第37話
「はぁ〜思ったよりも疲れたー」
私は、服屋、武器屋、ギルド、図書館と今日一日で行った場所での出来事を思い出しながらベッドに横になった。
「今日一日で調べられた事は多かったけど、魔法の訓練に対しての手掛かりはあんまり無しかー」
「全く分かんなかったわけじゃ無いから大丈夫。少しずつ頑張って行こうよ!」
「うん。そうなんだけどね……シシルさんにもちゃんと本職の人に頼んだ方が良いって言われたし、あんまり焦ってもしょうがないんだけど」
と、そうは分かっていても自分達だけでこのまま練習してもすぐに頭打ちになってしまうのは分かっている。そう考えるとやはり師匠的存在が必要になってくる訳だが、そんな人に心当たりは無い。
「あ、そうだ!服屋さんのお姉さんは?あのお姉さん魔法を使ってたし魔法について詳しいんじゃないかな!」
私はメアにそう言われて考える。今私達が着ている魔法付与された服を作っているあのお店の女性店主さん。性格的にも結構優しそうな人だったから、もしかしたら頼めば少しは教えてくれるかも。と思う私だったがあの店主さんにもお店のことがあるのを思い出し、考え直す。
「あのお姉さんにもお店の事があるだろうし迷惑は掛けられないよ。まあ頼んでみるだけ頼んでみるのは有りかもしれないけど」
「そっかー、うん」
そう言って少し気落ちしたメアを私は抱き寄せる。
「わわっ!……お姉ちゃん?」
「ありがとね、メアが居てくれるから私は元気に頑張れるよ。まだまだ」
「どうゆうこと?私全然何もしてないよ。この前の時だって」
この前の時、きっとホーンガルと遭遇したときの事だろう。あの時は私も勝手に【刹那】が発動しただけ自分も何もしていないように感じているのだけれど、メアから見たら、自分だけ何もしていないように感じるのだろう。
「私は記憶が無いって言ったよね」
「うん。もしかして記憶が戻ったりしたの?」
「戻ってない。けど、少しだけだけど残ってる記憶があるって事に気がついたの」
それを聞いた途端さっきまで心配そうな顔をしていたメアが、嬉しいような、悲しいようなよく分からない表情を見せる。
「どうしたの?そんな顔して」
「な、なんでもないよ。それよりも覚えてることってなーに?」
「……………うん。私は文字とか言葉みたいな基本的なの事はは覚えているのに、魔術や物語、ステータスボードの事も記憶から消えている。」
そう、街の景色の記憶は殆ど無かった筈なのに、私はラーヴェル伯爵の屋敷を見て、まるで城みたいだと思った。つまり私は城がどんなものか覚えている。
「つまり記憶のない部分が物凄くチグハグって事」
「覚えてることは他にはあるの?」
「うーん。基本的には言葉や文字みたいな生活そのものに染み付いているものが多くて、あと剣の扱い方」
「剣?戦い方って事?」
「うん」
少なくとも記憶のある限りでは私は剣の振り方なんて知らない。だけどゴブリンを倒した時、あの時は違和感がなかったが今考えると、跳びかかってきた時に体が反射的に動いた。
(動きが記憶が無くなっても忘れないくらい体に染み着いてるって事なのかな……)
「じゃあ…お姉ちゃんは前はよく…戦ってたのか、な?」
「そうかもね、それに……って寝てるし」
横を見るといつの間にかメアは寝てしまっていた。メアも今日は色々あって疲れたのだろう。
そして私も疲れていたのだろうか少しの間眠りについた。
この話、なんか自分でも納得いってないので後で書き直すかもしれません。
*エリカの口調やその場面事に少し考え方が違っていたりするのは……………だからです




