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〜異世界冒険記2〜マオウをどうにかしようと考えてみた2

マオウをどうにかしようと考えていたワタルだったが…

  そうして僕は考えていき、


「………よし!これなら行ける!」

 と、声を出し、ガッツポーズをするぐらいに、いい案が思いついた。


 そして僕はこう思った。


 (アニメだとすぐには紹介はしないところだろうが、ここはアニメの様なファンタジー世界ではあるがアニメではない。

 なので、もうここでその案を頭の中で紹介しておこうかな〜。

………紹介って誰に?)


 と、最後には疑問に思ったが、僕は気にせずに頭の中で紹介を始めていった。

     

    

       〜パターン2〜

     『トラウマを利用する。』


 (忘れている人も居るかもしれないが、ここで改めて振り返っておこうと思う。〈…本当に誰に説明しているんだろう?〉


 マオウは、僕達がビーチバレーをしている時に、僕とクロの後ろに急に現れた。

 そしてその時に、ちょうどカケルの殺人サーブ 〈実際に人は死んではいないがそれくらいの威力はあった…〉

がマオウに直撃し、そしてそのまま1日近く気絶をしていた。


 ビーチバレー以降、マオウとカケルが会っていたところは見たことが無いが、〈マオウが引きこもっているからであるが…〉多分マオウには、カケルのサーブがトラウマになっているだろう。

 だから、それを利用する。)


以上が、僕の考えた案である。


(マオウには悪いけど、これで行くのが早いんだよね…)

 と、トラウマを利用する事に多少の罪悪感は感じながらも、僕はこの案を実行しようとマオウ家へ向かった。



  そして僕は、マオウ家に着いた。


 マオウ家の見た目については、あまり触れないでおきたいけど、とりあえず簡単に見た目の第一印象だけは伝えておこうと思う。

  

 一言で語るなら、

  「………ハリボテ、なんだよね…」

僕は、そう呟いた。


 ちなみにこの家を造ったのは、僕 (の箱の力)なのだけれど、造るときに、

「見た目はハリボテにしといて〜。」

と、マオウに言われてしまったからなのだ。


 ちなみにマオウいわく、

「見た目がしょぼい方が、魔王っぽさが無くて良いでしょ?」

という事だった。


 まぁ確かに、マオウは正式な魔王ではない。

なので、考え方も普通の魔王とは違うのかもしれない。

 

 ただ、ここには他にマオさんとハオも住む事になる。

 なので、2人の意見も聞くべきではある。

そう思った僕は、

「2人は、良いんですか?」

と、僕は少し気まずそうに聞いてみた。


 そして2人の返事はというと、


「別に私も構いませんよ?」

と、マオさんが。


「僕は見た目にはあまり興味がないからね〜。

まぁ、僕の姿を見れば分かるとは思うけどね〜。」

と、こちらはハオが。


 つまりは、みんな賛成してしまった。


(…家族のみんなが良いなら、僕が口を挟むのは可笑しいよね…)

そう思った僕は、そのまま家を造り、そして見た目をハリボテにしていった。

 

 しかし僕は、心ばかりの抵抗として、

「…内装は僕が造りますからね?」

と僕は3人に伝えた。


 多分、僕は怖い顔をしていたようで、

「「「………どうぞ…」」」

と言って、3人はビビリながら許可をくれた。

(マオさんまでビビるとは思ってなかった…)


 

 内装に関しては普通に三人用の部屋を造り、

(もちろん、着換えやベット、それにエアコン等も完備である)

玄関にトイレ、キッチン、リビング、浴室を造っていった。


 

 「………確かにこの見た目なら、もしこの村が襲われても、逆にこの家の住人を心配するかもね…」

 僕はそう呟き、(…本当にそれくらい酷い見た目を要求されてしまったので…)

そして僕は、マオウを呼ぶために家に設置されてある呼び鈴を押そうとしたが、(玄関に呼び鈴がついているのは当たり前だと思ったので説明は省いた。)


「…押す必要は無いよ、ワタル…」

と言って、元気のないマオウが玄関を開けて外に出てきた。


(あれ?まだ呼び鈴は押してないけど、どうして【僕】が来たって分かったんだ?

