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〜異世界冒険記2〜過去を振り返ってみた

ワタルは日本にいた頃を思い出しながら、話をしていった。

 それは、仕事が始まって3ヶ月ぐらいの事だったが、そこに至るまでの僕の経緯を少し話そうと思う。


 僕が勤務していた会社は製造会社で、自分の会社で物を作る部署 (クロ達への説明では、部署の事を『場所』と言い換えた。)、作った物にキズやへこみが無いかを確認する、検査の部署があり、僕は検査をする部署に配属された。

 (検査という言葉は、言い換えが見つからなかったので、クロ達には、「本題とは関係ないから」と伝えて、ごまかしておいた。)


 僕のしていた検査の仕事は基礎的なもので、キチンと数が揃っているかの数量確認と、部品の形が揃っているかの形状確認、そして、キズが無いかを確認する、外観確認がある。

 (本当は書類確認もあったけど、関係ないから2人には説明を省いた。)


 その3つの確認は、それぞれに苦労があったけれど、僕は外観確認が1番苦労した。


 何故なら、キズが無いかをしっかりと確認をするために、物をじっくりと見なければならなかったからだ。

 

 テレビ等をボーッと観るのとは違い、ジーッと注視して見なければいけないので、目をかなり酷使していた。

 

 まだ仕事だけなら良かったかもしれないが、その時の僕は、すでに異世界への興味を強くして、夜な夜な魔法陣を調べていた。 (調べていたのがパソコンで、部屋も真っ暗という最悪の条件だった…)

 そのため眠るのがいつも深夜遅くになっていたし、精神的な疲労もかなりの速度で溜まっていった。

 

20代前半だから、まだ肉体的な疲労は寝なくても、ある程度はとれた。

 しかし、精神的な疲労は寝ることでしかとれない。 (実は、パソコンの端の方に書かれていた…)

その事を知らずに、そんな生活を続けていたので、日々寝不足だった。


 そんな生活をしていたある日の朝、仕事に行く時間の30分前にセットしてある、部屋の目覚まし時計がなった。


 僕はその時計を止めながら、

(いつもの事だけど眠たいな…)

と、自業自得な事を思いながらベットから出た。


 いつもの様に、朝ごはんを食べていたのだが、

(ん〜、今日はいつもと何か違うような…)

と、外の様子を見ながら不思議な感覚に陥った。

外では、雨が降っているらしく、雲が黒くなっていた。


 僕の母は、朝起きたら毎日家のカーテンを開けてくれている。

そのため、外の様子もはっきりと見ることが出来た。


 僕は先ほど感じた不思議な感覚を、

(まぁ、昨日は普段よりもたくさん魔法陣を調べたから、そのせいだろう。)

と結論づけて、あくびをしながら朝ごはんを食べていった。


 そうして朝ごはんも食べ終わり、仕事の為に作業着に着替えた。

そして、

「お母さん、準備出来たよ〜。」

と、僕の母に準備が出来たことを伝えた。

 母は、

「それじゃあ、車に行こうか。」

と言ってカバンを持ち、運転をするために車へ向かった。


 今回の話題とは、直接的な関係がないので詳しく説明はしないが、軽く説明をしておこう。


 僕は少し前に、会社の中でで倒れてしまった。詳しい原因は分かってないが、軽い発作を起こしてしまったらしい。

 そのため、それを抑える薬を飲むことになったのだが、薬が強く、副作用として眠くなることがあり、車の運転を控える様に医者から言われてしまった。

 そのため、倒れてからは毎日、母に送迎をしてもらっていた。


 そうして僕達は、車の中に入ったのだが、

(あれ?何か忘れ物をしているような…)

不意に不安になり、服のポケットを探していった。

 母は、

「忘れ物があるなら取ってきたら?」

と言ってくれたが、

「いや、忘れ物は無いよ。」

と、先ほどの予感は外れたようで、特に忘れ物は無かった。

「それじゃあ、出発するよ。」

と言って、車を発車させた。


 何故かその日はいつもとは違い、不安になる事が多かった。

直接声に出したわけでは無かったが、

(いつも見る渋滞が、今日に限って事故渋滞だ…)

と、道路にある表示を見ながら思ったり、

(あの車を、かなり近いな…)

と、隣の車線を走っている車を見て不安になったりと、いつも通勤で見ている道が違ってみえた。


 そうして、不安な気持ちのまま会社の近くまでやってきた。

(まぁ、会社に着いて仕事をしてたら不安なんか消えるだろう。)

そんな事を思いながら、会社の駐車場に車で向かっていった。

 そして、着く直前に、

(そういえば、今日は高速道路で帰るって言ってたな。)

と、思い出したのでナビの画面を見てみた。

 

 ナビの画面には、母が通る予定の高速道路の道に事故渋滞のマークが出ているのが見えた。

 そして、僕がそのマークを見た瞬間、

(何だ、このイメージは…)

と、頭の中に事故を起こして死んでしまう母の姿のイメージが映し出され、とても不安になった。

 

