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20話

三人の男は、とりわけルドミは目の前の状況を理解できずにいた。

三人は使い物にならなくなった剣を握ったまま暫く動かない。


「は?」


もう一度ルドミは言った。

ルスはルドミに剣先を向ける。


「勝負はついた。君らには考えを改めてもらおう」


「は?」


(なんだこれはどういう事だ意味が分からねえ、奴の剣は折れてねえのにオレの剣は根元からポッキリ逝ってやがる、いやオレだけじゃねえ両サイドの剣も途中から折れている、どんな不可思議があればこんなことが起こるんだ意味が分からねえ納得なんてできるはずがねえ)


「意味が分からないかい?」


「は?」


「両サイドの君たちなら多少は気づいているかもしれないが」


「…なんだと?」


フレトがゆっくりと口を開く。


「振りかかる直前、何か術をかけられた感覚があった。おそらくは魔法使いの弱体化…」


イラトも小さく頷く。


「はあ?オレは全く…!」


「感じ取れなかっただけだよ。ラヴィなら君たち三人にかけられる」


ルスは続ける。


「それに加えて僕にバフまで付けてくれていた。どちらも力関係が変わり得るくらいの強力なものだ」


(バフは初めて受けたけど)


出来るのではと思っていたが、ルスの予想より強力なものだった。


「そんな卑怯な真似いつかr」


「君たちと居た頃からだ!」


ルスはハッキリと言った。


「少なくともラヴィはそう言っていた。Dランクのクエストを失敗するようになったのも、魔物が倒せなくなったんだろ?違うか?」


「…っ!!」


その通りであった。

ルドミは押し黙る。


「ラヴィは何もしていなかった訳じゃなかった。君たちが認めていなかっただけだ。本当は、ラヴィは、優秀な魔法使いだ」


三人は口を噤んだままだった。


「ちっ…行くぞ」


ルドミは剣を消し、踵を返した。

他の二人も同じく剣をしまい、後を追いかける。


「おい!あんなひどい事を言ったんだ!ラヴィに謝ってから帰れ!」


ルスが珍しく声を荒げる。

ラヴィはルスの姿を見た。

ルスが大きな声で言ったにも関わらず、ルドミは全く反応しない。

両サイドはこちらの発言を少し気にかけているようだった。


「それから!次恐喝まがいの事をしていたら、ただじゃおかないからな!」


聞こえるであろう声で言う。

これにも反応は無かった。


「はぁ…彼らにはラヴィに謝罪させかったんだけど、上手くいかなかっt」


ルスはラヴィの顔を見て焦る。

ラヴィの目は潤んでいた。


「ら、ラヴィ!?大丈夫!?どこか痛む!?」


「…ううん、大丈夫」


「じゃ、じゃあ…」


「ルス」


ラヴィは真っ直ぐ目を見る。


「ありがとう」


はっきりとそう告げた。


「…うん」


ルスも答える。


「どういたしまして」


次回更新:2/3 12:00以降


P.S.

最近評価ポイントなどの数値を見ました。

読んでくださった方…感謝です。皆さんに見て頂けて良かったです。

ブックマークしてくださった方…感謝です。皆さんは私が続きをあげる意味です。

高評価をしてくださったお二人…感謝です。お二人は私にとってとても大きな存在です。

キリの良いところまでは書く予定なので、これからも読んでいただけると幸いです。

(突然重くてすみません)

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