第44話
短いです。
「ルーシア・テン・エイシスです。よろしくお願いします。」
そう言ってお辞儀をする姿はとても気品があり貴族の令嬢なんだと認識するには十分だった。
「エリカです探索者をしています。よろしくお願いします。」
「メアです。わ、私も探索者をしてます!」
「エリカさんとメアさんですね。たしかエリカ様は前にいらっしゃったと聞いています。前回はお会いできませんでしたので、お会い出来て嬉しいです。」
とりあえず自己紹介を軽く済ませたので現状の整理に戻る。ルーシア様はまだ話したいことが有りそうだったが‥。
「街は、大丈夫なんですかね……」
「恐らく大丈夫かと、伝わってきた情報からして負傷者はでると思いますが街が墜ちる事は無いでしょう。」
リーリエさんは以外にも大丈夫だと言っているが、ギルドの受付の人の表情を思い出してしまいあまり信じることが出来ない。
「でも、上位の魔物もいっぱい出現してるって言ってましたよ?それに今はギルドマスターのリーンさんも居ないし……」
「ええ、たしかにリーン様が居ないのは痛手ですがそれくらいであの街は落ちませんよ。いざとなったらあの方が動くでしょうし。」
(あの方?誰か腕利きの人がいるのかな?街ではそんな人聞いた憶えもないけど、、)
「そんな強い人が居るのに街から逃げるの?」
尤もな疑問をもつメア。それに対してリーリエさんは苦笑してまたしても以外なことを言う。
「ええ、あの方が動くかどうかは半々といったところですので。」
◇
「この後はどうするんですか?」
「今は王都への道を進んでいますよ。王都にはエイシス家の屋敷もありますから。この馬車なら10日はかからないでしょう。」
王都までの道のりはそこまで長くない。それに魔物も殆ど出ない為、元々は近くの街まで馬車に乗って後は徒歩で行こうと思っていたくらいだ。
私は街にいる知り合いが無事であることを祈った。
〜リーリエ視点〜
(まずいですね。)
私はこの場にいる三人に不安を与えないように街が墜ちないと嘘をついた。いえ、完全に嘘では無いですね。墜ちる可能性があるだけでまだ決まっていませんから。
少しでも表情に出ないように気を付けなければなりません。お嬢様を不安にさせる訳にはいかないのですから。そう言う意味ではエリカ様たちと一緒に避難できたのは幸いでした。少しはお嬢様の不安もお二人と話をする事で小さくなることでしょう。
報告された敵の数。それに種類、恐らくは守りに徹して時間を稼ぐ必要があるでしょう。本当は私も街に残って戦いたかったのですが……仕方ありません私は何があってもお嬢様を守れと旦那様に言われてしまったのですから。
後はあの方、森の精霊様が動いてくださる事を願いましょう。
コロナのワクチン2回目打ち終わって副反応も収まったのでまた書き始めます。