 (今までこんなイメージが映し出された事なんかなかったのに…)

と、かなり動揺していたが、会社に着いたようで車が止まったので、

「それじゃあ、行ってきます。」

と、動揺を隠しながら母に挨拶をしてそのまま別れた。空を見ると、まだ雨はやんでおらず雲が黒かった。


 会社の中に入り、自分の現場に向かう道のりでも、

(お母さん、事故してないかな…)

と、何度も不安になっていた。

 そして、それは仕事が始まってからも続いていき、

(しかも、眠いせいで考えがまとまらず、どんどん悪い方に考えが…)

と、元々僕の性格として持っているネガティブさと、日頃の寝不足が原因で、悪い方悪い方へと考えが行ってしまっていた。


 しかし仕事をしていると、


(これは確かこうするんだったよな…。

そしてこの部品は確かっと…。うわぁ、この部品、かなりキズが多いな…)

と、仕事を進めているうちに、だんだんと気持ちが引き締まってきて、仕事に集中出来るようになってきていた。

 その時には、もう寝不足や不安を感じることは無く、仕事だけに集中する事が出来ていた。


 そうしてしばらく仕事をしていると、休み時間の合図を知らせるチャイムがなった。一緒に仕事をしていた先輩から、

「一旦休憩ね?」

と言われた。

 僕が働いていた部署は、休憩時間と仕事時間の区別をしっかりとしていたので、休憩中に仕事をしようものなら、

「ちゃんと休み時間には休め!」

と言って、怒られてしまう部署だったので、


(いつも通り、トイレにでも行こうかな。)

と思い、『いつものトイレ』に向かっていった。


 『いつものトイレ』と強調したのには理由がある。

実は、いつものトイレとは別のトイレが、僕の仕事場から歩いて10秒とかなり近い位置にある。

 しかし、そのトイレ内がかなり臭いので、僕はあまり使わないようにしている。 (ギリギリの場合は、もちろん我慢して使うのだが…)


 それ以外の場合は、少し歩くことにはなるが、出来たばかりのキレイなトイレがあるので、僕はいつもそちらを使用することにしている。

 

 ちなみにキレイなトイレを使おうとするのは、自分の中で癖みたいになってしまっており、家族で出かけた時もまずはトイレの位置を確認して、その後、実際に使おうとして中に入り、中の様子を見て違うトイレに向かう事が何回もあった。

 そのせいで、近くのトイレではなく遠くのトイレに行くことが多くなり、家族からは、

「わざわざ遠くまで行ったの?」

と、何度も呆れられた。


 僕はその癖を会社でも直すことが出来なくて、仕事場からは多少歩くことにはなってしまうけど、キレイなトイレがあるので時間がある時は、そのトイレに向かう事にしている。

(会社内では、あまり気にする人が居ないので特にはツッコまれなかった…)


 そうしてトイレに向かっている途中、

(そういえば、朝は何だか落ち着かずに不安になっていたような…)

と思い出していた。


 思い出していた、という表現で分かるように、トイレに向かっている今は、そんな気持ちはキレイになくなっていた。

 

(何であんな気持ちになっていたんだろう?)

と、今度は無くなった理由を知りたくなったので歩きながら考えてみる事にした。


(確かあの時は、朝から寝不足だったな。

それに、雨も降っていた筈…)

と、少しずつ思い出していった。

 ちなみに、思い出している今は、寝不足も感じておらず、頭もハッキリとしている。


(これでもし、外が晴れているようなら、朝の不安の原因は、寝不足と雨で曇っていた事が原因となるんだけど…)

と、トイレまでの道の途中で外が見える場所があるので、そこで確認しようと思った。


 そして、実際に外が見える場所まで来た。

どうやら雨は止んだようで、今では少し晴れているようにも見えた。


 ただ、若干は曇っている場所もあったので、

「ものは試し、と言うからな。」

と呟きつつ、曇っている場所を見てみた。

 

 しかし、特に不安になる事もなく、さっきまでと同じような気持ちのままだったので、


(なるほど。どうやら、朝の不安の主な原因は寝不足からきたものらしいね。

 もしかしたら、僕のネガティブも関係はしているかもしれないけど…)

と、自分で朝の不安の原因を見つけることが出来て満足したので、


「それじゃあ、今日も張り切って仕事をしていきますか!」

と、気持ちを引き締め直し、休憩後も張り切って仕事をしていった。



        次回に続く

今日の内容は、ほとんど現実の自分の情報をそのまま詰め込みました。 なので、もしかしたら共感できる人もいるかもしれません。 (トイレのこだわり等)

そういう人が居ましたら、ぜひコメントをお願いします!

そして、出来たらそこから話に花を咲かせていきましょう!

と言うことで、今回はこんな感じで少しテンションも上がっています。

少しずつ読んでくれている人も増えているので、

(書いてよかったな…)

と思うこの頃です。

それでは、長くなりましたが今回もよろしくです。m(_ _)m

次回もお楽しみに〜!

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