〜異世界冒険記3〜とある女の子と会話してみた 前編
ネタバレに近いですが、久しぶりにあの女の子が登場します!
おやすみの挨拶をして目を瞑り、そして寝転がった僕だったが、
(う〜ん、目を瞑っていても眠れる様な感じがこないな〜。)
そう思った僕は、寝転がったまま目を開けて、空の様子を確認した。
今日は朝から天気も良く、雲ひとつない晴天だった。
そのため、少し暑くはあるが絶好の運動日和であると思う。
(最近は朝の日課をやったら、そのあとはいつものんびりしていたな〜。)
と、ここ最近の記憶を振り返っていると、
(そういえば、最近はマリ達とも遊んでないな。)
ビーチバレー以降、マリ達とは遊んでいないし、それこそ村に住んでいる獣人の子達とは、一度も遊んだ事が無かった。
なので、
「よし、子供たちと遊ぼうか!」
僕はそう言って、縁側から玄関に移動し、そして靴を履いて外へ出かけていった。
僕は家を出てからすぐに、驚いた。
「…子供たちが一人も居ない?
というか村人全員が居ないような…。」
僕が家を出た時間は、朝の6時前。
普段のこの時間なら、村のおばあちゃん達は畑仕事をしている時間である。
しかし、そのおばあちゃん達も見当たらない。
(ここで走り回って探すのがアニメだと定番で、結局は夢オチとかなんだろうけど…)
お得意のアニメ脳を発揮し、僕はそんな考えをしながら、
「まぁ村にみんな居ないのなら、おそらくはあそこに向かったんだろうな。」
そう冷静に判断をして、海の方へ歩いて行こうとしたが、
「ワタルさ〜ん。ちょっと待ってもらえませんか?」
と聞き覚えのある、幼い女の子の声が後ろから聞こえてきたので僕は立ち止まり、そして振り返った。
少し遠かったので顔までは見えなかったが、声と体格から声の主を特定することが出来た。
そして特定出来たので、
(おいおい、お兄ちゃんよ…
妹を置いていくのは駄目だろう…。)
と、ほとんど答えを言っている様なものだが、あえて正体を隠してみた。
そして、その声の主が走って僕の方へ向かって来そうだったので、
「そのまま待ってて〜。
僕が今からそっちへ向かうから〜!」
と、僕は女の子にそう伝え、
「分かりました〜!」
という返事をして、走るのをやめるのを確認し、
「やっぱり言うことをよく聞いてくれる良い子だな〜。」
僕はそう呟き、女の子の方へ近づいていった。
そうして僕が近づいて行くと、
「わざわざすみません…」
と言って、女の子が謝ってきてしまった。
なので、
「気にしなくても大丈夫だよ。」
僕はそう女の子に伝えた。
近づいて女の子を確認してみると、やはり僕の予想通りの女の子だった。
そして、その女の子が、
「ワタルさんは、置いていかれたんですね…。」
そう言って、少し悲しそうな顔をしたので、
「…みたいだね!」
暗い雰囲気を変えようと、『あえて』元気に言ってみた。
そして、
「僕『は』という事は、そっちは置いていかれた訳ではないんだ?」
僕は少し気になったのでそう聞いてみた。
「そうですね…
私はみんなが海へ向かうことは、兄から聞きました。
なので、兄と一緒に行こうと思ったのですが、
『…遅いから先に行ってるぞ!』
と言って、先に行ってしまいまして…。」
と説明された。
ここまで確認してしまえば、もう正体はバレているようなものだろう。
なので、正体を明かそうと思う。
「…酷いお兄ちゃんだよ。
そう思わないかな、メグちゃん。」
僕は目の前の女の子の、メグちゃんにそう伝えた。
(まぁ『兄妹』ってところから、バレてはいるとは思うけどね。)
と、内心でため息をつきながらも、メグちゃんの返事を待った。
メグちゃんは腕を組み、少し悩んでいるようだ。
「う〜ん…そうですね〜。」
言葉で表現するなら、こんな感じだろう。
そして、どうやら考えがまとまったようで組んでいた腕を解きながら、
「まぁ確かに、酷い兄だとは思いますよ?
でも、私が本当に助けを必要としている時は、必ず助けてくれるので、優しい兄でもあると、私は思いますよ。」
メグちゃんはそう答えた。
(とても10歳未満の、子供の考え方だとは思えないな…)
そう思いつつ、自分の子供の時の考え方を振り返ってみたが、
(…やめとこう。
こう考えてる時点で、もはや駄目なんだろう…)
と思い、過去の自分を振り返るのはやめた。
そして、
「とりあえずここで話していても暑いから、海へ向かっちゃおう?
そこへ行くまでは、『大人』の僕がエスコートしていくから!」
と言って、少し大人ぶりながら右手を開いて、メグちゃんの前に出した。
そしてその大人ぶった僕に対して、
「…そうですね。
では『子供』の私は、おとなしく『大人』のワタルさんにエスコートされることにしましょう。」
と微笑みながら、僕の右手を自分の左手で優しくつかんだ。
(まるでシャルを相手にしているみたいだ…
これじゃあ、どっちが『大人』か分からないや…)
と少し悲しくなったが、
「それじゃあ、2人で海へ行こうか。」
「そうですね、行きましょう。」
僕達はそう言って、2人仲良く海へ向かっていった。
〜後編へ続く〜
こんな女の子が現実に居たら凄いな、みたいな気持ちでメグの会話を書いてみました〜。
とりあえず、明日に後編を投稿予定ですので、明日もよろしくですm(_ _)m
それでは!




