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憧憬の詩

いつも読んでいただきありがとうございます。

今回は【死の山オンブラ】編です。

十年前、勇者パーティーが魔王討伐へ向かう途中で越えた山。

今では平和な温泉街の先にある、ただの高い山となっています。

しかし、景色が変わっても人の記憶は簡単には消えません。

メネスとディアが再びオンブラを訪れた時、二人が思い出したのは勇者パーティーの仲間だった一人の傭兵のことでした。

少し長めの回想回になりますが、お付き合いいただければ幸いです。

バーゼの森を後にして数日、オレたちは山の麓の街へと辿り着いていた。

何度か野宿をしたせいで身体は痛いし、服も薄汚れている。

一方ディアは、何かの魔法で体の表面を薄くコーティングしているらしく、服は相変わらずピカピカだった。

来る途中でオレにも掛けてくれと頼んだが、「嫌だ」の一言で片付けられた。

ズルいし、やるせない。

ただ、さすがに風呂には入りたいらしく、途中からは温泉の話ばかりしていた。

まぁ、アイツも女だからな。その辺は気を使うべきか。

『今日はこの街で宿をとるか? さすがに疲れただろ』

『私は疲れてないけど……アナタだいぶ汚いし。いいわよ』

ああ言えばこう言うのは分かっていた。

まったく素直じゃない。

『じゃあ決まりだな。泊まりがてら、ここで【オンブラ】越えの準備をしよう』

そう言えば、十年前はこの街も通り過ぎるだけだったな。

当時の印象は魔物の跋扈する危険地帯だったが、今では立派な温泉街になっている。

ディアは街の【温泉】と書かれた看板を見つけるや否や、猛ダッシュで消えていった。

さて、オレも温泉に浸かって命の洗濯でもするか。

宿を取り、荷物を置いて温泉へ向かう。

平和なもんだ。

十年前なら考えられなかった。

『これもアイツらのおかげなんだがな……』

平和な光景とは裏腹に、既に忘れ去られようとしている英雄たちの姿が脳裏をよぎる。

湯船に身を沈め、一息つく。

すると、自然と記憶が蘇ってきた。

【オンブラ】か……

まさか、もう一度あの山を越えることになるとはな。

確か十年前――山越えの前に、こんなことがあった。

――

――

――

何度目かの野宿の夜だった。

焚き火の前で座っていると、隣に人影を感じた。

『おい。オマエ、リュートを持ってるって事は詩が歌えるのか?』

突然の問いかけだった。

話しかけてきたのは、目つきの悪い傭兵――ジンテ=ネプロフォンド。

口も悪いし、ガラも悪い。

正直、オレの苦手なタイプだ。

『……ああ、歌えるぜ』

『そうか。しかし、この旅にリュートなんて持って来るたぁな。オマエ、世間知らずのお坊ちゃんってところか?』

その言葉にムカッと来たが、言い返す言葉が出てこなかった。

まぁ……おおむね事実だしな。

『オレはアンタらの旅を記録する仕事を受けたんだ。それを詩にして残す役割さ。リュートはそのための商売道具だ』

『そうか。じゃあオレの活躍をしっかり残せよ。魔王討伐後の報酬が違ってくるからな』

『……ああ、分かったよ』

やっぱり苦手だ。

『景気づけに一曲歌えよ。そうだな……勇者フォルテの竜退治の詩は歌えるか?』

『? ……歌えるが』

『じゃあ、それを頼む』

少し戸惑いながらも、オレはリュートを取り出した。

ボロン♪

これは勇者フォルテがドラゴンを討ち果たし、故郷へ帰るまでを描いた詩――

――

派手な戦闘描写で始まりながら、最後は英雄として故郷へ帰り、幸せに暮らしましたと締めくくられる。

悪く言えば尻すぼみな詩だ。

何でこの曲なんだ?

