廿七、石清水
四月である。もう一年の四半が終わった事に驚きつつも、何気にこの三月間が一番時間の流れが速いので、残りの九月間は三倍より長いので、寧ろこの速さで終わった事に安心しているのかもしれない。
後一週間もすれば高校生に成るという事に鬱屈し乍ら、登校日に提出する入学前課題に立ち向かっているのだが、このペースなら前日か前前日には終わりそうなのでそれとは別に最後に何かしておきたいと考えている。「鵼の碑」は長いので、七月までにのんびりと読みきってそれを今年度の夏期休暇課題に使ってやろうと思っているので、今回は除外しよう。
元来著者には趣味と言う趣味が無く、長い休暇で何をするでも無く時間を浪費する事に良い加減辟易していたので、丁度良い機会であるなと思い今この状況に至るのだが、果たして何があるだろうか。
読書は、趣味にしたくないと思っている。私にとって読書とは他人の嗜好に脳を浸し、楽しめれば良し、ほんの少しだけでも其れが己が心に響めば尚良し、というものであり、其れは趣味と言うより逃避と言った方が正確であるからだ。
ならば何が良いだろうか。勉学も運動も芸能も創作も私には余り縁がなく、且つ特に興味がある訳でも無い。八方塞がりである。
結局、此の一週間は何もせず浪費で終わってしまうのだろう。まあ其れも又一興である。然し、このまま無趣味で終わってしまうのだろうか。其れだけは困る、困るので、高校3年間で此れを見つけだそうと考えている。




