第14話
少し説明回です
「はい!着いたよ、図書館!」
私達は、ガウンさんの武器屋を出た後目的の一つでもあった情報収集の為に、街の図書館に来ていた。
「うん、確かについたね、…………二時間くらいかかったけど」
「メア、それは言ちゃ駄目だよ」
私は真顔になって少し圧をかけるが、メアは何事もないように言い返してきた。
「えー、だって私が絶対に人に聞いた方が良いって言ったのに勝手に歩いて行ったのはお姉ちゃんじゃん!」
「えーい!うるさいうるさい!だって色んな建物見たかったんだもん」
確かに、エリカにとっては見たことのないような景色で気持ちが昂ぶっていたが、
「だもん。じゃないよ!もう少ししたら夕方になっちゃうじゃん」
残念ながらメアにはその気持ちは伝わらなかった。
そんなやり取りをしながら私達は図書館にはいる。
チリン、チリン
ドアを開けるとそんな音が建物に鳴り響き、その音に気づいたのか、入り口近くに座って本を読んでいた20歳程の奇麗な女性が立ち上がりこちらに向かってきた。
「こんにちわ、図書館の利用は初めて?」
「こんにちわ、はい初めてです」
「そう、じゃあ図書館について軽く説明させて貰えるかしら?」
「「お願いします」」
「ふふっ、じゃあまずは図書館のルールからね、」
お姉さんは微笑みながら図書館について色々教えてくれた。その事を纏めると主に4つに分ける事ができた。
1つ目は図書館の開いている時間についてで、開いている時間は日によって少しばらつきはあるけれど基本的には日の出から日の入りまでは開いていると言う。
2つ目は利用について、基本的に本はこの図書館でしか読めない。貸出は不可だが、紙を使って写本するのはあり。
3つ目は本を読むときは丁寧に扱うという事で、破損させると金貨2〜10枚くらいの弁償をさせられる。
4つ目は一度に本をいっぱい取ったり、図書館内で大声を上げたりしない事で基本的にこの4つを守ればいいそうだ。
「これで説明は終わりですが何か分からないことはありましたか?」
「大丈夫です」
「そうですか、では分からないことがあればいつでも聞いてくださいね」
そう言ってお姉さんは微笑んだ
「えっとじゃあ、魔獣の本と魔法の本はどこにありますか?」
「そうですね、魔獣などについて載っている本があるのは奥の2列目ですね、魔法についての本があるのはすぐそこの本棚ですよ」
そう言って指をさして教えてくれた。
「ありがとうございます、えっと」
「ふふっ、シシルと申します」
「ありがとうシシルさん」
◇
本を読み始めてから1時間程たった、この時間で色々な事を調べる事ができた。まず、魔獣についてだが、色々な種類が載ってありおよそ80種類くらいの魔獣の情報が私の【世界図鑑】に登録された。
次に魔石についてだが、基本的に魔獣には魔石があり強い魔獣程、大きくそして奇麗な色をしているらしい、それと爆発する理由は低級の魔獣だと魔石に、不純物のようなものが入ってありそのせいで爆発するらしい。
例えるなら、この空気がある場所を奇麗な池として、低級の魔石を濁った水、上級の魔石を奇麗な水とした時に、それぞれ池に流した時、低級の魔石は池を濁らしてそれが爆発となるが、上級の魔石はそのまま奇麗な池なので爆発しない。そんな感じらしい。
次は、魔法についてだけれど、魔法は属性や種類について以外は結構曖昧なものだった。
まず魔法には 火・水・土・風・無・光・闇の基本属性があり、続いて火と風の合成の雷、水と風の合成の氷、土と風の合成の樹があり、後は光の派生で聖、闇の派生で邪がある。その他の属性は無属性系統派生魔法と言うらしい…………なんか長いけど
次に魔法の種類について、魔法は主に5つに強さを分ける事ができる。まずは基本となる低級魔法、その上にある中級魔法、ちなみに魔法使いとしては中級魔法を2〜3個程使えれば一人前らしい。中級の次は、更に強い上級魔法、そして一発打てば地形すら簡単に変わる超級魔法、最後にうてる人が大陸に数える程しかいない極大魔法があり、極大魔法の使い手は基本的に戦争には参加出来ないと言うルールを大陸中で決めたくらい強力な魔法らしい。
実はこの上に神域魔法と言うものがあるらしいが今までに誰も見たことがなく遺跡の中の文献にだけ載っていたみたいだ。
それで肝心の魔法の原理だが解明はされていない、研究者の推測では生物が持っている魔力を使い、魔法と言う現象を自分の思念の塊として放出しており、より強大な魔法を使うためには、その分思念を明確に、組み合わせるように放出しなければいけないと言う事らしいが、簡単に言ってしまえば、完成したパズルがありそれが魔法、ピースが思念、作る時間を魔力と仮定すると分かりやすいと思う。弱い魔法はピースが少なく作る時間も少なくてすむが、強い魔法ほどピースが多くなり作る時間つまり魔力も難しさも上がると言う訳である。
と、まぁこの短時間で分かった事はこれくらいである。
◇
「んっん〜ぅ~」
私はどうやら随分と読みふけっていて気づいたらもう日が沈んでいた。
「あ、まずい!もう閉館の時間だ!メアもう行かないと!………メア?」
メアの返事がないため私は隣の席を見るすると、そこには幸せそうに眠っているメアが居た。
「あらあら、眠ってしまったみたいですね」
「あ、シシルさんすいません時間に気が付かなくて」
「ふふっ随分と熱心に読まれていましたね、大丈夫ですよ基本的に図書館の管理は私が行っていますから特に誰かに迷惑がかかることはありません」
「いや、シシルさんに悪いですよ」
「そんな事ないですよ、貴方が魔法の本などを楽しそうに読んでいる姿は少し可愛かったですよ」
私はシシルさんにそう言われて顔が赤くなってしまった。
「さて、いつまでもここで寝ていると風邪を引いてしまいますからねそろそろ起こしてあげましょうか」
「はい、」
そうして私はメアの肩を少し揺さぶる。
「メア起きて、もう帰るよ」
「ん〜、お姉ちゃんもう調べものは大丈夫なの?」
「うん、もう終ったから帰るよ」
「わかった〜お姉ちゃん、おんぶして〜」
「はぁ、まったくメアったら」
私は少し呆れながらもメアをおぶってシシルさんにお礼を言った。
「シシルさん色々ありがとうございました」
「いえいえこれが仕事でもありますしね」
「じゃあさようなら、」
「はい、また会いましょう」
◇
そうして私はメアをおぶって宿屋に行って部屋を取った、そしてベットにメアをおろしてそのまま私も隣で横になると、疲れが溜まっていたのか私の意識は夢の中へ消えた
あぁストックが消えていく




