認めん!
思いのたけをぶつけにぶつけあった男同士の対決も終え、
輝流は次期マスターに見事就任することに!
一方で喫茶店には、とある情報が入って来て・・・
「いらっしゃいま……え、えええええ!! マスターさん!? ど、どうして……」
「お帰りなさいっす、マスター」
「マスター! ここであったが百年目! うちが成敗してくれるわあ!」
神宮さんが久々に店内に戻ってきた―
それは他の従業員達にも喜びを与えた。
驚きであたふたする天衣さんに、帰ってくることが分かっていたかのように微笑む尾上さん。
そして怒り狂っておたまを振りかかろうとする美宇さんを、苦笑いしながら輝流さんが抑える……
いつもの日常が戻ってきたんだと、改めてそう思った。
このメンバーだからこそ、今までやってこれたんだよね。
「それで? 取材が何だって?」
あ、そうだった! 平和的雰囲気にのまれて忘れてた!
「なんか知らんけど、ここに電話が来たんや。ルナティックハウスの取材がしたい、そちらのマスターには話をつけてある~言うて」
「あー……多分あれだわ……」
神宮さんが思い出したくないような声で、はあっとため息をつく。
取材か~……いやだなあ。
「王様、取材ってテレビ? 雑誌?」
「いや……それっぽいのはしないと思う。おそらくあいつの目的は、コーヒーを飲むことだけだから」
え? そうなの? あ~よかった……
取材するのに赤くなった目で映るのは、さすがに嫌だからねー。
「その人、王様の知り合いか何か?」
「まあな」
「結構仲いいの?」
「さあ。中学以来会ってないしな」
そういって、ため息交じりでつぶやく。
そういや私真咲君のことやらの過去は知っているけど、学校でのことは全然教えてもらってないなあ。
悠翔さんと玲音さんに聞いときゃよかった。
「んで? 如月はどうしたんや?」
「はい?」
「目がめーっちゃ赤くなっとるやん。さては! マスター泣かしたな!」
「こういうのには気づけるんだな、お前」
神宮さんは呆れるようなため息をつくと、今までのことを説明する。
それぞれの顔が真剣そのもので、事情を分かろうとしていた。
「マスターの事情は分かったわ。が! 次期マスターがリュウなのは認めん!」
「え!? ミュウミュウひど!」
「当たり前や! 仕事サボることしか考えてない奴のどこがマスターやねん!」
まあ確かに、美宇さんの言うことにも一理あるけど……
輝流さんなりに頑張ってるんだし、私はいいと思うけどなあ。
「じゃあ参考までに聞くが、桜庭達は反対か?」
「い、いえ! 反対なんて、とんでもないです! むしろ賛成です!」
「異議なし、っすかね」
「ほい。四対一でお前の負け」
「多数決で決めるなんて卑怯やで、マスター!」
美宇さんがぎゃあぎゃあはしゃいでいるのを、天衣さんが優しくなだめる。
尾上さんも輝流さんに何か言っているようだが、何を話しているかまでは聞こえなかった。
これで一安心、かな?
今から神宮さんが辞めるってわけじゃないんだし、大丈夫だよね!
「こんにちは。ちょっといいかな?」
とそこに聞き慣れない声がする。
そうっと後ろを振り向くと、そこには見たことものない美少年がいた。
キレイに整えられた長髪! くりくりとした瞳!
そう、それはまるで……
「女の子みたい……」
「それは褒め言葉かな?」
「あ、すみません。つい……」
「大丈夫。生まれつき女顔だから、言われるの慣れてるんだ」
やんわりと微笑む彼の姿に、思わずに度見してしまう。
アニメの世界にいてもおかしくないような、不思議な格好をした男性だった。
「如月、誰やそれ」
「いや……なんかいつの間にか後ろに……」
「来るの早くないか、お前」
「だって、明王君を驚かせたくて」
彼は浅く会釈しながら、
「土坂庵です、よろしく」
と言って優しく微笑んだ。
(つづく!!)
まさかのここで新キャラ!? と思っているでしょうが
これでキャラは全部出し切りました、
とだけ言っておきます。
気付いている方もいるとは思いますが、
サブキャラの名字をつなげると水金地火木土・・・
となっています。
あ、ちなみに地と火は設定時にはいたんですが
色々あっていないです笑
次回、新キャラ節炸裂!




