↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
傷心令嬢の鬼ごっこ  作者: 夕鈴
第一章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

33/86

第27話後編 出産

イリアナは魔力持ちの出産に立ち合い魔力を使いすぎて倒れた。

イリアナは騎士の制服のまま運ばれたこととペナルティが3回になることを思うと仕事に行きたくなかった。

朝が来たのでイリアナは出勤して、第二騎士団長室に向かった。


「隊長、申し訳」

「ラーナ、報告は殿下も一緒だ。後でいい」

「レオ様?」

「ああ。座って待ってなさい」


イリアナはめまいがした。レオナルドが休みをくれたことに嫌な予感はあったけど気にしないことにしていた。体調管理不足の始末書で済むと思った件が予想以上に事が大きくなっている気がしていた。

レオナルドが来たので申し開きの時間がはじまった。

イリアナは頭を下げた。


「申しわけありませんでした。騎士として倒れるという失態を犯しました」

「イリアナはいつも私の予想をこえるよね。君のおかげで民の命が二人も救われたんだ。恥じることはない。ただ私が聞きたいのは」


レオナルドはイリアナの謝罪を聞きにきたわけではなかった。

イリアナはレオナルドの言いたいことはわかっていた。イリアナが隠しておきたかったことを話せと言われている。できれば気付いてほしくなかった。

せっかく書いた報告書を書きなおさないといけなかった。

魔導士の少ないこの世界で魔力保持者が二人も見つかったことは、国にとっては喜ばしいことである。でも、民にとっては話が変わる。

イリアナは反省した顔をつくった。


「私の浅慮で母親に体力回復の魔法をかけすぎました。その後に親子に魔力を注いだため魔力不足を起こしました。私、魔力の保有量が少ないもので」

「イリアナ」


イリアナの言葉を遮ったレオナルドに見透かされた目で見られていた。


無駄な足掻きはやめろってレオ様の声が聞こえる気がする。

国の役に立つほど魔力はありませんって思ってほしかったけど、ごまかされてくれない。

魔力の量が少なければ、神殿で封印を受け家族のもとに帰してもらえることがあるけど。

あの子は・・・。

イリアナは親子の魔力のことをごまかすことを諦めた。第二王子が警戒していたレオナルドに自分が敵わないと思ったからだ。



「レオ様、家族が引き裂かれることはありませんか?保護という名で神殿に子供を奪われるなんてことはありませんか?」

「イリアナ」


聞いたことのないほど静かなレオナルドの声にイリアナは息をのんだ。イリアナはレオナルドに余計な手間をかけさせて怒りを買うわけにはいけなかった。取り返しがつかないことが起こることがわかっていた。


「レオ様、私は何をすればいいんでしょうか?」

「魔力のある子どもは危険だから神殿で預かるのが定例だ。母親は魔力隠蔽罪だ。」


シュナイダー王国よりザビ王国は魔力持ちへの扱いが厳しい。

イリアナの脳裏に涙をぬぐって母親の手を握っていた子供の顔が浮かんだ。


お母さんは助けるって約束した。ここで折れたら、私はあの子に顔向けできない。

レオ様が欲しいのは有能な駒。親子の未来の自由を奪う。ごめんね。でも生きて一緒にいられればどうとでもなる。イリアナは覚悟を決めた。


「レオ様、その親子は私に預けていただけませんか。私がレオ様の手駒となる魔導士となるように育てます。いずれレオ様の慈悲深い心に報いるように」

「イリアナの心構えは受け取りたいんだけど、そんなに時間の余裕があるの?」

「励みますとしか言えません」

「セインは無謀だと言うだろうね」


イリアナも無茶を言ってる自覚はあった。ただここで諦めたら家族が壊れるので諦めるわけにはいかなかった。

イリアナは跪いた。


「レオ様、御慈悲をいただけませんか」

「どうしようかな」


先ほどの冷たい声とは違い楽しそうなレオナルドにイリアナは試されていることに気付いた。

同時にレオナルドが場合によっては見逃す気があることも分かった。

イリアナは自分が育てるという無謀な策は切り捨てた。

イリアナ達のやりとりを悲しそうな瞳で見ている第二騎士団長を見て、利用することにした。

切り札を使うことにした。恩義と忠義という。

イリアナは哀愁漂う悲しそうな表情を作ってレオナルドを見つめた。


「レオ様、私、先の被災支援の時に瀕死のレオ様に治癒魔法をかけました。ただ平常の治癒魔法では効果がなくて、禁呪に手を染めました。代償は私の命の力。寿命です。この身と命と他になにを差し出せばご満足いただけるんでしょうか」


