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こうして世界は破滅する  作者: カイ・ナナミ
2章〜救われた世界〜
12/13

 飛び交う斬撃。響き渡る悲鳴。そして、炎に包まれた街。


 なぜ、世界はこうなってしまったのだろう。


 なぜ、私たちの世界は悲鳴が聞こえるようになったのだろう。


 ここは1度壊された世界。



 あの日から5年が経過した2058年。



 この世界は10年前の2048年、突如東京の空にやって来た見たこともない謎の生物によって破壊された。


 その生物の名はヴァリアント・モンキー。サルのように手足が長く、さらに爪は鋭く、長い。

 体は毛皮に覆われていて、人間にそっくりな顔をしている。


 ヴァリアント・モンキーは防御性が堅く、倒すことは難しい。

けれど、何度も攻撃をしていれば防御性が低くなって倒せた。


 そして、政府は特設隊というヴァリアント・モンキー対策を作った。


 特設隊の役割はヴァリアント・モンキーを発見し、殲滅すること。

 ヴァリアント・モンキーに殺された人の敵を討ちたいという人のために一般応募で集められた。


 特設隊の中で1,2を争うチームがいた。4人体制(フォーマンセル)で隊長の豊橋良太さんと副隊長の暁梨沙さんのチーム、クリスチー二・マック・ロドリゲスさんとシャルロッテ・ライラ・ベネジクトさんが隊長、副隊長のチームだ。


 両チームの隊長と副隊長はどちらも幼馴染みで、特に豊橋さんと暁さんはまるでお互いの考えが分かっているかのような連繋だった。


 けれど、そんな中2人に最悪の事件が起こった。


 その日初めて大型のヴァリアント・モンキーが発見され、豊橋さんとクリスチー二さんのチームが合同で駆り出された。


 ここからは聞いた話ですが、


 大型種はこれまでのヴァリアント・モンキーとは違っていました。

15メートルある大きさで手足は異常に長く、太い。熊のような体格で、爪は鋭く尖っています。


 そして、数分も経たないうちに両チームのメンバー2人ずつ殺されました。


 けれど、残ったメンバーは諦めませんでした。豊橋さんとクリスチー二さんが、敵の攻撃を避けながら少しずつダメージを与えていきました。



 しかし、悲劇が起こりました。


 この日は生憎の雨で豊橋さんが闘いによる疲労と雨のせいで足を滑らせてしまったのです。

 すぐに体制を立て直しましたが、一瞬の隙ができ、その隙を見逃さなかった大型種が豊橋さん目掛けて腕を振り下ろしたのです。


 けれど、振り下ろされた大型種の腕は豊橋さんに届きませんでした。


 なぜなら豊橋さんに当たる前に暁さんが庇っていたからです。


 大型種の一撃を受けて暁さんはハデに吹き飛びました。ですが直撃する寸前、暁さんは自身が使える最強の防御”技”を発動させ、さらにシャルロッテさんが大型種を銃で攻撃して軌道を逸らしていました。


 けれど、僅かに爪が掠っていました。


 大型種の爪は暁さんの最強の防御をいとも容易く壊し、脇腹を抉っていきました。


 暁さんの脇腹からは血が溢れ出て止まらず、豊橋さんに自分の気持ちを伝えて、亡くなりました。


 するとその時、クリスチー二さんとシャルロッテさんで抑え込んでいた大型種が2人を振り切って豊橋さんに襲いかかりました。


 絶体絶命と思われたその時、謎の光が豊橋さんを包みました。

すると、謎の光に身を包んだ豊橋さんは瞬く間に大型種を絶命させました。


 一瞬の出来事だったそうです。


 その時のことを豊橋さんは覚えてないそうです。


 大型種との闘いで亡くなった暁さんたち5名の葬式を終えた後、闘いの後にクリスチー二さんが偶然見つけた宇宙船へのワープゾーンから戦える東京・中央支部全員が、その他各地に存在するワープゾーンから戦える全特設隊員が宇宙船へ突撃しました。


