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エピソード2:奈津美という女

何となく、奈津美のことをLINE追加した俺。

追加しただけで、メッセージは浮かばなかったため何も送らなかった…。

次の日は休みだったこともあり、また昨日の飲みの疲れから朝遅くに目が覚めた。

昨日、春樹にかなり酒を飲まされたこともあり完全に二日酔いだ。


「うーん…気持ち割い…」俺は一人でそう呟く。頭もガンガンと痛んでいた。

スマホを手に取ると、時刻は11時4分。

通りでこんなに日光が眩しい訳だ。


ふと、いつもの癖でLINEを確認する。

昨日作成されたグループLINEの通知は50件を越えていた。

通知オフにしておいて正解だ…。


そして、個人のLINE…真っ黒なアイコンの奈津美からメッセージが来ていた。

ただ一言、『何で追加してくれたんですか?』…と。


俺は自分でも何となく…だったため、返信に困った。

だが知り合ったのは合コンの場だ。

『奈津美ちゃんのことが気になったから追加したんだ、駄目だった?』…そう返信した。

すると3分もしない内に『嬉しいです。』と奈津美から返信が来た。


返信に困って暫く未読スルーしていると、奈津美からまたLINEがきた。

『今日、暇なんです。会えませんか?』と。


俺は少し悩んだが…何故、奈津美のことが気になったのか自分でも知りたく思ったので『いいよ』と返信した。


俺たちは夕方5時に会う約束をした。



待ち合わせは奈津美の最寄り近くのカフェを指定された。

さっとシャワーを浴び、私服に着替える。


そして駅に向かった。

俺の最寄り駅から奈津美の最寄り駅までは、20分。


電車の中ではスマホを弄って時間を潰した。


駅に着くと、奈津美が改札前で待っていた。

「あれ、迎えにきてくれたの?」俺がそう言うと、奈津美はこくんと頷いた。

奈津美は昨日と同じ、手の甲まで覆うサマーカーディガンを着ている。


「カフェ、こっちです。」そう言うと奈津美は歩きだしだ。

俺は慌ててそれについて行った。



カフェに到着すると、俺はアイスコーヒーを、奈津美はオレンジジュースを注文した。

注文が届くまで…暫しの沈黙。


注文が届くと、奈津美が口を開いた。

「私のどこが気になったんですか?」…と。


俺は少し悩んだが、正直に答えることにした。

「この真夏なのに長袖を着ていたり、LINEのアイコンが真っ黒だったり…そういうところが。」


俺がそう答えると、奈津美は『なるほど』という顔をした。

「アイコンが真っ黒なのは特に理由ないです、他に載せるものが無かったので。」

奈津美はそう言った。


「なるほど…?」俺がそう呟く。では長袖の理由は…何なんだろう。

「この後、私の家来ませんか?」ふいに奈津美がそう言った。

「家…ですか?」俺がそう返すと奈津美がこくんと頷いた。


昨日会ったばかりの女の家…俺は勿論、動揺した。

悩む俺に「私の秘密…知りたくないですか?」と、奈津美が言ってきた。


好奇心が疼いた俺は「知りたいです」と考える間もなく答えていた。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

次回、『奈津美の秘密』に」続きます。

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