第16話
入った先にいたのは30代後半と思われる男性だった。
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「ふむ、よく来てくれた。いきなりの事だったから説明から入らせてもらうが、まぁそこの椅子に座りたまえ」
「は、はい。ありがとうございます」
(うーん、すごい威圧感?なんかプレッシャーを感じるそれにしてもこの人がラーヴェル伯爵か、結構強そう。)
エリカが椅子に座るとラーヴェル伯爵は、話し始めた。
「よし、まずは自己紹介だな、わたしの名前は、ラーヴェル・テン・エイシスだ。このエイシス領を王から任命され統治している」
「わ、私は冒険者をやっているエリカと言います」
「なるほど、君がリーンが言っていた世界図鑑がつかえる子で合っているか?」
「はい、持っています。…【世界図鑑】」
そうして私は右手に世界図鑑を呼び出す。
「ふむ、確かに持っているようだな、よし、ならば単刀直入に言おう。君の世界図鑑に載っている世界樹の情報が知りたい」
「はぁ」
私はついため息をついてしまった。
(やっぱりリーンさんの予想と殆ど変わらないか、)
「無論、タダとは言わない。………龍金貨3枚出す」
「はあ!?」
(えっ?龍金貨3枚?えっと確か龍金貨1枚で100000メルだから、…300000メル!?)
突然言われた金額に私は驚きを隠せない、実際100000メルと言ったら数年は余裕で暮らせるほどの額だ。
「いやいや流石に、貰いすぎでは?だって情報を見せるだけですよ?」
私は戸惑いながらも遠巻きにそんなに受け取れないと言う風に話すが、
「そんな事はないそれで万が一にも重要な事が知ることが出来れば、龍金貨3枚以上の価値になる」
「そんなに凄いものなんですか?世界樹って?」
私は正直言って世界樹の事を知らないので凄さが全然分からないので、伯爵に聞いたのだが、
「まさか、世界樹を知らないのか!?」
とても驚かれてしまった。
「その……………すいません」
私は知っていて当然みたいに言われて少しへこんでしまう
「いや、気を落とさなくてもいい、知らないのならば説明をしよう。……そうだなリーリエ、説明してやれ」
「畏まりました。ではエリカ様、僭越ながら私が説明させて頂きます」
そう言いながらリーリエさんが微笑んでくれたので私の気分も少し軽くなる。
「はい。お願いします」
「では説明させて頂きます。まず世界樹とは何かと言うことですが、世界樹とはこの星にあるとてつもなく大きい木の事です。そしてこの世界樹は、世界に5つある事が古代の文献で残っていて分かっています」
(ふむふむ)
「そして世界樹には一本につき1つの属性があります」
「属性ですか?」
「はい。世界樹はそれぞれ、火・水・風・土・無があるのです。そしてこの世界樹はこの星のエネルギーから地上に魔素を満たすポンプの様な役割をしており、もし土の世界樹が無くなればこの世界では土魔法が使えなくなってしまいます」
ふと私はそこで違和感を感じた。
「えっと、じゃあ闇と光はどこから魔素が出ているのですか?」
「おや、どうやらエリカ様は魔法の学があるのですね?」
「ほんの少しだけですが」
「そうですね、まず質問の解答ですがそのままなのです」
「そのまま?」
「はい、光の魔素は日差しや臨星の光から、闇の魔素は、影や、漆黒の色などから魔素が出ているのです。なので朝は光の魔素が多く夜は闇の魔素が地上では多くなったりしますね、特に屋外では、」
(ふむ、じゃあ光の魔素の量が朝はが多いから光の魔法が強くなるのかな?)
