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ジョブの限界突破と動く異世界神

さて、後半から物語が大きく動きます。

(; ・`ω・´)

そろそろバイトが、終わる時間だなぁ。冬休み前なので人も多く忙しい。息をつく暇さえ、今の俺には無いくらいに。そんな時だった……。カランカラン♪


「いらっしゃいませ、何名様ですか?」


と言って、笑顔で振り向いて固まる。


「えっと、18人かな。」


おっ、おいおいおい!?なんで、クラスメイトが!


「あっ、空いている席へご自由にお座りください。ご注文が決まりましたら、ベルでお呼びください。それでは、ごゆっくりどうぞ。」


「あっ、本当にバイトしてるんだ。」


やっ、ヤバイ……。これは、大地だな?


「よう、相棒!暇な奴、全員連れてきた。」


「大地さんやい、これはどういう事かな?」


隼人は、苦笑してどこかへ行ってしまう。


暫くして……


「隼人君、もうおりても良いよ。お疲れ様!」


「お疲れ様です。あっ、苺のショートと紅茶頼みます。暫く、食べに来れそうにないので。」


店員は、頷いて厨房に歩いていった。俺は、更衣室で制服に着替えて店内の席に座ろうとする。


「隼人、こっちに来いよ!」


「俺は、ここで良いよ。」


ほっと、ため息を吐き出すと座る。リアルでの、人付き合いはとても苦手だ。ゲームでは、あんなに心をさらけ出せるのに……。どうしても、本音や本心を他人に見せる事を怖がる自分がいる。


「はい、苺のショートと紅茶だよ。それにしても、大地君いがいのお友達が来るのは初めてだね。」


優しい笑顔で、店長がケーキを渡しながら言う。


「俺は、あえてクラスメイトにバイトの事を言わなかったのに。それにあいつらは、大地の友達であって俺は会話すらまともにした事無い奴らばかりです。そもそも、何で連れてきたのやら……。」


遠回しに、俺の友達ではないとはっきり言う。


「君のためじゃないかな?」


「俺のためですか?」


「君は、もっと笑顔を見せなさい。仕事の、作った笑みではなくね。この仕事は、楽しいだろ?なら、それを表情や態度で示してみるのはどうかな?」


「なるほど……。うーん、ゲームでは自分の本当のキャラを出せるのになぁ……。まぁ、努力します。」


それを聞いて、店長はニコッと笑い仕事に戻っ行った。後ろから、大地が来て腕を回してくる。


「相棒、そんなとこで一人なんて寂しくないか?」


「別に、寂しくはないけど。それに一人の方が、他人に気遣う必要が無いから気楽だしのんびり出来るんだよなぁ。まぁ、何故かお前は例外だけど。」


「でもさ、お前も少しは皆のわに入るべきだと思うぞ?このまま、卒業までそうしてるつもりか?」


「分かってるよ。でも、俺はそこまで会話が好きなわけじゃない。そもそも、歩み寄る勇気すらないんだ。共通の話題が、全く無いし今時の話題も興味ない。当然、今時の話題を知ろうとも思わない。」


時代遅れと、言いたければ言わせとけば良い。面倒なのだ。人間関係で、1度覚えた恐怖は忘れはしない。脳裏から、決して消えることは無いのだ。


「あるぞ、共通の話題!ゲームの話題がさ!」


「お前さ、無理しなくて良いよ?本当に、俺を気遣う必要は無いしもっと自由になれば良いのに。」


そう言って、ケーキをパクっと食べる。


「そんなんじゃ……。」


「どうせ、罪悪感とかでだろ?お前は、気にしすぎなんだよ。誰だって、同じことをするさ。」


そう言って笑うと、スマホを出して少し驚く。


「どうかしたのか?」


「お正月イベント、かなりきつそうだな。」


珍しく、弱気に呟く隼人に大地も画面を覗く。


『お正月イベントのお知らせ!今回は、総当たり戦のランキング式バトル!もちろん、対戦相手マッチングは神のみが知るのくじ引き!皆、幸運も祈るよ!そして、お年玉キャンペーン実施中!詳しくは、ホームページを見てね!ではでは!』