それに、何だか元気がないような…)

と、僕を特定した言い方をしていたし元気がないように見えたので、何でだろうと頭の中で少し考えていたが、


(………あ、そうか…)

と言ってマオウの【能力】を思い出した。

なので、僕はマオウ申し訳なさそうな顔しながら、こう言った。


「………僕の頭の中の考え、スマホで聞いたんだ…

それと、位置もスマホで確認したから僕が来たのが分かって出てきたんだ…」

と。


「………そうだね。」

とマオウは暗い目をしながらそう言った。


 ちなみに、ここで忘れている人の為に説明しておこうと思う。

(一体、誰に説明しているのだろう…)


 マオウは自分のスマホで、登録した相手の位置を確認する事が出来る魔法を使える。←(奴隷解放のパート辺り)


 それとこれは、新しい魔法だと思うが 

(出てきていたら、申し訳ありません…←作者談)

マオウは、登録した相手の考えている事が出来る魔法も使えることが出来る。(つまりは、上の魔法とセットにする事で発揮する魔法だね。)


 とりあえず、これで説明は終わろうと思う。



 暗い目をしているマオウに僕は、

「…何であの魔法を使っていたの?」

と、恐る恐る聞いてみた。


 マオウは、

「【引きこもり】とは言っても、ずっと寝ている訳じゃないからね。

 そして、僕は起きている時は魔法でマオとハオの様子をスマホで確認していたからね…

 ちなみに僕は今日、朝は普通に起きてたよ…」

と、悲壮感ひそうかんただよう顔でそう言った。


 (……マオさんの言葉、それにそれを言っていた表情まで見ちゃったんだ…)

僕は思い、少し考えにふけってみた。


 (マオさんの様子は、僕もハオの話と表情から、何となく想像出来ている。 

 多分アニメ風に言うなら、ヤンデレ彼女みたいなものだろう。


 まだ、包丁みたいな凶器は持ち出していないから、最終段階までは行ってないとは思うが、このままだと…)

と、嫌な想像をしていたが、


「2人の様子を確認していて、今日ハオが、ワタルに相談をする事を聞いたんだ。」


というマオウの声で考えを中断し、そして

 

「それで?」

と、僕は先をうながすようにマオウに言った。


マオウは、

「まぁ、僕としてもこのまま【引きこもり生活】を続けるのはまずいと、朝のマオの様子で分かったんだ。

 だから、ワタルなら何か良い解決策を持ってきてくれると思って、家で待ってたんだよ。」

との事。


(…僕を信用してくれているのは良いけど、それなら自分で解決策を出してくれよ…)

と僕は思った。


 そして、どうやらその思いは、

「あ、ちなみに今もワタルの考えは僕に伝わっているからその返事をしておくね?

 解決策は考えたんだけど【世界滅亡】しか思いつかなかったんだ。

 魔王としてはあってるんだけど、何となくそれは違うと思ってやめておいたんだよ〜。」

とマオウに伝わっていたらしく、


「踏みとどまってくれて助かるよ…」

と僕は、安心した声でマオウに言った。



 そして、

「えっと?

僕の思っていた事を知っているのなら、僕が用意している解決策も分かるよね?」

と、この話を早く終わらせたい僕は、そう言った。


「うん、分かってるよ〜。」

と、マオウは答えた。


なので僕は、

「ちなみにマオウは、どっちの案が良い?

僕としては、初めに考えた水汲みのーー」

と確認の為に聞こうとしたが、


「水汲みにしよう!」

と言うマオウの言葉でさえぎられた。


「…ちなみに、【トラウマ】の案は?」

と意地悪をしてマオウに聞いてみると、


「…絶対に無理…」

とマオウ言い、そして僕はその時のマオウの表情を確認したのだが、マオウはうつろな目をしていて、これから戦地で死ぬことが確定している戦士の様な表情をしていた。


「トラウマになってるんだ…」

僕がそう尋ねると、


「………あのビーチバレーの後、カケルに何とか合わないように頑張っているんだ…」

と、震えながらマオウが言ったので、かなりのトラウマになっている事が確認出来た。


 「…よし!それじゃあ、水汲み案を採用しようと思うよ。

 だから、明日から一緒によろしくね?」

と、僕はあえて明るくそう言った。


「………まぁ頑張るよ。」

と、何だか拗ねた様な声でマオウが言ったので、


(…守らないならカケルの顔面サーブの刑…)

と、あえて声に出さずに頭の中で考えた。


「………ワタルってそんなキャラだったっけ?」

と、再び死んだ表情になったマオウがそう言ったので、


「…僕だって本当は酷いことは言いたくはないんだよ?

でも、マオウにやる気がないように見えたから、()()()酷いことを言わせてもらったんだ。」

と僕がマオウに伝えると、


「……ワタルはあのサーブを受けた事がないからそう言えるんだよ…」

と、またマオウが拗ねてしまったのでとっておきの言葉をぶつける事にした。


「………顔面ではないけど、僕とクロはカケルのサーブを全身に何回も食らった…。

 そしてそれよりも強いマリのサーブだって何回も…。」


僕がここまで言うと、

「ーーーごめん、ワタル。」

そう言って、右手を前に出してきた。


「いや、僕の方こそ悪かったよ…」

そう言って僕も右手を前に出し、2人で握手を交わした。




 ここからは後日談となるが、マオウが無事に働くようになったことは、マオさんとハオにはキチンと伝えた。

報連相ほうれんそうは大事だからね?)