そう思いながら歌い終えると、ジンテは満足そうに笑った。

『やっぱり、この詩はいい』

『オレは子供の頃、この詩の勇者フォルテに憧れて剣の道に入ったんだからな』

勇者フォルテに憧れて、何でその顔つきになるんだよ。

思わず心の中でツッコむ。

『勇者フォルテの竜退治か……確かにいい詩だ。オレも好きだぜ』

声の主は、人格者の戦士デニ=グエリエロだった。

コイツなら勇者フォルテのイメージにしっくりくる。

二人は詩の好きな部分を語り合いながら盛り上がっていた。

しかし、ジンテとデニか。

正反対の見た目だが、意外と気が合うんだな。

分からんもんだ。

そんな二人をぼんやり眺めていると、背後から声が飛んできた。

『ふん。くだらんな。名曲と言えば太陽王アポロの詩だろう』

振り向くと、ノビルがドヤ顔で立っていた。

コイツは何かを拗らせている感じがする。

『僕も好きです! メネスさん、歌えますか?』

いつの間にかイルが隣に座っていて驚く。

どっから湧いてきたんだ。

『まぁ……歌えるが』

『お願いします』

『ふん。暇だから聞いてやってもいい』

素直なヤツと素直じゃないヤツ。

コイツらもバーゼの森以来、よく一緒にいる。

と言うより、あちこちへ行くイルにノビルが付いて回っている感じだ。

当然、イルはオレの所にも来る。

そしてノビルも付いてくる。

オレはリュートの弦に指を添えた。

ボロン♪

太陽王アポロの詩――

この詩は、一介の剣士だった男アポロが王になるまでを描いた英雄譚だ。

男なら一度は夢見る物語。

オレも幼い頃は――

そんな思いも、目の前に居るバケモノ達を見ると滑稽に思えてくる。

――

歌い終えると、イルが嬉しそうに話しかけてきた。

『メネスさんの歌は、僕に勇気をくれるんです』

『……そうか。それは良かった』

キラキラした目を避けるように顔を背ける。

何故だろう。

コイツの言葉に素直に喜べない。

多分……嫉妬だ。

いい歳して年下のガキに嫉妬とは情けない。

そして、そんな自分にさらに落ち込む。

『どーしてオレはこんなに……』

小さく呟き、うなだれた。

『ちゃんと詩が歌えるのですね。少し見直しました』

突然の声に驚く。

慌てて顔を上げると、そこにはディアが立っていた。

オレはバーゼの森でコイツに言われた言葉が未だにトラウマになっている。

だからなるべく避けていた。

そんなディアから話しかけてくるとは、正直意外だった。

『見直しましたが、まだまだマイナスですね』

そう言うと、ディアは小さく溜息をついた。

そしてクルリと踵を返し、そのまま去っていった。

……何なんだ、アイツはいったい―

アレは何だったのか……今でもよく分からない。

と言うか、付き合いは長いが、ディアのことは今でも分からないことが多い。

それが天才と凡才の違いなんだろうな。

色々思い出していたら、温泉に長く浸かりすぎてしまった。

オレは温泉から出て着替えると、外にあったベンチに腰掛け、ぼーっと夜空を見上げた。

のぼせそうだった身体が冷めるのを待っていると、声が掛かった。

『また、ぼーっとしてるわね。緊張感のない人だこと』

『うるせぇよ。それより久々の風呂はどうだった?』

『そうね。なかなか良かったわよ』

素直に喜べよ。

『しかし、十年前と比べると、随分と平和になったものね』

『ああ、オマエ達のおかげだな』

『アナタ、まだそんな事言ってるの? “私達”のおかげよ』

……?

オレが言ったことを、なぜ言い直した?