 襲い来るヴァリアント・モンキーたちを蹴散らして、彼らは上空にある全て(・・)の宇宙船を破壊しました。



 これで全てが終結したように思えたのですが、それは終わりの始まりでした。



 そして5年後の2053年、突如東京に大地震が起こりました。

外に出てみると、敵の母船が空を覆い尽くしていました。数十万ものヴァリアント・モンキーを地上に降臨させ、やがて彼らは世界各地の街を破壊していった。



 こうして世界は破滅へと導かれました。



 誰もいない街。蔓延(はびこ)るヴァリアント・モンキー。


 世界が奴らの手に渡るかと思われたその頃、東京の地下深く、運良く壊されずに残っていた地下倉庫でまだ人類は生き残っていた。


 僅か300人程度。けれど、彼らはまだ諦めていなかった。

 敵の母船は地上を蹂躙(じゅうりん)した後、数十体のヴァリアント・モンキーを残して去って行った。


 彼らは僅かに生き残った仲間たちと協力し合いながら、態勢を立て直していった。

 それからもさまざまな困難に見舞われながら、5年が経ち、今でも破壊された後が残るものの人が生活していけるまでになった。



 さて、自己紹介が遅れましたが、私の名前は暁 凛。


 10年前に大型種によって殺された暁梨沙の妹です。


 先の防衛戦ではまだ見習いで避難をして生き残っていました。他にも当時、見習いだった特設隊員の中に生き残りが何人かいます。


 半数以上の人が殺されてしまったけど、皆辛くも生き延びています。私の友達の藤井菜姫(なぎ)ちゃんも生き残っていた。


 菜姫ちゃんは良太さんの隊の藤井美咲先輩の妹で、特設隊員見習いだ。


 あの日闘っていた特設隊はほとんど殺されてしまった。

300万人近い行方不明者が出ていて、中には当時中央支部の支部長だった東郷大輔さんや美咲先輩、良太さんも生死が分からない。


 けど、私と菜姫ちゃんは絶対生きてると信じている。


 現在生き残っている人が何人いるかは分からない。ただ、私たちが分かっている中で死者約10億人以上、行方不明者約300万人以上、生存者約500人だ。


 特設隊は今、全盛期より規模は小さいが、世界に何個かある。私たちがいる支部は千代田支部だ。


 千代田支部には中央支部がヴァリアント・モンキーたちによって壊されたため、中央支部にいた人たちが100人ほどいた。


 あの時、本当は私も一緒に闘いたかった。けれど、あの時東郷さんの目が紅く(あかく)光っていた。


 東郷さんには未来を予測する力”決定された未来ディサイド・フューチャー”があり、これから起きる未来の出来事の一部分だけ見ることが出来る。


 東郷さんの目が紅く光る時”決定された未来ディサイド・フューチャー”が発動してる証だ。

 その予測は確実で、誰にも変えることは出来ない。けれど、予測がいつ起こるかは本人にも分からない。


 あの時、東郷さんはこう言っていた。


「お前はこの先の未来で必要な人間だ。その時が来るまでお前は絶対に死ぬな。必ず生き延びろ。たとえどんなに過酷な未来が待っていたとしても前を向け。俺たちは絶対に死なない。お前がこの世界を救いたいと真の覚悟を持って願う時、俺たちはお前を助けるために必ず戻ってくる。絶対にだ。だからそれまで待ってろ」


 私はまだその時11才でその言葉がとても頼もしく聞こえた。


 そこからはどうやって逃げたのか記憶にない。ただ、その言葉を頼りに気が付いたら千代田支部に来ていた。


 千代田支部では混乱こそしてたものの、大分落ち着いていた。住人が200人ほど避難していて、特設隊のおかげでパニックになっている人はほとんどいなかった。


 負傷者が運ばれてきた時には、一致団結して治療していた。

 私も千代田支部で治療してもらって、その後一緒に治療に参加して馴染んでいった。


 けど、いくら私たちが治療しても助からない人が出たり、外でも続々と死傷者が増え続けていった。


 この時、既に死傷者は100万人を超えていた。


 そして、追い討ちを掛けるかのように敵は増援を繰り出して来た。

 あの大型種だ。50体もの数が現れ、その1体1体が核兵器並みの強さを持っている。


 そして、この時既に大型種が核爆弾でも壊れないはずの地下倉庫を壊し、中に避難している人たちが全滅したという情報が各地を廻っていった。


 当然、指揮系統は混乱し、大型種の投入によって次々に命を落としていった。


 人々はなすすべもなくただひたすら耐え凌ぐほかなかった。


 奴らの侵攻が終わった時、世界に人類の姿はなかった。生き残っていたのは運良く地下倉庫の入り口が分からない所にあって壊されずに済んだ私たちだけだ。


 しかし、これは後から知ったことなのだが、実はまだ世界には何人か生存者がいて、私たちと同じように態勢を立て直していったそうだ。


 私が菜姫ちゃんと会えたのは侵攻が終わって2日が経った頃だ。

 菜姫ちゃんは私のいる千代田支部に避難してきた。会えた時は思わず2人で抱き合った。


 今では支部同士が復活し、連絡線も復帰していて、いつでも反撃の準備が整っていた。



 そんな中、1人私は良太さんと過ごした日々を思い出していた。

ついに!2章を投稿出来ました!!

終わった世界から始まり、立て直していくところから始まります!!


そして!梨沙の妹の登場です!!

凛可愛いです!!

美咲の妹の菜姫ちゃんも出てきましたね!

この章では良太たちは行方不明となっています。


この章は1話が長くなると思います。

その分話数が短くなると思いますが、ご了承ください。


さて、ここまで読んでくれてありがとうございます。次の投稿は遅くなりますが、すいません。


これからどう広がって行くのか楽しみに待っていてください

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