第二騎士団長は優しいジオラルドの父親である。忠義や献身にも弱そうな人柄である。

イリアナは第二騎士団長の前ならレオナルドは自分の献身に見返りをくれると計算した。


イリアナとレオナルドしかいないなら、「だから?」って切り捨てられるから使えない方法だけど・・。

人の目があるってありがたい。

騎士を束ねる団長の前で王太子が命をかけて救ったことを軽く流したりはできない。性格は悪くてもレオ様は王太子だもの。


レオナルドに冷たい瞳で見つめられてもイリアナは視線を逸らさなかった。

レオナルドはイリアナの思惑に乗ることにした。ここで跳ねのけ、心象を悪くするよりも、寛大な心を見せて恩を売ったほうがいい。まさかいつも第二王子の隣で微笑みながら当たり障りのない言葉を述べていたラーナ侯爵令嬢が謀略が得意とは予想外だった。優秀な臣下に褒美をあげることにしたレオナルドは頷いた。


「わかった。家族全員を王宮で使用人として受け入れる。ただ魔力検査を受けさせて魔力がある者は魔術塔入りをさせる。拒むなら神殿。亡命なんて許さないよ。王家に害意を向けても処分するから」


魔術塔は魔導士の研究所だった。

子供より大人に魔力を教えるのは手がかかるから腕利きの魔導士が必要である。

王宮には使用人宿舎もあり生活の保護は受けられる。

赤子は家族のもとで育てられる。魔力隠蔽は重罪である。魔力は暴走させる危険があるから魔力持ちは国の管理下におかれる決まりである。

これ以上の寛大な処置は望めない。レオナルドなりの最大限の譲歩であることのイリアナは気付いていた。


「ありがとうございます。王家の皆様に危害を加えるなら私が処分します。」

「できるの?」


イリアナが招き入れたものが王家に危害を加えるなら当然の処置である。平民の貴族への不敬でも首が飛ぶ世界である。

しっかり言い聞かせることを心に決めた。レオナルドの試す視線に静かに頷いた。


「はい。レオ様の御身より優先すべきものはありません」

「楽しみにしているよ」

「ラーナ、伴をつけるから、出かける支度をして待っていなさい」

「精一杯励みます。失礼します」


イリアナは礼をして退室した。

家族に残された選択肢は二つだった。イリアナは気が重かった。


私が倒れなかったら見つからなかったのかな・・・。

きっと今まで隠してたのに。そうでなければ母親が魔力不足で倒れるなんて起こらないはず。

魔力持ちの出産は国の保護施設預かりのため、生まれる直前まで出歩いているなんてありえない。

どうして私は壊すしかできないのかな。


待機所で待っていたイリアナは人の気配に顔をあげた。


「ラーナ。平気?」

「小隊長?」

「家は調べてあるけど、俺、一人で行ってもいいけど」

「いえ。私の役目です。ヒューゴが指名されると思ってました」

「今回は厄介だからヒューゴには荷が重い」

「いつもすみません」

「気にしないで」


沈んだ顔の部下に第二騎士団小隊長は苦笑した。上司に話を聞いて志願した。自分の上司がイリアナを過大評価していることには気付いていた。平静を装い、静かな顔をしているイリアナを連れて第二騎士団小隊長は目的の家を目指した。