しかし、謙遜という言葉を知らんのかね、コイツは。

呆れる反面、羨ましくもある。

『さぁ、食事でも行きましょ。この街には名物料理があるらしいの。楽しみね』

完全に観光気分だな、コイツ。

羨ましさより呆れの感情が勝った瞬間を感じながら、オレはディアの後ろ姿を追いかけた。

――

翌朝、温泉街を後にしたオレたちは山へ向かって歩いていた。

十年前は【死の山オンブラ】と恐れられていたが、それは多くの魔物が出たからであって、今では標高の高い普通の山だ。

何も恐れることはない。

ないはずなのに……なぜ、オレの手は震えるのか。

『はは……まいったな』

自分の震える手を見つめながら歩いていると、ディアの視線を感じた。

『……震えているの?』

『ああ。我ながら情けない』

『どうして? なら、私も情けないって事になるわね』

どういう事だ?

その言葉に戸惑っていると、ディアがオレの手を握ってきた。

『こういう事よ』

震えていた。

あの三英雄の一人で、回復魔法の天才。

白の聖女ディア=デラクールの手が――

――

――

――

死の山オンブラを登り始めて、どれくらい経っただろうか。

死の山の名は伊達じゃなかった。

魔物の数が、とにかく多い。

一体一体はそこまで強いわけではなさそうだが、矢継ぎ早に現れる魔物と険しい山道に、パーティーには疲れの色が見え始めていた。

山頂付近にある大きな岩が見え始めた時、オレに声が掛かった。

『……おい、吟遊詩人』

『……え? オレの事か?』

『オマエ以外に吟遊詩人がどこにいるんだよ』

声を掛けてきたのは傭兵ジンテだった。

『歌えよ。それがオマエの仕事だろ?』

何を言い出すんだ、コイツ。

『そうだな。アレがいい。勇者フォルテの竜退治だ』

またその詩かよ。

コイツ、本当にこの詩が好きなんだな。

『オレの歌声で魔物が寄って来たりしないのか?』

『心配すんなって。その時はオレが仕事をしてやるよ。身体の方は、アイツらのおかげで元気そのものだからな』

そう言って、ジンテは後ろを歩くバックアップ組を親指で指した。

確かに、サポート組とバックアップ組の能力は凄まじいものがある。

薬師、僧侶、そして天才ディア。

パーティーの全員が、怪我はおろか、防具に傷跡一つ見られない。

しかし、不思議なもんだ。

怪我もなく、体力も回復している状態でも、人は疲れるらしい。

『いいですね! ボクも聞きたいです』

突然、横から声がして少しビビる。

これで何度目だろうか。

いい加減、少しは慣れてきた。

そしてオレは歌い始めた。

詩が、竜を倒した勇者フォルテが故郷へ帰ろうとする場面に差し掛かった時だった。

『皆さん、止まって下さい』

学者がパーティーを制止した。

確か名前はコルト=エルデート。

いつも独り言を呟いている、変わり者の学者だ。

『さっきから、魔物の出現率が明らかに下がっています』

『確かに……だが、それが何か問題あるのか?』

オレとジンテは顔を見合わせた。

『大ありです。このパターンは、強力な魔物が潜んでいる時によく見られます』

『考えすぎだろ。そんな魔物、どこにも見えないが? なぁ、弓使いの姉ちゃん』

弓使いの姉ちゃんこと、ルチド=アルチェーレ。

いつも冷静沈着で、オレより年下とは思えない落ち着きようだ。

しかも、長身のイケメン。

最初は男だと思っていた事は内緒だ。

『私にも見えんが……一応、索敵しておこう。イル、この前使った雷撃魔法を最低出力で頼む』

『分かりました。【カテナフル】』

弱い雷音が広範囲に響き渡る。

ルチドは、その音に耳を澄ませた。

『……いるな。姿は見えんが、確実に何かいる。しかもかなり大きい』

『大きい? どこに……』

ジンテが言いかけた、その瞬間だった。

今まで岩だと思っていた山頂の大岩が、わずかに動いたように見えた。

『……ん?』

『どうした、メネス』

