表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
雫から始まる物語  作者: あまやすずのり
57/70

第57話

 ワイワイと売店前には人が集まっていた。

 まだお昼前ではあったが

 五月達と同じように飲み物を求めて

 長蛇の列が出来ていた。

「結構並んでるねー」

「うーん、だね、まぁ今日暑いし」

 言いながら見上げた空にはキレイな青空と

 しっかりと辺りを照らす太陽がいた。

 カンカン照り、とまではいかないが

 眩しく落ちる日の光が

 空気を暖め少々高めの気温へと導いていた。

 そのため、開園して間もない時間にも関わらず

 人々は飲み物を求めて自然と売店に集まっていた。

「五月は何にする?」

 忙しそうに働いている店員を横目に

 桜が問いかける。

 その答えを出すために五月は目を細め

 店の看板へ注目する。

 定番である焼きそばやたこ焼きの

 美味しそうな写真の横に小さく流れている文字を見ながら、

「じゃあ、私はアイスティーにしようかな」

「ふーむ、なら私は炭酸系で」

 二人飲み物を決めながら列の後方へと並ぶ。

 その間も店員が注文を受けてはせっせと準備し、

 列の処理に勤しんでいる。

 しかし、店員がまだ満足に揃っていないのか

 如何せん進みが悪い。

 これは時間がかかりそうかな、

 そう考えていた五月の横から

 思ってもみない言葉がやってきた。

「五月、今日進にぃと何かあった?」

「えっ?!」

 あまりにも唐突な内容に五月が驚愕し、

 そのままの顔で桜へと体を向ける。

 そして、失敗したと感じた時にはもう遅かった。

 顔を売店に向けたまま口元をつり上げている桜。

 その横顔を見るだけで

 意地悪そうにニヤニヤした顔が容易に想像出来、

 裏付けるような言葉が桜から聞こえてくる。」

「ふふ、五月簡単すぎ」

「うっ……もう」

 桜へ恨みがましく文句を言うが、

 どこ吹く風か全く気にせず話を本題へと持って行く。

「それで?進にぃに何されたの?まさかいきなり……」

 意味深に口元へと手を当てながらグフフと呟く桜。

 今度はしっかりと五月へと顔を向け、

 動揺している友人をからかい始める。

 それはいつも五月が雫に行っている姿と酷似しており、

 五月は少し申し訳なくなるが、

『それよりも……』

 どうしたものか、五月は悩んだ。

 桜が何を想像しているか何となく分かるが、

 実際それに近い出来事だっただけに返答に困ってしまう。

「あー、えっと……ね、うん」

「おやおやー?」

 いつもならハッキリ物言う五月の曖昧な様子に

 何か感づく桜。

 意外そうな表情で、だけど急かすこと無く

 五月の答えを待つ事にする。

 そのインターバルに救われる形で

 五月も頭の中で言葉を整理し始める。

 ほんの数時間前に起こった出来事、

 小さな悪戯から始まった思いがけない大事を

 頭の中で反芻し始めるのだった。

こんばんわ、作者です。


最近咳が止まらなくて困ってます。

仕事場でコンコン、歩いててもコンコン、

止まったかなー、と思っても暫くするとまたコンコン。

別に熱はないし、喉も痛くないし、なのにコンコン。

……はい、病院早めに行きたいと思います……(笑)

皆さんも体調には十分お気をつけて


ここまでお読み頂きありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