街の外れの民家で足を止めた。


「小隊長、説得は私にお任せください」

イリアナは覚悟を決めて扉をノックすると男が出てきた。


「第二騎士団所属イリアナ・ラーナと申します。不躾ですが、お話させていただけませんか」

「妻は病み上がりで」

「承知しております。どうかお願い致します」

「お父さん、だれ?ラーナだ。入って!!お父さん、ラーナだよ。」

「貴方が」


男はイリアナ達を警戒していた。

子供はイリアナの手を引いて中に入れようとするので、男は嫌そうな顔をしたままイリアナ達を家にいれた。


「奥様が病み上がりなのは承知です。必要でしたら治癒魔法もかけます。ですのでご家族揃ってお話をさせてください」


男は嫌な予感がした。ただ騎士達相手に逃げられるとも思っていなかった。小柄なイリアナはともかく、もう一人の屈強な騎士相手に自分が敵うとは思えなかった。


「わかりました。どうぞ」


寝室では顔色が良くなった母親が赤子を抱きイリアナを見て微笑んだ。


「ラーナ様、このたびはありがとうございました」


イリアナは頭を下げた。第二騎士団小隊長は、イリアナの様子を静かに見ていた。


「申しわけありません。これから私は」


イリアナの悲痛な声を聞いた母親は気付いてしまった。ただ自分達の恩人に頭を下げさせるわけにはいかなかった。


「ラーナ様、顔をあげてください。恩人の貴方に頭を下げられると困ります」


イリアナは頭をあげた。

私はこれから優しく微笑む夫人の顔を絶望に染めるんだ…。


「今回のことで夫人とお子様に魔力があることがわかりました。王太子殿下はご家族の皆様を王宮で召し抱えることを。魔力がある方には魔術塔入りを望まれています」


家族の秘密をあばいたイリアナを男が睨みつけた。騎士が来た時点で予想はしていた。

出世のために自分達を売る気だと。


「君は妻と赤子のことを」

「申しわけありません」

「頷くわけないだろ。王宮で監視されて飼い殺されるなんて、よく平然と言えるな。君は俺達の幸せを壊して」


怒りで詰め寄る男をイリアナはよけなかった。イリアナは、殴られてもいいと思っていた。罵倒されても当然のことを話している自覚があった。


「お父さん、やめて、ラーナをいじめないで」

「彼女はお前にも取り入ったのか。この女は悪い奴なんだ。卑怯で姑息で」

「ラーナを離して」


子供が父親の足にすがりついた。

子供にとってイリアナは優しくて頼りになるお姉さんだった。大好きな母親と妹を助けてくれたこともわかっていた。

見たことのない悲しい目をしているイリアナが悪いことをするなんて信じられなかった。

「どんなことも自分の目で見て判断するのよ」と教えてくれた。


親子の争う姿にイリアナは茫然としていた。自分が壊したという罪の意識に捕らわれていた。

第二騎士団小隊長が声をかけた。


「彼女から手を離してください。貴方たちには二つの道があります。一つは慣例通り、奥様は魔力隠ぺいの罪で投獄、赤子は神殿預かり。もう一つが先ほど彼女の言った王宮でのことです」

「脅すのか」


第二騎士団小隊長は男の腕を掴んで振り払った。男は忌々しげに睨んだ。


「罪を犯したのは奥様です。殿下は慣例通りを望まれた。ですが、彼女が殿下に家族を一緒にいさせてほしいと懇願しました。罪人の亡命もできませんので、よく考えてください」


「そんな・・」


男の顔が絶望に染まった。

第二騎士団小隊長は男の顔色など気にしなかった。


亡命したいよね。でもそれは許せない。

王太子殿下の命令は絶対だから。逃げるなら私は斬らないといけない。

待って、いつの間にか、小隊長が説得してる!?

イリアナは目の前の様子に我に返った。


「奥様と赤子は魔力欠乏症でした。彼女が魔力を送らなければ死んでましたよ。私は部下が可愛いので命をかけて救った家族に罵倒されるなら慣例通りで構いません。彼女は貴方達を救うために代償を払ってます。私達は別室で待たせていただけますので決まったら声をかけてください」


魔力欠乏話も知ってるの!?

小隊長、私、死にかけてません。命もかけてない。

部下思いなのは知ってるけど、今はいりません。

代償なんて払ってません。


イリアナは淡々と話す上司の話に口を挟むタイミングがわからなかった。

退室しようとすると、後から声がかかった。


「騎士様、私はラーナ様に従います」


母親の声に男が血相をかえた。


「お前、わかってるのか!?魔術塔に入れば魔術師として使い捨てにされるんだ」

「そんなことありません。私は命をかけて救ってくれたラーナ様を信じてます。それに愛しい我が子と過ごす道があるなら選びます。離縁しましょう。貴方は自分の研究がしたいでしょ?」


母親の言葉にイリアナは言葉を失った。


ごめんなさい。魔術塔に入ったら私にはなんにもできません。

非人道的なことはしないと思うけど。

イリアナにはかける言葉が、わからなかった。


「僕はお母さんを守るよ」

「今までみたいに自由に遊べないのよ。」

「弱い者を守るのが騎士だよ。お母さんと妹は僕が守るよ。だからお父さんは好きなことして」


母親は頼もしい息子の言葉に笑った。自分の息子はイリアナに出会ってかわった。引っ込み思案だった息子が心配で大道芸を見に行った。イリアナに詰め所に会いに行きたいというので連れて行った。引っ込み思案の息子をイリアナは抱き上げて色んな話をしていた。息子はイリアナの言葉を真似するのが大好きだった。お母さんを守るとイリアナに教わったことを必死で勉強する息子が誇らしかった。

それに自分が魔力を隠していた罪は自分のもの。イリアナを責めるのが筋違いというのもわかっていた。

同時に自分の夫が研究と家族のことを大事にしていることも。夫は自分の魔力が見つからないように力を尽くしてくれていた。愛されているのは知っていた。イリアナの与えてくれた選択肢は自分にとっては希望だった。