ノビルが声を掛けてきた。

『いやな、あの岩が動いたように見えたんだ。……そんなわけないか』

そう言った瞬間、オレの目の前に巨大な爪が現れた。

間一髪――ノビルが剣で受け止める。

『どこから現れた!? メネス、下がってろ!』

驚きの声を上げるノビルの向こうに、巨大な影が見えた。

その正体は――

『ドラゴテッラ……竜族が、なぜここに』

コルトが戸惑いの声を上げる。

『そんな事、考えててもしょうがねぇだろ! オレにとっちゃ、憧れの竜退治だ!』

そう言って、ジンテが竜へ向かって走り出す。

それに続いて、パーティー全員が一斉に動き出した。

いつもの必勝パターンだ。

竜も可哀想なもんだ。

こんなバケモノ達を相手にしなきゃならないんだからな。

オレが勝ちを確信した瞬間だった。

『おい! 消えちまったぞ!』

ジンテの慌てる声に、オレは顔を上げた。

……いない。

さっきまで目の前にいた竜が、いない。

『透明化です! 気をつけてください! ただのドラゴテッラではありません!』

早口でコルトが叫ぶ。

『固い鱗と鋭い爪、牙が特徴です! 弱点は高熱。炎熱系の魔法が有効です! それと、鼻先の角に魔力を溜め込んでいるはずです。狙うならそこを!』

『皆さん、一箇所に集まって! バックアップ組は物理バリアと魔法バリアを展開! サポート組は全員に攻守のバフを!』

イルの掛け声に、全員が一箇所へ集まる。

いつの間にか、イルはパーティーの中心人物になっていた。

『ちっ! やりにくい相手だぜ』

『竜が姿を現したら、オレ、ジンテ、ノビルで斬りかかる』

『了解だ。二人とも、オレの速さに遅れるなよ』

デニ、ジンテ、ノビルのアタッカー組が武器を構える。

『見えないなら、見える所すべてを広範囲魔法で焼き払うまでの事』

『はい、師匠! 山頂を火の海にしましょう!』

魔法使いたちは何やら不穏な事を言っている。

血の気が多すぎるだろ。

そんなやり取りを見ながら、オレは岩陰に一人隠れていた。

パーティーから離れる前に、ディアから色んなバフをたんまり掛けてもらった。

だから一人でも大丈夫だ……多分。

戦いの場にいても邪魔になるだけだしな

ガキッ!!

破砕音がしたと思った瞬間、オレは隠れていた岩ごと宙を舞っていた。

何だ?

……何でオレ、空を飛んでるんだ?

夢を見ているようだった。

地面に叩きつけられ、痛みで我に返る。

目の前には竜の姿。

何でオレなんだ?

オレに向かって、巨大な爪が振り下ろされる。

ガキンッ!!

寸でのところで、その爪はオレに届かず止まった。

『ジンテ……アンタ……』

そこには、身体で竜の爪を受け止めたジンテの姿があった。

『へっ、相変わらず鈍臭いヤツだぜ。おかげで身体に穴が空いちまった』

そう言いながら、ジンテは竜に向かって剣を振るう。

その刃は竜の鼻先にある角を捉え、見事に斬り落とした。

そこへデニとノビルが走り込み、竜へ斬りかかる。

二人の剣が竜の鱗を裂くと、竜はたまらず飛び退いた。

そこへ、テスタルドとマーゴの超火力の魔法が炸裂する。

『やったか!?』

しかし、爆炎の中から竜が姿を現した。

『そう甘くはないか……倒すまで斬り続けるぞ』

『おう!』

ノビルの言葉にデニが応える。

『ジンテさんが角を斬り落としてくれたおかげで、竜はもう透明化を使えないはずです!』

コルトの言葉に、ジンテが口角を上げた。

『はっ! これでやりやすくなったぜ!』

動こうとするジンテを、オレは慌てて止めた。

『アンタ、まだ戦うつもりか? 死んじまうぞ』

『それがオレの仕事だ! どきな!』

オレの制止を払いのけ、ジンテは竜に向かって走っていく。

去り際、ジンテはオレに一言だけ残した。

『回復魔法、助かったぜ。危うく死ぬとこだったからな』

オレの気休めの中級回復魔法が、役に立った。

……のだろうか?

