第27話 ちょっとしたトラブルだけど、まあいいかで済んだ
「……」
スマホを見ている。
「……売れたな」
小さくつぶやく。
「……」
少しだけ、うれしい。
「……送るか」
立ち上がる。
ダンボールを見る。
「……」
ひとつ、手に取る。
「……これでいいか」
中に入れる。
「……」
閉じようとして、
「……」
少しだけ止まる。
「……閉まらないな」
押す。
「……」
戻る。
「……」
もう一度。
「……」
やっぱり閉まらない。
「……」
少し考える。
「……大きいか」
箱を見る。
「……」
中を見る。
「……」
取り出す。
「……」
少しだけ、形を変える。
もう一度入れる。
「……」
「……さっきよりは、いいか」
閉じる。
「……」
少し浮いている。
「……」
テープを取る。
「……」
貼る。
「……」
もう一枚貼る。
「……」
さらに貼る。
「……」
しばらく見る。
「……」
「……まあ、いいか」
持ち上げる。
「……」
少しだけ、不安定。
「……」
でも、落ちない。
玄関に置く。
「……」
少しだけ見る。
「……行くか」
外。
すたすたと歩く。
つもりだった。
「……」
少しだけ、重い。
「……」
でも、問題はない。
「……」
段ボールを出す。
店員に渡す。
「……」
少しだけ見られる。
「……」
特に何も言われない。
「……」
「……通ったな」
私は小さくうなずいた。
外。
「……」
少しだけ、軽い。
「……終わったか」
帰る。
ドアを開ける。
ダンボール。
レシート。
もやし。
「……」
少しだけ、減っている。
「……」
私はうなずいた。
キッチンに向かう。
もやしを手に取る。
「……おまえは」
少しだけ見る。
「……サイズ、考えなくていいな」
もやしは、何も言わない。
私は小さく笑った。
「……まあ」
「……なんとかなったな」
フライパンを出す。
火をつける。
ジュウウウ、と音がする。
「……」
「……いけるな」
明日は、明日の風が吹く、たぶん。
光源氏の時代に、異世界転生した子の話も書いています。