 僕が伝え終わると、


「…水汲みですか…

まぁ、働かないよりはマシですか…」

と、マオさんは少し不服そうではあったが、納得はしてくれた。


 ちなみにハオは、

「……どうやって父を動かす事に成功したんですか?」

と、僕に質問をしてきた。


なので、 

「…マオウの【トラウマ】を少しつついたからね…」

僕はマオさんに聞こえないように、ハオにそっと耳打ちをした。


 この事から分かるように、2人に伝えた内容にはマオウの仕事をやる気にさせた【トラウマ】についてはごまかして伝えた。

 

 ハオだけに伝えるのなら問題はなかったのだが、マオさんにも伝える必要があった。

 

 マオウの【トラウマ】をマオさんに伝えてしまうと、何か家庭間の力関係が変わってしまいそうだったからだ。


 ちなみに、現在の力関係的には、マオウとマオさんは、【使い魔の主人】と【使い魔】という関係ではある。


 しかし、この世界ではアニメの様に【使い魔】の方が圧倒的に立場が弱いという訳ではないらしく、召喚された後は自分の意思で【退去】する事が出来るらしい。

(流石に自分自身を【召喚】する事は出来ないらしいが…)


 そんな感じらしいので、()()()マオさんには伝えなかった訳である。

 

 ちなみに、マオウの弱みを伝えたハオからは、

「ワタルさん、それ正解ですよ…」

と、小声で言ってきたのでどうやら選択は間違っていなかったらしい。


 ちなみに、肝心かんじんのマオウはというと、


「よ〜し!今日からバッチリ働くよ〜!」

と言って、やる気に満ち溢れていた。


「初めはあんまり無理をしないほうが良いからね?」

と、僕は経験から注意をしておいた。


「まぁ、程々(ほどほど)に頑張るよ〜。」

と言って、マオウは水汲み用のバケツを持とうとしたが、


「お、ワタルじゃん!」

と言う声を聞き、固まってしまった。


 ちなみにマオウが固まったことからも分かるように、声のぬしはカケルである。


僕は、

「お〜、カケルか。おはよう。」

と言ってカケルに挨拶をした。


カケルは、

「おう、おはよう!」

と言って元気に返事をしてくれた。


 そこでどうやら、いつもと違いもう1人居ることに気付き、

「あれ?そっちの人って誰?」

とマオウを指さして聞いてきた。

(ちなみにマオウは、カケルの声にビビって、少しビクッとなっていたので、見ていて面白かった。)


 僕は、

「今日から働く事になった新人なんだ。

だけど、さっきの挨拶でも分かるとは思うけど、少し臆病なところがあるんだ。

 だから、それを理解してあげてくれると助かるよ。」

と言ってマオウを紹介した。


「へぇ〜、変わった人だな〜。」

と言って、マオウをジロジロ見ていた。

(僕からは、マオウの顔が見えている。

ちなみにその顔は、緊張感に満ち溢れていて、

まるで僕が、入社式の時にしていた表情そっくりに見えて、少し懐かしくなった。)


「まぁ、良いや!それじゃあね〜!」

と言ってカケルは走り去っていった。


「…ふぅ〜、緊張した…。」

マオウはそう言いつつ、目に見えて分かるくらいリラックスした。


「……ちなみにさっきの会話からも少し察することが出来ると思うけど、この道ってカケルの散歩コースなんだ…」

と、僕はマオウに追い打ちをかけるかのように、そう言った。


 「……カケルの相手は任せたよ、ワタル!」

そう言ってマオウは、親指をグッと立てていた。


「……分かったよ…」

僕はやれやれと言った感じで答えた。

(顔文字で表現するなら ┐(´д`)┌ こんな感じかな?)


(…魔王の面倒をみる勇者か。

まぁこれもファンタジーの醍醐味だいごみかな?)

そう思ってマオウの横に立ち、

「それじゃあ、仕事を始めようか!」


「了解!」


そう言って僕たちは朝の水汲みを始めていった。



         続く

終わりそうな雰囲気第二弾をかましてしまいましたが、まだしばらく終わりません…。

というか終わらすと仕事後の癒やしがなくなってしまうので、終われません!


ですので、まだしばらくお付き合いください

m(_ _)m

後、出来たら感想等で改善点を送っていただけると今後にも繋がるので是非お願いします!

それでは、今回はこのへんで!

また次回お会いしましょう〜!

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