――

戦いは熾烈を極めたが、なんとか竜を打ち倒すことができた。

最後に竜へとどめを刺したのは、ジンテだった。

念願の竜退治だ。

ジンテは、竜の血を全身に浴び、真っ赤に染まった身体を引きずるように戻ってくると、倒れるようにその場へ寝転んだ。

そして、オレに向かって口を開く。

『どうだった? オレの活躍……これでオレも勇者を名乗れるよな?』

オレは無言で、何度も頷いた。

『勇者ジンテの竜退治だ。詩にしてくれ。そんで全部終わったら、オレの故郷に行って歌ってくれ』

『自分で歌えよ。詩と曲は書いてやるから』

『へへっ、オレは音痴だからな……』

ジンテは次に、回復魔法を唱えているディアへ顔を向けた。

『嬢ちゃんも、ありがとな』

『気持ち悪い! 黙ってくれますか?』

『おおっ……気のお強いこって。でも、大概にしとけよ。オレみたいになっちまうぞ……』

そう言って、ジンテはディアの手をそっとどけた。

『無駄だ。竜の血が魔法を全部弾いちまってる』

『でも……』

『いいんだよ。他のヤツの手当てをしてくれ』

そして、ジンテはオレのリュートを指差した。

『そういえば……戦いになっちまって途中だったよな……勇者フォルテの竜退治……続きを……続きを聞かせてくれよ……』

『……分かった』

『ありがとう……オレは、そこからが一番好きなんだ……』

それだけ言うと、ジンテは眠るように目を閉じた。

――

――

――

今、オレたちは山頂にいる。

オレは一つの岩の前に立つと、その岩へ向かって話しかけた。

『久しぶりだな、ジンテ……十年ぶりだ』

『そうね……私たちは魔王を倒したわよ』

『もう会わないと思ってたんだがな……人生は分からんもんだな。オレはアンタと同じ歳になっちまったよ』

オレは震える手を岩へ向けた。

『見てくれよ……笑っちまうだろ? オレはあの頃から何にも変わってないんだ』

何か言いたそうなディアを横目に見ながら、オレは続ける。

『そういえば、アンタには聴かせられてなかったな』

リュートを取り出し、弦に指を添える。

そして、歌う。

オレの作った詩。

英雄の詩を――

――

ジンテの墓を後にして、オレたちは死の山オンブラを下り始めた。

その頃には、オレの手はもう震えていなかった。

歩いていると、突然ディアが立ち止まる。

『なんだ? 足でも痛いのか?』

『違うわよ! アナタに言っておきたい事があるの』

『何だよ?』

『今の私は、十年前の私じゃないの。だから……アナタは絶対に死なせない』

『ははっ、何の宣言だよ。まるでオレがこれから死にかけるみたいな言い草だな』

『バカじゃないの!』

いきなり大声で叫ぶと、ディアは怒ったようにオレの前を歩いていく。

『何なんだよ、いったい……おい、待てよ!』

やはり、まったくもって分からない……

オレはディアの背中を追って、再び歩き出した。




























































































最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回は勇者パーティーの傭兵、ジンテ=ネプロフォンドのお話でした。

登場当初はガラが悪く、口も悪く、メネスが苦手としていた人物です。


憧憬…憧れという意味だそうです。

ジンテは、子供の頃に聞いた英雄譚に憧れ、竜退治に憧れ…その夢を持ち続けた男でもありました。

そして、ジンテが好きだったのは派手な戦いの場面ではなく、その後に故郷へ帰る場面でした。

だからこそ、彼は最後までその続きを聞きたかったのかもしれません。

そして現在。

メネスだけでなく、ディアもまた十年前の出来事を忘れてはいません。

旅はまだまだ続きます。

よかったら、またお付き合いください。


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