第39話
ポーイ、
「幻魔か‥聞いたことはある。たしか一部の魔獣を指す言葉だった気がするが。」
「はい。それは最近の調べで分かってるんてますけど、もし特徴を知っていたら知りたいなと思いまして。」
ここ一週間で図書館の本を色々読んだがその中でも気になっていた事の一つである幻魔についての事を質問する。私が幻魔について知りたい理由はいくつかあるが、一番大きな目的がある。
「特徴って言われてもなあ?言葉を喋れて、魔術に長けているくらいしか思いつかんぞ?」
「そ、そうですか‥‥見た目とかの特徴があれば良かったんですけど。」
「幻魔を探しているのか?」
「はい。幻魔の力があればもしかしたら記憶が元に戻るかもしれないんです!」
記憶が元に戻る可能性を見つけた時私はその日のうちに幻魔についての資料や物語を調べ尽くした。しかし分かった事は殆どなく、ガウンさんが言ったように明確に見分けやすいのは喋る事が出来るとゆう事だけ。しかもそれだって高位の死霊型や龍の中には喋る敵もいるためそれだけで見分けるのは難しい。
「記憶を元にか‥魔術師に頼むのは駄目なのか?たしか記憶の一部を引き出したりする魔法があった気がするが。」
「はい、知ってます。でもその魔法は最近の記憶しか戻せないみたいなんです。具体的には一ヶ月って書いてありまし。しかも難しい魔法だから依頼料も高くなってしまうので。」
本に書いてあった通りならば、記憶を引き出す魔法【催眠】と他者のことを調べる【解析】の魔法を合わせた【閲覧】の魔法の副作用として記憶が戻るらしい。
「ふむ、確かにこの街にはそこまでの高位の魔術師は居ないからな。王都に行くしかないが、」
「そうすると記憶を無くしてから一ヶ月が経過してしまうので無理でした。」
私はこの一ヶ月の制限のせいで【閲覧】の魔法を使って記憶を元に戻すことを諦めることになった。まあ、僅かにこの街に凄い魔術師が来てくれれば別だが‥‥‥。
「じゃあその点を幻魔なら解決できるって事なのか?」
「はい。強い魔獣が持っているスキルの中に【再構築】と言うスキルがあります。このスキルは基本的には損傷した体を元に戻すスキルなんですけど、自身以外にも使用する事が出来てそれによって記憶を再構築する事が可能らしい。と書いてありました‥‥‥物語に。」
「物語なのか、まあ本当の事も多いからなんとも言えんが。」
【再構築】のスキルがあるのは確かなので、後はそれを使うか使ってもらうかすれば良いだけなのだ。ただし人族の中で今のところ【再構築】を使えたものは何故か居ないらしいが。
「どっちみちここまで情報がないなら会うのは相当難しいってこったな。」
結論はそう言う事だった。




