《新たな剣、初陣》
翌日。クロス零は訓練場にいた。
「じゃあ、行くよルーク!」
レアが構える。
「ああ、こい!」
ルークが《ファーストライト》を構える。剣に雷を纏わせる。
バチバチバチ!
雷が完璧に剣に収束する。
以前の剣では制御が乱れていた雷が、今は水が流れるように滑らかに剣を駆け巡る。
「すごい」
ルーク自身が驚く。
「これが《ファーストライト》」
「どうにゃ、ルーク!調子は!」
ミーニャが尋ねる。
「最高だ」
ルークが笑う。
「この剣はまるで俺の腕の一部みたいだ」
「それ、親父がよく言ってたやつだ!『武器は使い手の一部になって初めて完成する』ってさ!」
レアが嬉しそうに言う。
「さ、行くよ!《雷迅拳》!」
レアが拳を放つ。
「《雷剣》!」
ルークが剣を振るう。雷と雷が激突する。
ドガァァン!
衝撃波が走る。互角。ルークの剣が、レアの拳を受け流す。
「《受け流し》!」
ルークの剣技が、レアの攻撃の軌道を逸らす。
「おっと!」
レアがバランスを崩す。
「そして《雷剣奥義・迅雷斬》!」
ルークの剣が光となって疾走する。
レアが認知加速で回避、ギリギリで躱す。
「っぶな!速くなってるじゃん!」
「ああ、この剣のおかげだ」
ルークが剣を鞘に収める。
そして柄の紋章を見つめる。
雷を象った王家の紋章。それは今、新しい剣の一部として輝いている。
「ルーク、良かったね」
アリエルが微笑む。
「ああ。本当に、ありがとう」
「親父、絶対喜ぶよ」
レアが親指を立てる。
「さて、新しい剣も手に入ったことだし、次の依頼、行くにゃ?」
ミーニャが尻尾を振る。
「ああ、行こう」
ルークが頷く。剣を腰に下げ、仲間と共に、新たな冒険へ。
王家の剣は失われた。だが王族としての誇りは、新しい剣と共にある。
ナンバーズNo.1《ファーストライト》は、ルークの新たな相棒となった。
「親父、ルークがめっちゃ喜んでたよ!」
鍛冶屋に戻ったレアが報告する。
「そうか」
イヅナが小さく笑う。
「あの剣、実は一番最初に完成したナンバーズでな。誰に渡そうか迷ってたんだ」
「え、そうなの?」
「ああ。でもルークに渡せて良かった。あいつ、剣の扱いが上手いからな。
《ファーストライト》も、喜んでるだろうよ」
「武器が喜ぶ?」
「ああ。武器ってのは、使い手と一緒に成長するもんだ。レア、お前の《零》もそうだろ?」
「うん」
レアがガントレットを見つめる。
「僕と一緒に、強くなってる気がする」
「それが、ナンバーズの特性だ。使い手と共鳴し、進化する。ルークの《ファーストライト》も、これから強くなるさ」
「へへ、楽しみだな!」
レアが笑う。イヅナも小さく笑った。
ナンバーズは再び戦場へ。新たな伝説を刻み始める。




