレイ』!」
「がっ!…」
「隙ありです『ミスティックシザーズ』!」
やばい…アンブレイカブル発動してもうた……
『フリップライフ』
「HPが一種で全快……何か条件付きのスキル…いや残りのHP反転のスキルかな…?」
コイツ一瞬で俺のスキル内容を把握したやと……
アンブレイカブルも無くなってもうたし、すぐに保険掛けとかんとな
『フェニックスライフ』
「それがあなたの代名詞…フェニックスライフですか…
もう一度アンブレイカブルが付与された状態になるみたいですね」
「そんな事も知っとるんか……」
「ええ、情報は武器なので」
くそっ…コイツ、フィルちゃんと同じこと言いやがる……
どんな相手にも全力を尽くすってか…ホンマに厄介やで
(……師匠大丈夫でしょうか?)
(フェリシアちゃんか…状況はあんま良くないなぁ…既にアンブレイカブルが発動してもうたし……)
(!?……やっぱりアーサーさんは強いですね……)
(確かに強いで…まあ大体アイツの動きも分かってきたし、もう少し何とかなりそうや。
でも、倒すのはかなり厳しいけどな)
(師匠でも困難なのですか……フィルちゃんも苦戦してそうですし、こちらもガウェインさんが強くてユキナも押されてます。
それでも出来るだけ師匠へのアシスト頑張ります!)
(ガウェイン相手やからユキナさんが厳しいのは分かるけど、フィルちゃんの相手は新人やのにそんなに強いんか!?)
(私もチラッと見ただけですが、とても強いと思います。立ってるだけでも隙がなく、纏う空気も薙刀の先生みたいでした……)
(それはヤバいな…こっちもやるだけやってみるから、そっちも頑張り)
(はい!…師匠もお気をつけて!)
ふぅ…フェリシアちゃんの会話のお陰で気合い入ったで!
俺がここでやられるとパーティーも確実に敗退するな…腹括るしかないで!…No1がなんぼのもんじゃい!…やったるで!
「お姉さん、脇が甘いぞ!『ライフイーター』!」
「くっ…『リフレクション』!」
「無駄だぜ!…これは魔法に分類されるけど反射は出来ないぞ」
『クイックヒール』
「ありがとうございます。お嬢様」
「この白髪ブスっ!…先から回復してきてウザイのよ!
『ソーンウイップ』!」
「それが、私の、役割、なのでっ!」
「避けるんじゃないわよ!『アクアニードル』!」
『リフレクション』
「きゃ!…」
『オープンテレパス』『セイクリッドランス』
「それは通さないぜ!『マジックジャマー』!」
「魔法を打ち消すスキルですか…?」
「そうゆうこと」
「ガウェ師匠ありがとう。あんなことを言っててもやっぱりガウェ師匠は私の事が好きなのね!」
「……それは勘違いやぞ。」
「えっ!?……」
ガウェインさんとエリサさんが会話してる間に、オープンテレパスで師匠とフィルちゃんと情報を共有します。
(どこも厳しい戦いみたいですね……)
(そのようですね。中々厄介な相手なのでいつまで耐えられるか……)
(このまま行くと、私も回復が追いつくか分からないです…)
(ステータスとスキルの重要性を痛感します)
(はい…もっと強くなりたいです……)
(お嬢様一緒に強くなりましょう!)
(はい!)
「もうっ!、ガウェ師匠なんて知らない!…回復もしてあげないんだから!」
「へいへい…自力で回復しますよ…っと」
「ホントに回復してあげないんだから!…ムカつく!」
(それにしても、いつまでコントみたいな事をしてるんでしょうね?)
(あはは……でも、ガウェインさんはこちらへの警戒を怠ってませんね……)
「エリサ、もう良いだろ…そろそろやるぞ」
「うぅぅ…分かったわよ!…アンタ達けちょんけちょんにしてやるんだから!」
「あなたには無理かと」
「ッ…このババア絶対コロス!」
「だから無理と言ってます」
「ぷっちーん!…ぐちゃぐちゃになっちゃえ『リーフストリーム』!」
「そんなスキル効きません!『マジックブレイク』!」
「ちっ!…『シードバレット』!」
「女の子が舌打ちするのはどうなんだ…?」
「ガウェ師匠うるさい!…余計な事を言ったせいで避けられちゃったじゃない!」
「絶対、俺のせいじゃないだろ……」
「うるさい!」
「逆ギレかよ…相手さんの結構やるみたいだし、俺もそろそろ本気でやるか……」
(!…ユキナ警戒して下さい!…ガウェインさんが本気で攻めてきます。)
(任せて下さい。全部捌きます)
「まずはこれで…『ベノムミスト』、『スタンボルト』」
『聖なる雨』
「へぇ~状態解除系持ってるのか…じゃあこれは?『スチームウェーブ』」
(蒸気の波ですか!?…これも防ぐのは難しそうなので避けましょう!)