「これは、かなりハードじゃん。ここで、こんなことしてる場合じゃねぇ。どうしよう。」


隼人は、ため息を吐き出すとメンバーのステータスや得意スキル等のプロフィールを思い出す。


「仕方ないか……。」


ポツリと呟く。そして、少し考え込む。


「隼人?」


大地の声で、我に返る。そして、悩むような表情をする。言うべきか、言わないべきか?言おう。


「大地、ジョブの限界突破してみるか?」


「は?戦士職でも、最強の1つである聖騎士に限界突破なんて出来るわけが無いだろ?」


うーん、何て説明しよう。まず、あの世界では到達できず廃れた職業ジョブがある。例えば、死霊術師ネクロマンサーや大賢者など。実は、聖騎士の上にはもう1つ職業がある。それは、神聖騎士……。


「うーん、知り合いの賢者がさ言ってたんだ。到達できず、廃れた職業があるって。実は、初期版の時から俺も薄々だが気付いてた。そして、大地の聖騎士の職業にももう一段階上の階級ジョブがある。」


気付けば、ゲームをしてる人達もこちらを見てる。


「えっ、マジ!?まだ、俺は強くなれるの?」


「あっ、すまん。こんな場所で、軽々しく言うべき情報じゃなかったな。詳しくは、あとで話すよ。」


「俺達も、詳しく知りたい!」


しまった、口が滑った……。反省して、口を閉ざす。


「なぁ、隼人?その、ジョブの限界突破は到達できず廃れたんだよな?俺に、出来るだろうか?」


「知らん!ちなみに、アドバイスは気合いと努力らしい。あっ、もちろん嘘な。気合いと努力で、どうにかなるなら廃れたりはしないし。」


冗談を言うと、ケーキの最後の一口を紅茶で流し込み立ち上がる。そして、大地にLINEを送る。


「後で見てくれ。誰にも、見られるなよ?」


大地は、頷いて立ち上がる。


「帰るんだろ?だったら、俺も一緒に……」


「お前は、あいつ等を置いてきぼりにするつもりなのか?まぁ、夜にゲームで会おうぜ!」


隼人は、鞄をもってカフェを出ていく。


「大地、隼人って何者なんだ!?」


「えっ、知らないのか!?結構、噂が広がってると思ってた。あいつは、ワールドフラグメントを創った初代リーダーだぜ?本当に、心強い事に。」


すると、カフェに居た同じゲームしてる人達が驚きにむせたりする。店長は、少し驚きスマホを操作。


『あれ、君から連絡が来るなんて珍しいね?』


懐かしむような、優しい声が聞こえる。


「異世界神、隼人君と言うプレイヤーを知ってるかな?実はうちのカフェの店員なんだが、異世界の事情を知りすぎてないか?と思ってな。」


『まぁ、彼はああ見えて博識で頭が良いからね。』


「やはり、知っていたのか。」


『まぁ、彼は僕のお気に入りだからね。現世神の君が、心配する事は無いよ。』


少し驚くが、ニコッと笑う。


「そうかい。さて、仕事に戻るよ。」 




白い部屋で……


異世界神は、椅子に座ったまま電話を切り俯く。


『彼には、まだ色々と背負わせる事になる。』


悲しみと不安、そして苦しみをの混じった声で呟き悲痛な表情で天を見上げる。


『主神であり、誇り高き神々の王よ……。私は、関係ない者達をこれ以上は巻き込みたくない。』


異世界神は、かつてここを訪れた変わり者の少年?を思い出す。欲がなく、使命感にも間惑わされず。ただただ、真っ直ぐな視線でゲームを楽しむ事だけを望む少年を。神の言葉など、必要ないし興味もないと言いきり遊びたいと言ったあの子を……。


彼が望もうが、望まないだろうがいろいろと話さないといけない。


彼は、どんな反応をするかな………。


きっと、怒りもしないで真剣に聞いてくれるんだろうな。なんだかんだで、彼は冷たくなりきれない。


彼は、味方には砂糖のように甘いから。そのぶん、敵対者に一切の容赦はないんだけどね。


さてと……なぜ私が、君達を呼んだのかからゆっくり話そうか。・・恩恵・・・・を持ちし、この世界最強のジョブマスターさん。


異世界神は、目を静かに閉じため息をついた。


忙しいとこ、悪いけど話しに付き合ってもらうよ。


異世界神は、隼人をこの部屋に呼ぶために立ち上がった。そして、神々の呪文を唱えだした。

次回、火蓋が切られる!


異世界神『はーい、謎の運営さんだよ!』


隼人「やっぱり、あの声は異世界神だったのか。」


異世界神『まぁね。それより、隼人?』


隼人「ん?何だよ?」


異世界神『隼人は天然なの?』


隼人「……(ガタッガラッバタンッ!)……。」


異世界神『はっ、隼人!生きてる!?』

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