お嬢様と共にvs食卓の騎士
改めて見るとお互いのパーティー名が……
こちらへ向かっていたパーティーと互いの顔が分かる程に距離が縮まります。
パーティー名:食卓の騎士のメンバーは、やはり前に会ったアーサーさんとユーピョンさんを侮辱したエリサさんのパーティーのようです。
「遂にお出ましね……」
「僕達以外にptをかなり稼いでるパーティーがあると思って来てみたら、君達だったんだね」
「久し振りやなアーサー」
「こちらこそお久しぶりです…パンダモンさん」
「あっー!…あの時調子に乗ってたブス達じゃん!」
「相変わらず失礼な子ね……」
「なになにーお前ら知り合いなの?」
「ガウェ師匠…あのブス共は前に私達に喧嘩売ってきた身の程知らずのバカどもよ!」
「……どうせお前が先に喧嘩売ったんだろ?
それにあの子達超可愛いじゃん!」
「ガウェ師匠なに言ってるのよ!…私の方が可愛いに決まってるじゃない!
ねぇゼルトナー…あなたもそう思うわよね?」
「……」
「何?…シカト?……この私が話しかけてあげてるってのにこれだから陰キャは……」
「エリサそろそろ黙りなさい」
「はーい」
食卓の騎士はアーサーさんとエリサさんの他に、師匠が先ほど仰ってたガウェインさんのようですね。
それとフードを着てる方はゼルトナーって名前みたいです。
ガウェインさんは騎士風な服装をしていますが、何か軽薄そうな空気が漂っています…多分ユキナとかフィルちゃんが嫌いなタイプですね……
ゼルトナーさんはフードを被っていてお顔が分かりませんが、シルエットと名前から男性だと予想がつきます。
それにしてもこのゼルトナーって方はかなり強そうです……私達と同じ初心者マークが表示されていますが、佇まいが一切隙がなく薙刀の先生に近い雰囲気を醸し出しています。
「これがあなた達のパーティーって訳ね……」
「そうです…これが私達のパーティー食卓の騎士です。
時間もありませんし、自己紹介は不要で構いませんね?」
「ええ」
「では、始めましょうか」
「よっしゃ!やったるで!」
「初手はこれでどうでしょう!『ディバインブレイド』!」
アーサーさんが剣を掲げると光がそこに収束します。
それを振り払うと光がとても大きな剣の形に変形し、私達を襲います。
「!?…これは防げません…皆さん避けましょう!」
幸い横一文字の攻撃だったので、全員躱すこと出来ました。
「いいね!…これぐらい軽く躱してくれないとね」
「簡単に言いやがって……」
「なるべく俺がアーサーを抑えとくから、他の連中を頼む!」
「僕の相手はパンダモンさんか……」
「なんや不満か?」
「いえいえ…フェリシアさん、フィルさん、ユキナさん…どなたもかなりの手練れだと思いますが、やはりステータスが足りていので、もう少し育ってからですね……」
「……あの子らの実力が分かるんか?」
「ある程度ですが……それよりもパンダモンさん…待ちきれないので、そろそろ始めましょうか!」
「ああ…ほないくぞ!『ソウルキャリバー』!」
「甘いですよ!『ヘキサシールド』!」
「ちっ!……」
師匠がアーサーさんを抑えるために単身斬り込みます。
アシスト出来るように師匠とフィルちゃん、ユキナの方に注意を払いながらエリサさんとガウェインさんと対峙します。
「私の相手は白髪ブスコンビのアンタ達ね!
秒殺してあげるわ!」
「まてまて…お前、一応ヒーラー枠だろ?…なんで攻撃しようとしてるんだよ……バカなのか?」
「バカじゃないわよ!…ガウェ師匠は私に冷たすぎするですけど~」
「俺は可愛い子以外には冷たい男だからな…」
ガウェインさんはそう言いながら私達の方へウインクを飛ばします。
それを見た隣のユキナから怒気を感じました……
「なによ!…私が可愛いくないって言うの!?」
「客観的に見たら可愛いと思うけど、性格最悪やし、俺の好みじゃないからなぁ……」
「何ですって!?…私がアイツらより劣るって言うの!?」
「……」
「えっ!?…ガウェ師匠…なんか言ってよ!」
「お嬢様…あの小娘味方に裏切られてますよ…無様ですね」
「うるさいわよ!このオバサン!」
ゆ、ユキナがおばさん…!?
