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雫から始まる物語  作者: あまやすずのり
39/70

第39話

 放課後、久々に部室を訪れた雫は

 テキパキと仕事をこなしていた。

 既に何人かはそれぞれのトレーニングを開始し

 グラウンドで汗を流している。

 それに合わせるように必要になるであろう

 用具や機材を予め準備をしてる、

 そんな最中の彼女へとそれは唐突に訪れた。

「……せーんぱいっ♪」

「きゃっ!って五月ちゃんっ!」

 気配を完全に消し去る見事な技で

 雫を後ろから抱きすくめる五月。

 もちろん、いつも通りの小さめな胸への挨拶も忘れない。

 ぷにぷにと揉みこむ感触に恍惚とした五月、

 その隙に雫はすかさず緩んだ手からすり抜け

 五月へと対面する。

「全くもう……本当に五月ちゃんは……」

「えへへっ、すいません雫先輩♪」

 悪びれる様子もなく、でもいつも以上に楽しそうな五月、

 それに気づいた雫はその疑問を素直に口にした。

「五月ちゃん、なんだかいい事でもあった?」

「えっ?わかります?」

 普段ならもっと雫をからかいながら本題に入るところ、

 なのに、今日はそれを素っ飛ばしている。

 本人すら気づいてないそのことから

 五月からは話したくて堪らないオーラが出ているのを感じた。

 なので雫は無駄に問いかける事なく無言で先を促した。

「実は、紗英と仲直り出来まして、」

「本当にっ!?よかったね、五月ちゃんっ!」

 ハイッ!と元気な返事を返しながら嬉しそうに微笑む後輩に

 雫もどこかほっこりした気持ちになる。

 それも当然であった。

 ここ暫く会話をしてもどこか上の空だった五月。

 それこそ雫をからかいながらも、ふと見せる顔は

 寂しげで雫の心をも暗くさせた。

 明るくひまわりのように笑う五月を取り戻すため

 彼女から事情を聞いて、友人にまで頼んで解決したかいはあった。

 それが報われた笑顔が目の前にあり嬉しくないはずがない。

 そのことをゆっくりと噛みしめながら

 脳裏に浮かんだ楓のほくそ笑んだ顔に背筋を凍らせる雫であった。

あけましておめでとうございます、作者です。


そんな訳で今年一発目の投稿です。

内容は短めですが(笑)

引き続きお読み頂けると幸いです。

今年もよろしくお願いします。


ここまでお読み頂きありがとうございます。


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