「これも躱すのか……なら大技で!『ハザードアウト』」
これは避けきれません……
私とユキナは直撃を受けてしまいました。
(あれ?…HPが減ってません……)
(直撃を受けた筈なのに妙ですね……うっ!…)
(ユキナ!?……えっ!…)
「ハザードアウトは直接ダメージを与えるスキルじゃないから油断したな?…コイツは一定時間五感をおかしくする凶悪なスキルだぜ」
(ユキナは大丈夫でしょうか…?)
(視覚と聴覚が少しおかしいですが問題ありません。
お嬢様こそ大丈夫でしょうか?)
(私は色が分からなくなったのと、風邪をひいた時みたいに力が少し入らないですね……)
(やはりあの男の言葉通り、五感に不調をきたすスキルのようですね…)
(五感がおかしくなると中々戦いにくいです)
(聴覚がおかしくなった筈なのに、オープンテレパスの会話はしっかり聞こえるので、何かしらの抜け穴はありそうですが……)
(やはり、あまり考える暇を与えてくれませんね。
ガウェインさんとエリサさんが攻めてきます…ユキナいけそうですか?)
(この程度問題ありません)
「さて五感の何がおかしいか分からんけど、その状態でこれは防げるかな?『カオスシザーズ』!」
『パリィ』
「おお!?…その状態で完璧に防ぐのは凄い!…でもシザーズだから2本目があるんだよな~」
『リフレクション』
「リフレクション使ったわね!…ならこれは防げないでしょ『ソーンウイップ』!」
「リフレクションが使えなければ避けたら良いだけです!」
「へぇ…五感がおかしくても普通に戦えるのか…
じゃあもっと状態以上を付与しないとな!『カラミティエリア』、『カオスゲート』、『ネガティブフィア』、『フィーブルサークル』」
また範囲が広いスキルです…避けきれません……
スキルが止むと、私達は立ち上がれないぐらいの状態変化を受けてしまいます。
(くっ!…これは……)
(体に力が全然入らない上に、先程と違ってHPが減っていきます……)
「おっ!…さすがにこれは効いたみたいだな。
どれどれ~『フルアナライズ』……なるほど…
フェリシアちゃんは衰弱、出血、盲目、鈍化、猛毒、火傷、虚弱状態か…それと状態解除系のスキルはクールタイム中と……
ユキナちゃんは衰弱、出血、混乱、腐蝕毒、霜焼け、疲労、幻惑状態ね……
ああっ!…くそっ…このスキルは相手のステータスを丸裸に出来るのに、なんでスリーサイズとかの情報が載ってないんだぁー!」
「うっわぁ…ガウェ師匠きっも……」
「バカかお前…見てみろよあのスタイル…
ユキナちゃんなんかボッキュッボン!だぞ!…スリーサイズ知りたいに決まってるだろ!?
それにフェリシアちゃんも幼いながらも結構あるぞアレ……
そんな2人だぜ…全世界の男を代表して知りたいに決まってるだろ!」
「マジできしょい…」
「はぁぁ……エリサ…お前自分が無いからって僻むのはよそうぜ」
「……コロス!」
(うっ…ユキナ…大丈夫ですか?)
(ッ……正直かなりキツいです…お嬢様は大丈夫でしょうか?)
(私は体に力が全然入りません……)
(これはマズイですね…あの二人が喧嘩している間に打開策を見つけないといけません。)
(そうなのですが、聖なる雨でも全部の状態異常が回復出来るわけではないので、多少時間稼ぎが必要になってきます……)
(では、私が時間を稼ぎますのでお嬢様は打開策を見つけて頂けませんでしょうか?)
(分かりました。ユキナ…気を付けて下さい)
先程からほとんど目が見えてないので、師匠やフィルちゃんの様子が全然分かりません……
アシストするって言っときながらこの体たらく…後で謝罪をしないといけませんね…
どうか、フィルちゃんと師匠が元気でありますように……




