第33話
「どうだ?鋼になるだけで全然違うだろ」
「はい。鉄と比べて耐久度も相当違って高そうですね。でもこれなら魔錬鋼じゃなくて鋼でも良いんじゃないですか?」
「無理だ。今使ってる剣を見る限り恐らく【刹那】を使った反動だろうが、見た目はともかく中の芯が折れてる」
恐らくそこら編のゴブリンを普通に切っただけでも折れるかもしれないとガウンさんは言う。
「一回使っただけでこうなるなら鋼でもすぐに駄目になる」
「魔錬鋼と鋼の硬さの違いはどれくらいですか?」
「ん?そうだな、正確には品質にもよるから分からんが大体10倍位だな」
10倍!それは凄い。確かに魔錬鋼の方が良いのも頷ける。
「まあその分値段も3、4倍になっちまうけどな」
ガハハと笑いながらそんなことを言う。今は比較的余裕のある私達だけどその言葉にはあまり笑えない。
◇
「じゃあまた1週間後に取りに来いよー」
「「分かりましたー!」」
私達は会話を取り敢えず切り上げてガウンさんの店から出る。まだまだ知りたいことはあるけど、ある程度は自分で調べられるし、分からないことがあったらそれこそ新しい武器を取りに来たときに聞けばいい。今日みたいに私の無知さ加減が酷すぎてあまり話がそれ無い様にしなければ。
「お姉ちゃん次はどこに行くの?」
「んー図書館は明日の朝から行くから・・・そうなると夕方まで結構暇になるね。街の壁の近くで魔法の練習でもする?もしくはギルドの訓練場」
どちらでも特にやる事に変わりは無いのでどっちでもいいのだが、一応聞いておいた方がいいかな。
「訓練するのは確定なんだね……私も少しやりたい事あるから良いけど」
「やりたい事?」
「うん。今朝ステータスを見たら新しいスキルがあったからそれを使ってみたいんだ」
「どんなスキル?メア、ステータス見せてもらっても良い?」
「うん」
名前 メア レベル8
年齢 9歳
職業 魔術師
体力110/110
魔力180/180
攻撃∶9
守備∶9
速度∶15
知力∶48
器用∶20
武器スキル
【杖術】
魔術スキル
【無魔術】
スキル
【家事】 【解体】 【毒耐性小】
エクストラ
【植物図鑑】 【魔力操作】 【魔命転換】
加護
天の加護Lv1
ステータスを除くと前回には無かった魔命転換とゆうスキル名が目につく。スキル名から推測するに何かを別のものに変えるスキルなのだろうか?
「この【魔命転換】ってどんなスキルなの?」
「うーん。分かんない」
どうやら説明文を見てもよく分からないらしい。取り敢えずなんて書いてあるのか聞いた。
「魔力と体力を削って魔術の位階を高める?って書いてあるよ」
魔術の位階ってなんだ。と思うと同時に確かにこれなら試してみないと分からないと納得する。
「うーん、じゃあギルド行こうか。今は例のダンジョンの事もあって訓練場に人がほぼ居ないし」
少なくとも朝見た限りでは殆ど人が居なかったし、魔術の練習をして万が一誤射も怒られないだろう。
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「あら?また来たのね」
私達が総合ギルド前の[転移門]の前につくとそこには明らかにいつもとは違う装備をしているリーンさんが居た。
「はい。訓練場を使いに、リーンさんは何処か行くんですか?………もしかして例の?」
私が考えた予想は当たっていたようで、無言で首肯が帰ってきた。
「どうやら新発見のダンジョンは思ったよりも難易度が高いみたいなのよ。さっき先行隊のランクⅣパーティーが重傷とまでは行かないけどそこそこの傷を負って帰ってきたのよ。同時に帰ってきたランクⅤパーティーが軽傷だったから大丈夫だとは思うけど、一応安全の為に私も行くことにしたのよ」
「そうですか。じゃあダンジョンの規制ランクが高くなるんですか?」
「そうね。まだ分かんないけど今のところランクⅣ以上って感じになりそうかしら・・・それよりも貴方達は何しに、今から依頼でも受けるの?」
「いえ、訓練場を使いに来ただけです。少し魔術の練習をしようかと」
「そう。訓練場は荒らさなければ基本的に自由に使えるわ。荒らしても元通りにしてくれるなら特に構わないしね」
「分かりました」
了解の意を伝えて、私達は[転移門]に乗った。
(魔術の練習で荒れるなんてことないよね。多分)
明日も投稿できるかは分からないです。




