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〜異世界冒険記2〜バーベキューをしてみた3

カケル達を連れて、ワタルは海へと向かっていた。

 カケル達を連れて海へ向かうと、

「お〜い!こっちだよ〜!」

と言う、マリの大きな声が聞こえてきた。


「どうやら少し離れた所でやってるみたいだね。」


と、僕が言うと、


「俺たちは先に行ってるからな〜!

メグ、行くぞ!」


「ちょっと待ってよ! あ〜、行っちゃった…。

ええ〜と…」

 と、カケルが走り去って行き、メグはこっちを見ながら少し戸惑っていたが、


「僕は、少しやる事があるから先に行っててよ。」

と、メグに伝えると、


「分かりました。

それでは、先に行って待ってますね!」

と言って、カケルの後ろを追って、歩いて行った。


「やっぱり、メグは大人びてるな〜。」

僕は、そんな感想が出てきた。


 普通の妹なら、僕に許可を求める前に兄を追って走っていく所だけど、メグは、僕に許可を得てからゆっくりと後を追っていってるからな〜。

 これじゃあ、どっちが年下か分からないぐらいだな、と思っていたが、


「さてと、こっちも用事を素早く片付けようかな。」

と言って、この前ビーチバレーをした方に歩いて行った。



 場所に着くと、そこにはビーチバレーの道具が設置されていた。


「やっぱり、片付けは大事だよね〜。」

と言いながら、僕は片付けをしていった。


 片付けと言っても、僕が作った物なので少し意識を集中させると自動で消えるので楽ではある。

そうして、前回の後片付けも終わり、マリ達の手伝いでもしようかと、振り返ろうとした時に、


「ちょっと…待ってくれないかな…ワタル?」

と言った感じの、途切れ途切れの声が聞こえてきた。

なので、もう一度、コートがあった場所付近を見てみた。

そして、1人の倒れている人を発見した。


(あ〜、そういえば忘れてたけど、バレーでカケルのサーブを思いっ切りくらってたからな〜。)

と、僕は思い出しながら、倒れている人に近づいて行った。


 僕は、倒れている人の側まで行って、

「大丈夫ですか〜、マオウさん?」

と言って、話しかけた。


倒れていた人は、起き上がりながら、

「うん、大丈夫だよ〜。」

と、平気な声を出して言ってきた。

(まぁ、魔王(仮)でもやっぱり頑丈ではあるんだな〜。)

何て感想を持ちながら、

「カケルのサーブを食らってから今まで、ずっとここで倒れてたのか?」

と、マオウに質問してみた。


 するとマオウは、

「そうなんだよね〜。実はさっき目を覚ましたばかりで、それまでは本当に気を失っていたからね〜。

今の状況も全く分からないんだ〜。」

と、あっけらかんといった感じに答えてきたので、


(カケルのサーブって、やっぱり威力がおかしいんだな…)

と、少し寒気に襲われたが、


「簡単に説明すると、バレーをしていたのが昨日の事。

そして、今日僕達がここに来たのは、ビーチでバーベキューをするために来たんだよ。」

と、マオウに説明した。


「なるほどね〜。僕はかなりの時間眠っていたらしいね、そのせいで全身がかなり痛いよ…」

と言って、マオウは少し身体を動かしていた。


「ちなみに、みんなは向こうでバーベキューの準備をしているよ。」

と言って、みんなの方を指さしてみた。


「ワタルは、準備を手伝わないの?」

と、マオウが返してきたので、


「これから手伝いに行くつもりだよ。

でも先にこの前の片付けをしておきたかったからね。」

とマオウに伝えると、


「ワタルって真面目だね〜。」

と、マオウは褒めてくれたが、


「僕の働いていた会社では、後片付けは大事だったからね。

だから、この世界でも実践しようかなって思ったんだ。」

とマオウに返した。 


 僕の働いていた会社は生産系の会社で、僕はそこの現場員として働いていた。

 まぁ、そこまで長く働いた訳ではないので、知識的な物はほとんど覚えられてはいないが、こうした後片付けは、日常生活でも使えると思ったので仕事場では、後片付けを特に頑張っていた。

(あまり褒められたものではないけど…)


と、僕の中で少し回想に浸っていると、


「お〜い、ワタル〜!こっちはバーベキューの準備、終わったよ〜!」

と言う、マリの大声が聞こえたので声のする方を見てみると、マリやみんなが手を振って僕たちを呼んでいた。

僕は、

(みんなに慕われてるな〜。)

何て、感傷に浸りながら、


「今行くよ〜!」

と、みんなに向けて大声で話した。

続けて後ろを振り向き、

「マオウはどうするの?」

と、聞いてみた。


普通なら、ここでマオウも一緒に来ると言うのがアニメなら鉄板なので、当然ついて行く、と言うと思っていたが、

「僕はパスしておくよ〜。」

と言って断ってきたので、

「理由を聞いても良いかい?」

と言って、マオウに聞いてみた。

すると、マオウは、

「一応、僕って今こうして立っているだけでもやっとなんだよね〜、だから、向こうでバーベキューをするのはかなり無茶なんだよね…。」

言いながら、少しフラフラしていたので、


「先に言って欲しかったな…」

と言って、マオウの身体を支えた。


「ありがとう〜。」

と言って、マオウは感謝を言葉にしていたが、


「それで?フラフラならここから帰って温泉に入るまで持つのか?」

と、マオウに聞いてみると、

「それは、心配要らないよ。

僕は使い魔を召喚できるからね。」

と言って、魔法を唱え始めた。



 魔法を唱え終わると、何やら1人の女性が現れてきた。

僕は、

(誰なんだろう?)

と少し戸惑っていたが女性の方から自己紹介をされた。

「私は魔王に仕える者、では無く魔王の妻、つまりは、この男の嫁ですね。」

と言って、後ろにいるマオウを親指で指していた。

(ほぅ〜、これは新しい展開だな。)

と、少しわくわくしていたが、

「えっと、僕はワタルと言います。一応この世界には勇者として召喚されました。

ですので、本来なら後ろの魔王とはライバル的な者なのですが…」

と言いながら、後ろのマオウを見ていた。


しかし、

「ですが、私の主人と貴方はそれぞれ(仮)の魔王と勇者ですので、そこまで気になさらなくても宜しいですよ。」

と、優しい口調で話してくれた。

(う〜ん、出来る女っていうものを見せつけられているような…)

と思っていると、


「しかし、我が主人は少し問題を起こし過ぎているように思えるんですよね。」

と言って、マオウの方をジッと見つめていた。

(別に起こしているのはどちらかと言うと僕なんだけどね…)

と、大波乱が起こりそうだったので、僕は静かに離れていった。

今回は、新キャラを1人増やしましたが、そこまで出す機会を作ろうとは思っていませんので、出てくるとしたら割と深刻な場面だと思います。

まぁ、そこまで書けるかは分かりませんが、これからも読んで頂けたら嬉しいですm(_ _)m

それでは、また次回お会いしましょう〜

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