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5-6

一通り叫び終わると不思議と心が落ち着きを取り戻し

幾分状況を見つめなおせるだけの余裕が生まれる。



「フーシェさんちょっと、こっちきてちょっと」



手招きをする私に首を傾げながら寄ってくるフーシェ。



「さっき『着いた』って言ってたけど、

一体私たちはどこについたのかな?」


「よ?『おーと』ってところだよ!」


「あれ?こんなに目的地って早く着いたっけ?」



お嬢に見せてもらった王都までの略地図を思い出すが

そんな一足飛びに来れるような旅路ではなかったはず。



「っちっちっちだよ!私にかかれば一飛びだよ!」



フーシェのそんな発言で確認が取れてしまった。


現在私がいるこの場所はお嬢が主要な目的地の

一つとして数えていた王都

『ハイルフォールシュタッツ』である。



別に目的地ならいいんじゃね?



そう思われる方もいるかもしれないが、

お嬢に置いてけぼりを食らったはずの私が、

空を飛んで移動していたはずの自分より

先に王都に到着した何て事になっていたら

気持ち悪い以外の何物でもない。


最悪ことが露見して精霊の事がばれてしまう

かもしれない。



「なんてこった」



お嬢に精霊を匿っていることを知られでもしたら、

フーシェに対してはなっていたお嬢の切り札が

私に飛んできてもおかしくない。



いや、でもそうなった場合はこの前取り決めた

『お嬢に私たちの関係を知られない事』

という約束に抵触するはず。


そうすれば私は精霊に対する命令権を得るわけで、

それを持ってお嬢に弁明すれば・・・。


そんな私が見出した活路を、

またも心の中を呼んだかの如くレガさんが否定する。



「・・・その場合は私達のだよね?」


「は?何が?」


「・・・命令権」



またおかしな発言を始めた。


最初私はそう思っていた。


だが、何故そんな主張を堂々と出来るんだ?


不思議に思った私が例の一文を見る。



『お嬢に私たちの関係を知られない事』



うん。何度見返してもこの一文で問題はない。



「レガさんたちのせいでバレるんだから

レガさんの主張はおかしくない?」



私の質問に対してゆっくりと首を横に振るレガさん。



「・・・私もフーシェもばれることはしてないよ?」



なぞなぞの様な返答に私の頭の回転速度が

音を立てて上がってゆく。


そうしてたどり着いた答えに青ざめる。



「まさか・・・!」


「・・・フーシェの力を借りて空を飛んだからって

リサちゃんに私たちの事が知られるわけじゃない。

私たちの事が疑われるのはカニ太郎がリサちゃんに

合流したときに知られる可能性があるんだよ?」



罠だった。



『お嬢に私たちの関係を知られない事』



この一文は常に私がお嬢の傍にいるということを

保障してくれてはいない。


そう、いうなればこいつは

『この約束を守りたければお嬢に合流するな』

と言っている。



「・・・ねぇカニ太郎?リサちゃんの事は忘れて

私たちと旅をしようよ」



短くてすみません。

本腰入れて書きたい部分ですが、時間が足りない。

また、文章において矛盾点や、

もっと良い言い回しがあれば修正するかも。

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