7.年増の女
夏になると出没する露出狂。
海には、紐みたいな海水パンツで現れる男性もいるようだが…
この時期、お店に現れるのは女性客だ。
少し屈んだだけで胸元が丸見えになるような首元がだるだるのカットソーを着ていたり、おしゃれだとしても度が過ぎているだろう下着がスッケスケのシースルーシャツを着ているのだ。
それも決まって、40代から60代の女性で一人で来店してくる。
そんな露出狂が現れると、男性社員同士が集まってはコソコソと耳打ちをし始める。
だが、それが嬉しくなってしまうようで、よりファッションショーのランウェイかのように売場を彷徨き出すのだ。
まるで行場のない性欲を公共の場で発散しているかのように。
そして、それより厄介なのが男女のペアで現れる露出狂だ。
女性は、いつも素肌が透けて見えるくらいの薄手の白いシャツを着て来店してくる。
ピタピタだったり、オーバーサイズだったり、シャツのサイズは来る時によってまちまちだ。
胸の辺りの突起が、2箇所くっきり出てしまっている。目を凝らせば突起の先端の色まで分かるほどの薄い生地である。
40代後半だろうか。
レジに来ると恥ずかしいのか、それとも興奮しているのか、少し息が荒くなりお会計を済ませる。
男性はと言うと、少し離れたところから恥ずかしそうにしている女性を観察しては、ニヤニヤしているだけなのだ。
女性より一回りくらい年下のように見える。
いわゆる放置プレイ、偏った性癖のカップルである。
正直、こんな公共の場で他人を巻き込むのではなく、二人だけで勝手にやってほしいものである。
レジで出くわした時、僕は絶対に白シャツには目を向けない。
二人の思う壺にならないよう、全く気が付かないふりをしてやるのだ。
二度とお店に現れないように。
猛暑が人をこんなにおかしくしてしまうのか。
年をとっても、人としての理性や知性は失いたくないものだ。
今年も残暑は続く…




