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20XXの人間失格者  作者: 来栖総一郎
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手帳4-8

手紙てがみ

あやまつづけて、だまつづけて、苛烈かれつ高校こうこう時代じだいいち年目ねんめわり、わたし出席しゅっせき日数にっすうぶん補習ほしゅうけて、進級しんきゅう出来でき年生ねんせいになった。


かみもとながさとはえないが、それなりにびたころはなしだ。


さん年生ねんせいになった女子じょし先輩せんぱいに、体育館たいいくかんされた。

まわりには数人すうにん先輩せんぱい女子じょしる。


手紙てがみんでくれなかったんだね。」

わたしたいしてそううと、彼女かのじょいていた。

それをかばうように、もう1ひとり女子じょし生徒せいとかたいていた。


手紙てがみなんことですか。まったおぼえがありません。」

先輩せんぱい女子じょしの1ひとりが、わたし言葉ことばいて激昂げきこうした。


「テメェ!ちょっとかおいからって、調子ちょうしってんじゃねえぞ!」

激昂げきこうしたべつ先輩せんぱい女子じょしが、わたしむね平手ひらていた。

わたし身体からだはストレスの嘔吐おうとと、内臓ないぞう不調ふちょうによりガリガリで、彼女かのじょばしに、あっさりと尻餅しりもちいた。


「あっ、わりぃ…身体からだかるいなおまえ。」

そんな言葉ことば先輩せんぱいは、わたしをそれ以上いじょうどうにかしようとはおもわなくなったようだった。


本当ほんとうらないんです。」

記憶きおくにない。

記憶きおくりょくほうだとおもっていたが、だれかから手紙てがみもらった記憶きおくがない。


郵便ゆうびんおくったんだよ?」

いていた先輩せんぱいった。


郵便ゆうびん…やっぱりおぼえがありません。すいません。」

わたしがり、ふかあたまげた。

先輩せんぱいわたし言葉ことばで、またいていた。


「じゃあいいよ。ようはそれだけだ。け。」

わたしたおした先輩せんぱいが、はらうサインをわたしせて、このはなれるように指示しじした。

納得なっとくかなかった。


わたし教室きょうしつもどり、そのずっとかんがえていた。



数日すうじつ


帰宅きたくして自宅じたく

学校がっこうでは「先輩せんぱいかせたクズ野郎やろう」としてまわりからうわさされ、わたしがキリキリといたくて、いていた。


「あんたってモテるんだねー。」

ははじょう機嫌きげんで、いやらしい笑顔えがおわたしはなししかけてた。

どういうことだろうかとははると、ははには可愛かわいらしい封筒ふうとう手紙てがみが、何通なんつうかの手紙てがみってヒラヒラさせていた。


わたし一連いちれんいた原因げんいんひとつをさとった。


「ババア、てめぇのせいか。」

はははどうやらわたしあて手紙てがみを、わたしかくして近所きんじょ自慢じまんしていたらしい。

このはは異常いじょうともえる行動こうどう、そして手紙てがみ内容ないようが、わたし先輩せんぱい女性じょせいというものが、気持きもちわる存在そんざいえた。


わたし手紙てがみははからうばいり、内容ないようんだ。


入学にゅうがくからずっとになっていたこと。

年上としうえだけどこいちてしまったという後悔こうかい

勇気ゆうきした気持きもちがいてあって、何日なんにちまでに返事へんじしいとまでいてあった。


それをははわたしせず、自慢じまん道具どうぐ使つかい、それにより、わたし人脈じんみゃくという財産ざいさんうばったのだ。


ねクズが。」

わたしははり、制裁せいさいくだした。

いのちだけはうばわない程度ていど、というかうばうだけの筋力きんりょくかった。

わたしちからいっぱい攻撃こうげきくわえ、ははだまらせたのだ。


それからわたし弁当べんとうくなった。

ははからの報復ほうふく弁当べんとうつくられなくなった。

わたし空腹くうふくれてしまっていて、べつにそれでもかまわなかった。


わたしはどんどんせてった。

思考しこうりょくうばわれていた。


手紙てがみをくれた先輩せんぱいたいして、どうフォローしていいかもからず、わたしはただだまって年生ねんせいひび々をごした。


この記憶きおくは「わたしはは常軌じょうきはずれたものであり、そして年上としうえ女性じょせい気持きもわるい」という価値観かちかんわたしけているものだ。

2017.7.28 金曜日 平成29年

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