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みんなで囲う食卓も今日で二日目。


スラ子という新しい仲間も加わり華やかさが増す。


また、私の食事事情もスラ子のおかげで土から

スープへとランクアップした。



「あ、そういえばお爺様。

スラ子ちゃんの寝床はどうします?」



突如私とスラ子との気配りの差を見せつけるお嬢。



何なんすか?その徹底した配慮の差は?


アピールですか?逆にアピールなんですか!?


お嬢はそんなに私の気を引きたいですか!!!



そう、一瞬熱くなったが、よくよく考えてみれば

確かにスラ子には寝床がない。


はたしてスライムに寝床がいるのかは不明だけど、

私の宿殻のようにマイスペースは必要だろう。



そしてそんなお嬢の提案を理解したのか

お嬢の膝から床に降りると私の方へかけよるスラ子。



「な!な!」



宿殻の上に乗るとアピールするように飛び跳ねる。



そっか、私のいるところがスラ子の居場所だと。


そういいたいのかな?


ふふ、こんなにスラ子に好かれてしまうとは、

私はなんと罪作りなヤドカリなのだろう。


あ!ちょっとスラ子、くすぐったい。



宿殻から飛び降りたスラ子は

私にすり寄るかと思いきや私をすり抜けて、

宿殻の奥へと入って行ってしまう。



「な!」



宿殻の奥から聞こえてくるスラ子の鳴き声に、

一同が驚きつつも。



「カニ太郎。あんたのそれスラ子ちゃんに」



ちょっ!!!


何言ってるんですかお嬢!


これ!私のアイデンティティですよ!



「あー。ほら!この箱使っていいから」



いーやーだーーー!


ってかそれゴミ箱でしょ!しかも中身入ってるし!



お嬢が押し付けてくるゴミ箱を押し返していると、

中からスラ子が出てくる。



「なーな」



そういって問題ないアピールをする。



「スラ子ちゃん大丈夫?そいつと一緒で臭くない?」



はぁ!?ちょっと体臭の事はやめてくれませんか!?


私もヤドカリになったばかりで自分の嗅覚と体臭が

わからないんですから!


あまりにもこの体がヤドカリであったため

考えないようにしていた磯臭さについての疑惑が

お嬢の指摘で呼び起こされる。


まさかお嬢が私を毛嫌いしているのはそこか?


確かに召喚されてから丸一日経つが、

お風呂にはまだ入っていない。



・・・っは!


もしかしてスープがしみ込んだ土がまだ・・・!



思い当たる節が的確で不安になるが、

スラ子が問題ないアピールをしてくれる。



「っふぉっふぉ。スラ子が大丈夫なら問題なかろう」



結局スラ子とお爺さんの意見でこの話は決着した。


私も何かと察してくれる同居人が出来て心強いし。



改めてこれからよろしくな、スラ子。


「な!」



こうしてこの世界での一日を終え、

何事もなく次の日の朝が来たはずだったのだが。


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