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黒翼のライブラリィ  作者: INTER
ダンジョンと呪い
48/51

第47話

セーフ


「・・・・・」

「エリカ様?どうなされたのですか?」


リーリエさんの言葉で半分飛んでいた意識をハッと戻す。


まず最初に思ったのはどうやって伝えようか迷った。口頭で説明しても混乱する可能性がある。取り敢えず一番確実に伝わる方法で伝えることにした。


「見てください。」


リーリエさんとルーシア様だけでなく、恐らく相当気になっていたであろうメアも覗き込む。


「「「・・ッ!!!」」」


「お姉ちゃん、これ…」

「メア様少しお待ち下さい。」


メアが喋ろうとするのを止めたリーリエさんは魔力を練り始める。


「【サイレントエリア】これで大丈夫です。周りに声は漏れません。」


「お姉ちゃん。私でもわかるよ、これ凄いマズイやつだよね。」


その疑問に答えたのはリーリエさんだった。そもそも私はどうマズイのかは理解できないし。常識をよく知っているリーリエさんの見解が一番正しいだろうと思う。


「物凄くマズイですね……いえ、大変喜ばしい事ですし、望んでた事ではありますが……」


しばらくの間それぞれが頭の中を整理する為に馬車の中に沈黙が訪れた。


「ねぇリーリエ、これでレフィーナ様は助かるの?助けられる?」

「そうですね、材料の古代龍の血は知っていますいくら年月が経とうと劣化することの無い血ですね。世界樹の葉は恐らく王家なら持っているでしょうか、聖獣の魔石はどうでしょうか。珍しい聖獣の魔石を王家でもあるかは分かりませんが…それと精霊の粉は持っている方を知っていますから恐らく手に入るでしょう。」


「残りの神秘の花は?」

「すいませんお嬢様、分かりません聞いたこともありません。エリカ様の【世界図鑑】には載っておられませんか?」


私は急いで神秘の花について書いていないか探すが見つからなかった。名前だけでは情報が足りないのだろう。


「無いみたいです。名前だけでは駄目みたいで。」

「そうですか。では神級錬金術師についてはどうですか?」


私はもう一度探していくと神級錬金術師についての文を見つけたが、


(なにこれ、開示不可?)


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■


神級錬金術師


開示不可


■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■



「見れません。」

「何が見れないのですか?」

「神級錬金術師について載っているんですが、開示不可となっていて見れないんです。」


開示不可と書かれている部分を三人に見せる。


「本当ですね。個人図鑑にこんな状態があるとは初めて知りました。」

「不思議な事もありますね。」

「村にいた時にもこんなの聞いたことないよー。」


メアどころか、ルーシア様達まで知らないとなると個人図鑑の中でも【世界図鑑】特有の状態なんだろうか?


「それよりもエリカ様はこの事はとにかく隠しておいた方がいいかと思いますがどうされますか?」

「???」


どう言うことだろうか?この情報をルーシア様が王家に伝えるのではないのだろうか。


「王家に伝えるのは問題無いのです。ですがあまりにも正確かつ重要性のあるこの情報を何処から得たのかを他の貴族が知ってしまうとエリカ様にとって面倒なことが起きます。」

「面倒なことって?」


「勧誘や客人としての招待。酷い場合は拉致監禁、拷問とかですね。」

「らっ!?拉致監禁……」


「リーリエどうしましょうか。王家に伝えたら流石に隠しきれませんよね?特にあのニ侯爵には確実にバレてしまいますよね。」

「そうですね。そもそも世界樹の件の事を考えておけば予測しておくべきでしたか、、」


(ど、どうしよう!?拉致監禁なんてやだよー!?)


「お嬢様、ならばこうしましょう。エリカ様を王家に支える事にするのです、表面上は。」




「王家に!?………ん?表面上、つまり実際は違うって事ですか?」

「ええ、悪い言い方で言えば地位だけ貰って仕事はしないって事ですね。」


そんな事が可能なのだろうか。リーリエさんが言ってるし、ルーシア様も何も言わないから出来るのかな?


そんな私の表情に気づいたのかは分からないがリーリエさんは疑問に答えてくれる。


「普通は無理だと思いますが、この情報ならきっと陛下は褒美としてその地位を与えてくれると思います。」

「なるほど。」

「あの、エリカ様はその情報がどれだけ凄いのかしっかりと理解していますか?」


記憶のない私でも何となく凄いのは分かる。でもどれくらいって言われると良く分からない。


「どれくらい凄いの?」

「その情報で戦争が起きるくらいです。但し今回は材料から何から何まで難しいので公表してしまう事が可能なので戦争は回避できるかも知れませんが……」

「お姉ちゃんが面倒くさいことに巻き込まれるってこと?」


メアの言葉に二人は首肯して返す。


「なので王家の後盾があればそれも殆ど回避できるのでその事を褒美に含ませて貰えば良いのです。」


「ですがいくら建前だけの役職とはいえこれではエリカ様を王家に縛ることになります。なのでエリカ様が納得されないのでしたら今日あったことは聞かな「いいですよ」・・」


何故だろうか考えるよりも先にその言葉を発していた。でも助けたいと思った。ルーシア様はどこかあの子に……あれ、誰だったけ?


「本当にいいのですか?就いてからでは遅いのですよ?」

「いいです。それでレフィーナ様や誰かを救えるなら。」

「エリカ様っ!」


(わわ、また泣き出しちゃった。)


「ふふ。お嬢様落ち着いて下さい。エリカ様改めて感謝します、詳しい話をしたいところですがもう夜も深くなってきましたし、それはまた明日と言う事で。」

「分かりました。見張りはどうするんですか?」


いくら魔物や盗賊の少ない道を通っていてもゴブリンやオークの数匹くらいは出る。見張りは必要だ。


「それは私と今御者をやっているシルにお任せ下さい。」

「分かりました。ありがとうございます。」


「はい。ゆっくりお休みになってください。」


私は荷物から毛布を取り出してメアと一緒に寝る。


「お休み、メア。」

「お休み、お姉ちゃん。」












次の投稿は9月27予定

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