そんな事は絶対にないのですが……
「チッ……」
……ユキナの舌打ちなんて中々聞けません。
相当お冠みたいです…正直ユキナの顔を見るのが怖いです……
「お嬢様…あのクソガキ……失礼…あの小娘を早く捻り潰しましょう」
「……」
「図星なの?…そんなに怒るとシワ増えるわよ」
「ッ……」
エリサさんってある意味凄いですね……
ユキナの殺気を受けて、平然と火に油を注ぐ行為が出来るなんて……
「む、向こうもおっぱじめてるみたいやし、こっちもそろそろ始めようか!」
ユキナの圧に耐えきれなくなったガウェインさんが気を利かせて、戦いの空気にもっていった事でユキナの殺気が一先ず収まります。
「早く来なさい!…ボコボコにしてあげるわよ!」
「潰す……」
……ガウェインさんの労力が全て消えまい、再びユキナが殺気を出し始めました……
この戦いどうなるのでしょうか…?
「瞬月!!」
「……」
「これも簡単に回避…思った通りあなた相当強いわね」
「……」
「何か喋ったらどうなの?」
「……」
私の相手はゼルトナーとか言うフードを着用した男?で、
立ち居振舞いが只者ではないとは思ってたけど、私の攻撃を楽々躱せるぐらいの手練れで、現実世界も含めこのレベルの相手はそうはお目にかかれないわね……
「花踏!!」「明月!!」
『パリィ』『パワーピアッサー』
「!?…風花!!…危ないわね……」
急に短剣を投げつけてきたので、鞘を使いながら受け流す風花で何とか凌いだけど、一瞬の隙をついた良い攻撃…敵ながら天晴れね。
それにしても、スキル名を言った時の声が意外に若い男の声で驚く。
てっきりどこかの道場の重鎮とかかと思ってたけど、この声の感じだと10代…いっても20代ぐらいかもしれないわね。
「てっきり喋れないと思ってたけど、スキル名は言えるのね…」
「……」
「また黙りかしら!…灰雪!!」
「……」
この男…嘘でしょ!?
私の灰雪を全部凌ぐなんて……
『ブレイクエッジ』
「きゃ!……」
今のは危なかったわね……
あの男のスタイルは短剣を使った素早い攻撃のようね
スタイルが分かれば少しはやりやすくなるわ!
「影花!!」「瞬月!!」
『クリムゾンタガー』
「瞬月は囮よ!…逆月!!」
「ッ……」
なんて反射神経なの!?……
右手の抜刀を囮に左での抜刀を行う逆月が確実に入ったと思ったのに、短剣で防ぎながら後ろに飛ぶ事で、ほぼ無傷でやり過ごすなんて……
同年代でここまで強いのはシアか私ぐらいと思ってたけど、こんなに強い男がいるなんて…寧ろ反射神経なら私達よりも上かもしれないわね……
「あなた何者なの?」
「ただの学生だ……」
えっ!?…まさか答えてくれるとは思ってなかったわ……
若いとは思っていたけど学生だったのね…高校生か大学生と言ったところかしら……
「あら?…喋ることが出来たのね」
「ふんっ!…敬意を払うべき相手だと分かったからな……」
偉そうな男ね……
敬意を払うべき相手じゃなかったら口も聞かないなんて徹底してるわね。
「へぇ…それはどうも。ならもっと敬意を払わせてあげる!」
「出来るものならな!」
「上等!」(フィルちゃん一旦ストップです)
私が斬り込もうとした瞬間、シアがオープンテレパスで制止を呼び掛ける
(何かあったの?…やっと歯応えのある相手なの…邪魔しないでくれると嬉しいわ!)
(邪魔する気はありませんが、フィルちゃんがそのまま突っ込むと罠にかかってしまいます……)
(えっ?…罠なんて…あるわね。巧妙に隠されてるとはいえ、冷静さを欠いてたようね……ありがとうシア。)
(どういたしまして。皆さんサポートをするのが私の役割なのでドンと頼って下さい)
……今絶対シアはドヤ顔してるわね
まあ、あの子に助けられてたのは事実だし、少し悔しい気持ちはあるけど感謝しないと。
パンダさんはあの男を抑えるので手一杯だろうし、シアやユキナさんもユニークロール持ちのガウェインとか言う男相手では結構厳しそうね…
私がこの男を倒せたら有利に進めれそうだけど、中々ハードそう。シアのお陰で冷静にもなれたし、さて、ここからどう組み立てようかしら……




