第36話
ようやく、ようやく書ける、
最高位スキルとは、他のスキルとは一線を画す強力なスキルである。一つ持っているだけで大英雄になれる程の力を得るだろう。実際後世に名を残している者には最高位スキルを所持していた者が多い。
最高位スキルは全部で二十四個あるらしいが、私が所持者まで知っているのは5つだけだ。とは言っても今から紹介する今に生きる者たちではないが。
昔の勇者フレイ・エルーラが所持していた【祝福】。
伝説の聖女リリルの所持していた【蘇生】。
古代の時代、人に恐怖と絶望を与えたと言われている冥界龍ニグルガキナが使った【奈落】。
そして、最強の剣士シャリアが所持していた【不諦】と【刹那】。
所持していたその誰もがとても有名な、きっと子供でも知っている人物だろう。
他にも所持しているのではと言われている人物はいる。
10年前探索者ランクⅩになった【狂王】や無限の寿命を持つと噂されているハイエルフの女王など、今に生きている所持者もいるのではないかと私は思っている。
そしてそんな最高位スキルの力は一騎当千どころではない。一人で十万いや、百万であっても倒せるかどうかなど分からない。まさしく最高位の名に相応しい力である。文献には勇者フレイが活躍していた時代、当時の国の最強と謳われていた剣聖と本気で模擬戦をして剣聖が三十秒しか持たなかったと記されている。私は逆に三十秒も戦えた事実に称賛したい。
しかし幾ら最高位スキルであったとしても何も代償を支払わずに使える訳ではない。中でも代償に関して有名なのは【蘇生】だろう。【蘇生】は死んでいても身体が残っていれば生き返らせられる代わりに、一回使う度に最低でも一日は自分の寿命が縮むらしい。そして死後時間が経てば経つほど代償は大きくなり、七日以上経ってしまうと蘇生させることすら出来なくなってしまうそうだ。実際聖女リリルは21歳という若さで亡くなっている。
さてそんな代償もある最高位スキルだが傍から見ればまさしくスキルの所持者は超越者と言えるだろう。もし彼らが剣を振り、魔法を打って山を消し飛ばしたと言われても私は疑うことなく信じてしまうだろう。私が一度だけ見た事がある炎龍ですらブレス一つで森が焦土と化したのだ、その龍を倒せる者たちならば山くらい消し飛ばせても不思議では無い。
そんな力あるスキルが二十四もあるのだからある種恐ろしい事この上ない。勿論【蘇生】のようなスキルもあるので一概には言えないと思うが。
さてこれで全てのスキルの説明が終った。これを読んだ者に新しい発見があったなら私は嬉しく思う。…………
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(最高位スキルには代償があるか………)
私はもう一度ステータスにある【刹那】の文に目を通す。
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【刹那】
これを得た者は神にも劣らない速さを一時的に得ることができるだろう。しかし一度強大な力に支配されてしまえば、神によってその力は剥奪され、残った残滓がその身を崩壊へといざなうだろう。
現在ステータス不足の為再使用まで時間が掛ります。
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あの尋常ではない速さが強大な力なのだろうか?確かに物凄い能力ではあるだろう、しかし私は何か呑まれるような感じはしなかった。
(考えていても仕方ないか、結局やる事は変わらない私は記憶を取り戻して・・私は・・・)
「私は?・・・・何をするんだったけ」
私は何かをしなければいけない、勿論記憶を取り戻す事もだけど。それとは違う何かをしなければいけない気がする。記憶がないから心当たりも何もない。しかし私の胸の中で何かが騒いでいるような、そんな感覚になる。
「お姉ちゃん、読み終わったの?」
「あ、う、うん。少し考え事してて、メアの方も読み終わったの?」
私はメアに声をかけられ、慌てて思考を辞めそのまま同じ質問を返す。
「んー……読み終わったけど、難しい事は殆ど分からなったの何か感覚的なことばっか書いてあって」
「そっかー」
それから私は目的の一つだった大陸で有名な場所や物等が載ってある資料を読んで帰ることとした。他にも知りたい事は多かったがそれよりもスキルの事についてもう少し考える時間が欲しかった。ちなみに帰り際にシシルさんに魔法について聞くと、
「魔法の修行ですか?それならやっぱり本職に頼んだほうが良いですよ」
「そうですか」
それを聞いて具体的にどうしようかと頭を悩ませながら私達は帰路についた
これ完結まで何年掛かるんだろうか
月に5回は投稿したいなぁ。