私はそんなことを考えながらリーリエさんの説明を、聞いていく。
「では、話を戻しますが次は世界樹が何処にあるかについてなのですがこれは土と風の世界樹以外は、まったくと言っていいほど分かっていないのです」
「逆に言えば土と風は分かっていると言う事ですか?」
「はい。それぞれ風がエルフの国、土がノームの国が保有、所持、独占?の様な事をしています」
私はなぜ独占だけ疑問系なのか不思議に思ったがあえてここは流すことにした。
「そして最後に世界樹があるとどんなメリットがあるかと言う事ですが、まず世界樹の葉は、高位のポーションや、薬、果には魔法具にまで使うことのできる万能な物ですし、枝は杖にすれば魔法の威力が大きく変わります。」
「なるほど、確かにすごい木ですね」
「はい、世界樹一本で国力が一気に変わると言っても過言ではないのです。……………なので」
「私の【世界図鑑】の様な情報が大事と言う事ですか?」
「うむ。その通りだ」
(あれ?でも、そしたら)
すると私は1つ疑問に思った。
「えっとじゃあなんで世界樹を探しているんですか?確かにすごい木ですけど、別にこのの国の国土にあるとは限らないんですよね?」
「ああ、そこなんだが…別に今特に世界樹が欲しいと言う訳ではない。無論いるかいらないかで言ったら欲しいのだが王がこの王命を出したのは恐らく、ほぼ確実に隣国に取らせないためだろう、もし他の国に取られればその国の国力が周りから一歩飛び出るのだ、最初はそれでも平和だろうしかし十年も経てば国力の違いは圧倒的となりいつ戦争が始まってもおかしくない」
私は戦争と言う言葉に少しだけ固まった。そんな私を気にもせず伯爵は話しを続ける。
「あぁ、それと国土の事だがな世界樹はこの星の大陸にはない、こことは違う次元にある」
(うん?まったく話が分かんなくなった)
「世界樹はだな…………うむ、説明が難しいと言うか正確な事はわたしもあまり分かっていないが、そうだな簡単に説明すればまずこの家あるだろう。これを星としよう、それで人間などが住んでいるのが一階で世界樹などがあるのをニ階と思ってくれればいい」
「なる程。何となく分かりました」
「そうか、まぁ何となくでも分かったなら良い。それで本題に戻るが情報を見せて貰えるのか?今世界樹についてよく説明したのだからもう載っているだろう?」
私は確認の為に世界図鑑の世界樹のページをチラ見した。確かにそこには世界樹について書いておりさっき聞いた情報が書いてあった……………聞いていない情報もあったが。
(どうする?確かに今正直お金は欲しい。けど私のせいで戦争になるのは嫌だな。)
私はすごく頭を悩ませた、そしてやっぱり戦争とかは嫌だなぁと思い断ろうとしたが、世界図鑑の世界樹のページの1つの説明に目が止まった。
(ん?でももしこの通りだとしたら、大丈夫かも?)
そう思い私は話すことにした。
「分かりました」
「そうか、教えてくれるという事でいいのだ?」
「はい、但し最初は口頭で説明しても良いですか?私も情報を整理したいので。勿論その後にお見せしますよ」
「ふむ、まぁこの後の予定は入っていないし良いだろう」
「では読んでいきます」
「世界樹とは、火の神、水の神、風の神、土の神、無の神によって神力を与えられた木であり、神界と下界の間にある召帝に存在している。この世界にある世界樹とは最初に5柱の神から神力を受けた木が世界の魔素を、全体に循環させるために5つにそれぞれ1柱ずつの加護ごとにわかれたものである。そして5つにわかれた世界樹の中でも土と風の世界樹は大陸の状態を守る為地脈の安定する位置に依り代を置き、水の世界樹は海底に依り代を置き常にさまよわせ、火の世界樹は大火山の火口の奥に依り代を置き、無の世界樹は星の中心に分体の根をはったそうして出来た依り代は、まるで神木の様な素材として使うことができる。但し召帝にある世界樹には試練を越えたものだけが触れる事ができる」
「と言う事らしいです」
私が言い終えて顔を上げると全員が唖然とした感じで口を開けていた。
まだ続きます
一部修正しました。




