↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
なんでも屋は異世界最強  作者: understand
PR
2/6

第二話

 

 「だから言ったじゃんかよぉ、早く行こって」


ロイドが駄々をこねている。こういうところはガキっぽいんだよなぁ。


「すまん、ロイド」


「ごめんねぇ」


グラネルとワイズがロイドに謝罪する。


お前もだろ、とロイドの目が謝罪を催促している。


「あぁ、悪かった。時間のことには気が回って無くてな。また今日来よう」


「朝一だかんな!」


「それはさすがに無理だ、クエスト終わってから速攻で行こう」


「...わかった」


ロイドは不満そうにしながらも納得してくれた。


「じゃぁ、これで解散ってことでいいかしら」


「あぁ、そうだな。また朝9時にギルドに集合な」


「わかった」


「了解~」


「おう!」


そして4人はそれぞれ帰っていった。


◇◇◇


「ん~、おはよ~」


「はやいな、グラネル」


一番についたつもりだったがグラネルが先だった。


「ねぇ、カイルド。今日はどのクエスト受ける予定なの?」


「そうだなぁ...」


「やっぱりダンジョンだよな!?」


突然ロイドが後ろから抱きついてくる。


「おわっ、お前いつの間に来てたんだ?」


「数秒前!」


「ったく、やめろよ。心臓に悪い」


「俺も来たぞ」


ワイズも到着したようだ。


「なぁ、ワイズ。今日もやっぱりダンジョンだよな?」


「クエスト受注か?まぁ、別にダンジョンでいいんじゃないか?このパーティーなら問題ないだろ、

 昨日も大丈夫だったし」


「まぁそうなるよなぁ」


そう、このパーティーは意外と強いのだ。まぁ意外ってわけでもないかもしれないが。


A級冒険者2人にS級相当の高魔力の保持者と肉体の持ち主。


パーティーの総合評価としてはA、いや、A+級もいってるかもしれない。


「じゃ、俺クエスト取ってくるわ」


「あぁ、頼む」


...ん?ロイドがクエスト受注?嫌な予感しかしない。


「ちょっ、待て。ロイド!」


「あれ、カイルド、急にどした?クエストならもう取ったよ?」


俺は慌ててギルドに入ったがすでにロイドは受注を済ませていた。


終わった...。


「なぁ、聞いてくれよ。今回取ったダンジョンはなんと...S級ダンジョン〝黄泉の峠〟だっ!」


「S級...」


「終わったわね...」


入ってきたワイズとグラネルは絶望する。


「なぁ、なんでみんな悲しそうなんだ?S級だぞ、S級。最高じゃんっ」


しかし、なんでS級なんて受注してもらえたんだ?よくわからん。


まったくロイドにはいつも驚かされてたが、過去一かもしれないな。


「まぁ、受注した以上やるしかない。なら楽しもうじゃねぇか。S級でもなんでも」


「そうね、受注しちゃったからもうしょうがないわ。全力で頑張る、それだけね」


「だな」


覚悟というのか、諦めというのか、そんな感情のグラネルとワイズ。


「よしっ、いっくぞー!」


◇◇◇


「ここか...」


先の見えない漆黒の穴は、闇の入り口、そんな雰囲気をかもし出す。


「しゃぁっ、俺イッチバーン!」


そこに嬉々として乗り込んでいくロイド。


「あっ、ロイド!?ごめんなさい、カイルド。一人じゃ危ないから私も先に行くわね」


「わかった、あいつなら大丈夫だろうが頼む」


二人が入ったその穴からは、明らかに危険しかないようなただならぬ魔力が発せられている。


「楽しくなりそうだ...」


「だな」


俺とワイズが二人を追いかけ、ダンジョンの入り口を抜けるとそこはやはり闇だった。


「何も見えん...」


「しゃーねーなぁ」


俺はポケットに入っていたコインを取り出し、発光魔法をかける。


「これで見えるだろ」


「あぁ、ありがたい」


「さぁ、いくか!」


◇◇◇


「ふぅ、なんもいねぇなぁ」


暗闇を20分ほど歩き続けたが魔物一匹でない。


「確かに変だな」


ワイズも違和感を感じているようだ。


「まぁ、何もないのがいちばn」


ドォォォォォォオン


「うわぉっ」


遠くに突如鳴り響いた轟音に驚き、俺は声を上げる。


「大丈夫か、カイルド」


だが、それとは反対にワイズは落ち着ききっている。


なんでこいつは驚かねぇんだ。


「にしても、なんなんだ、今の音は?」


「おそらくは、戦闘だろうな。お前は爆音に気を取られて聞こえなかったかもしれないが、

そのあとに、金属音と小さな爆破音が聞こえた」


「なっ、ホントか?」


「あぁ、今も聞こえてる」


こいつ耳良すぎだろ。


「しかしまぁ、戦闘が行われてるってことは、だ。音がした方向に行けばあいつらがいる可能性が

高いってわけか」


「あぁ、だろうな。音がした方向はここから南南東方向だ」


なんだ、南南東って。そんな細かくわかるのか?耳がいいって次元ですらねぇじゃねぇか。


「まぁ、進むべき向きがわかったんなら全部ぶっ壊して進めばいいってことだ!」


「しかし、この壁まぁ硬いぞ」


壁を軽くたたきながらワイズが言う。


「なめんなって、ワイズ。ちょっと離れてろ」


〝光の道(シャイニングロード)〟


俺がそう唱えると光は壁を破壊していく。


「はっ、余裕」


「あぁ、これに関してはさすがだな、カイルド」


人に褒めてもらうのって結構うれしいことだと思う。


「ん?それを止めろ、カイルド」


「え、あぁ、おう」


ワイズに指示され、俺は魔法を止める。


「どうしたんだ?ワイズ」


「あっちの音とこっちの音の反響が強くなってな。おそらく壁はなくなっただろう」


そんなことまで分かんの!?エグ過ぎだろ、こいつ。


「いこう、カイルド」


「あぁ!」

 閲覧ありがとうございました

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。