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黒翼のライブラリィ  作者: INTER
始まりと静寂する森
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第25話

「ダンジョン?」




私はダンジョンとか言うものを全く知らなかったので聞き直してしまった。すると、サーラさんはとても驚いた表情を浮かべていた。


「エリカちゃんダンジョンを知らないの?」

「あ、はい。聞いた事無いですね」


(あれ〜?図書館で調べた時にもそんな言葉は見てないよ?)


「どんなものなんですか?」

「そうね、魔獣や邪人、凄いところだと悪魔なんてのも出てくるわね」


その言葉を聞いて私は本の一部にチラッと書いてあったものを思い出した。


「もしかしてそれ、迷宮天って言うものですか?」

「あら?そっちは知っているのね。でも少し違うわ、迷宮天は一つのダンジョンの名前で、世界最難易度と言われている程の恐ろしい所よ。エリカちゃんは何で迷宮天だけ知っていたの?」

「本に少しだけ書いてあったんです。高位の魔獣や死霊系の存在、果には龍まで居ると書いてたような?」


私の知識は特に間違っていなかったようで、ついでにいくつか知らなかった事を補足してくれた。


「そうよ、迷宮天は最高難易度のダンジョンと言われるのに恥じない程の強い魔獣が出てくるわ。龍すら出てくるからギルドでもランクⅧ以上の探索者か、5人以上のギルドマスターから推薦状を貰えないと入る事すら出来ないようになっているの」


(ランクⅧの探索者か、ギルドマスターが元ランクⅦ探索者とか言ってたから、ギルドマスターでも入れないって事?)


何個街があって、何人ギルドマスターが居るかは知らないけれど、ランクⅧを超える実力を持ったギルドマスターもしくはギルド職員がそんなに居るのだろうか?もし入る事が出来ないなら緊急時に色々と不便な気がするが。


私はダンジョンの管理について聞くのと同時にその事について聞いてみた。


「ダンジョンの扱いは探索者ギルドが全てを管理しているの。500年くらい前までは国が管理していたそうなんだけど、ダンジョンって成長すると広くなっていくから国の国境を跨ぐダンジョンが沢山出てきたの。それで小競り合いが多くなったからそれならもうギルドに任せる!・・・みたいな感じになったらしいわ」


「なる程。結構投げやりだったんですね」

「まあ、これはギルドマスターに聞いた話だからわたしもよくわかっていないの。でも普通に考えればもっと交渉みたいな感じだったんじゃいかしらね?」


(交渉?探索者ギルドにはダンジョンの管理をする程のメリットがあるって事)


私が少し考えていると。まるで心でも読んだのではないかと思うくらいに的確な事を教えてくれた。


「探索者ギルドはダンジョンの管理や調査を行う代わりに、ダンジョンで獲たアーティファクトや高位の魔獣の素材を優先的に得ることができるうえに、ダンジョンの入る事の出来る条件を決める事が出来るの。しかもこれは王族だろうと守らなきゃいけないと、決まっているらしいのよ」


「だから引き受けたんですか?」

「疑問で返されても答えられないですよ?そんな昔に生きていないので」


まったくもってその通りだと思った。・・・・ん?そういえば、今気づいたけど


「サーラさん。今更なんですけど口調変わってますね。今また丁寧な言い方になっていたので気付きましたが」

「本当に今更ですね。まあ一応言っておくと顔見知りで、信用できる人にならギルドとの信頼を深めるとかの意味合いで、口調を崩してもいい事になっているんです」


こんな感じていつまでも、堅い感じはなんか嫌でしょ?と言いながら微笑むサーラさん。


(ふ〜ん。じゃあ私は信用されてるのかな?いや、こういう事は聞いちゃった方が良い気がする)


私はどこか不安を感じつつも。私を信用しているのかどうか質問した。


「信用?勿論しているに決まっているわ。じゃないとこんなにに会話しないのよ?」

「そ、そうですか。でも私と会ってから一週間も経ってませんよ?私が言うのもなんですけど何でそんなに信用できるんですか?」


「んー……そうね。勘」

「勘!?」

「勿論他に理由もあるのよ?受け答えの反応とか、依頼をちゃんと考えながら選んでるから。とかね」


「でも一番大きい割合をしめているのは勘ね。コレでも職員を何年もやっているのよ?人を見る目は自信があるわ」


サーラさんはフフンと得意気に胸を張ってそう言った。確かにその様子から自信があるのだろうと伝わってきた。


「あ、少し話がそれてしまったみたいね。それで何だったかしら?」

「えっと。ダンジョンに関してのギルド側のメリットの話です」


私も少し忘れかけていたが、少し記憶をたどって何処まで話して貰ったかを、思い出した。


「そうそう。だからギルド側にもメリットは多い・・・そういえば」


すると突然何かに気づいたような表情になりその後すぐに心配そうな表情をし始めた。


「どうかしました?」

「なんでメアちゃんが喋らずにずっと俯いてるのかなって思って」


サーラさんにそう言われて私は隣にいるメアに視線を向けた。ただし身長差がある為凄い見下ろしてる感が強いが。


「そういえば。メアどうしたの?何か怪我でもしたの?」

「………街について緊張が解けた途端、魔力の使い過ぎたせいなのかな。凄いだるくなっちゃて」

「なんでそれを早く言わないの!」


確かによく見ると顔色も少し悪いし、手も微かに震えている。まったくなんで気づいてあげれなかったのか自分を怒りたい気分だ。私だって疲れているんだから身体的に幼いメアがもっと疲れている方が普通の事なのに。


「もう。今日はすぐに宿に戻るよ」

「…うん」


「サーラさん。すいません本当は他にも色々と聞きたかったんですけど・・・」

「いえ、ちゃんと休んでくださいね。ホーンガルの事はしっかりと明日ギルドマスターに伝えておくので気にしないでいいですよ」


私はサーラさんの気遣いに感謝してメアを両手で担いで宿へと向かった。

なんだろう。繋げて書いたほうが良かったかな?でもそしたら確実に5千文字超えちゃうし、暇つぶし程度に読んでもらうならやっぱり一話2000〜3000くらいだと思うけど、どっちの方が良いんですかね?(ーー;)

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