ただ夫はそれに気づいていないことも。夫の頑固さと融通の効かなさは誰よりもよくわかっていた。


「お前達だけをいかせられない。私は妻たちのように貴方を信じない」


イリアナを信頼した目で見ている妻と息子を見ると余計に憎悪は止まらなかった。

自分の妻の想いなど気付かない男は自分の幸せを奪ったイリアナを憎悪をこめて睨んだ。

イリアナは静かに視線を合わせた。


「私を恨んでもらって構いません。ですが王家の皆様への忠儀は果たしてください。王家に危害を加えるなら、容赦は致しません。王太子殿下のご慈悲だけはお忘れなきように」

「お前になら何をしてもいいんだろう。覚えておけよ」

「あなた、やめて」


検討違いな憎悪を向ける男の態度に第二騎士団小隊長は眉を潜めた。


「立場をわきまえろ。」

「小隊長構いません。私の我儘ですから。では書類にサインと血判を。お子は血判だけで構いません」

「ラーナ、僕、名前かけるよ」

「すごいね。お母さんの次に書いてね」

「この契約書には魔力が宿っています。約束を違えるときは命の危険を伴いますのでお気を付けください」

「子供にまで。血も涙もない悪魔め」


何を言われても家族が一緒にいるためには必要なことだった。


「務めですから。どうぞ」


家族がサインと血判を押すのを見守り書類を受け取りイリアナ達の役目は終わった。


「また3日後に迎えがきますので、準備をしておいてください。」


イリアナは母親の手を取り体力回復の魔法をかけた。赤子は魔力に溢れすぎてるので魔力を抜いた。魔力は許容範囲を超えたら暴走する。


「失礼します」


礼をして立ち去り、外に出るとイリアナは頭を下げた。


「小隊長、申しわけありませんでした」

「ラーナ、お前がそこまでする価値はあったの」


不服そうな顔でイリアナを見る第二騎士団小隊長にイリアナが微笑んだ。


「自己満足です。」


命をかけて救った罪人に憎悪をむけられる。必死に救済した相手に。そこまでして救う価値のあるものには思えなかった。それ以前にイリアナが罪悪感にかられることも検討違いだ。


「罪は本人のものだ。ラーナが罪悪感を感じる必要はない」

「小隊長は優しいですね。」


自分が気休めを言っていると思っている部下にどんな言葉をかければいいかわからなかった。


「俺はお前が壊れないか心配だよ」

「壊れてますから」


イリアナは心の声をうっかり声に出したことに気づいてそっと反応をうかがった。


「ごめん。聞こえなかった」


聞こえてないことに安心したイリアナは明るく笑って話しかけた。


「なんでもありません。小隊長に説得してもらったなんて知れたらレオ様達に笑われますね」

第二騎士団小隊長は部下がいきなり空気をかえて無理に明るくしていることに気付いたがイリアナに乗ってあげることにして頭を撫でた。


「ラーナはまだ子供だから、大人を頼ればいいんだよ」

「甘やかしすぎると子供は育ちませんよ」

「そんなこと言っていいの?」

「ごめんなさい。厳しくしないでください」

「隊長は午後からの業務に戻れって。ゆっくり戻ろうか」


午後の始業時間までまだ時間があった。まだ昼前なので店も忙しくない時間だった。

イリアナはやりたいことがあった。


「小隊長、午後の始業に間に合うように戻りますので、先に戻っていただけますか?」

「一人で行動はさせられない。」

「わかりました。帰りましょう」


イリアナは休養日に行くしかないと諦めた。


「早く戻っても仕事をしないとだし付き合ってあげるよ」

「え?」

「行きたい場所あるんだろう?」


この人はすごいな。人の行動を見透かしてる。さすが小隊長まで登りつめるだけある。


「ありがとうございます。小隊長、手土産向けの店をご存知ありませんか?」


第二騎士団小隊長はイリアナの申し出に指導しなければいけなかった。


「ラーナ、騎士の服のまま土産は渡せないよ。民の騎士への協力は当然だ。もしどうしてもお礼に行きたいなら、個人で行かないといけないよ」


文化の違いか…。ラーナ領は騎士ばっかりだったから騎士がなにをしようと目立たなかった。

民が多大な功績を残せば国が褒章をだす。この格好でいけば国からのお礼と思われるか。

家に帰って着替えてから行こう。


「小隊長、ありがとうございます。用はなくなりました。帰りましょう」


第二騎士団小隊長は倒れたイリアナを騎士達が心配していることを知っていたので申し出通りに帰ることにした。


イリアナは書き直した報告書を提出した。帰るとやけに騎士達に気遣われるのにいたたまれなかった。ただ自己管理不足なので耐えるしかなかった。

家に帰るとセインが訪ねて来た。

レオナルドに話した内容がセインに知られ長いお説教を受けることになった。

イリアナはセインのお説教を受けながらアマルに年上の威厳が保てないと検討違いのことを考えていたせいで、余計にお説教が長くなることに気付いていなかった。

アマルはイリアナが叱られる姿をみられたくないことを知っていたので気を使って席を外していた。

イリアナにはアマルの気遣いに気付くほどの余裕はなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。