エピソード2:奈津美という女
何となく、奈津美のことをLINE追加した俺。
追加しただけで、メッセージは浮かばなかったため何も送らなかった…。
次の日は休みだったこともあり、また昨日の飲みの疲れから朝遅くに目が覚めた。
昨日、春樹にかなり酒を飲まされたこともあり完全に二日酔いだ。
「うーん…気持ち割い…」俺は一人でそう呟く。頭もガンガンと痛んでいた。
スマホを手に取ると、時刻は11時4分。
通りでこんなに日光が眩しい訳だ。
ふと、いつもの癖でLINEを確認する。
昨日作成されたグループLINEの通知は50件を越えていた。
通知オフにしておいて正解だ…。
そして、個人のLINE…真っ黒なアイコンの奈津美からメッセージが来ていた。
ただ一言、『何で追加してくれたんですか?』…と。
俺は自分でも何となく…だったため、返信に困った。
だが知り合ったのは合コンの場だ。
『奈津美ちゃんのことが気になったから追加したんだ、駄目だった?』…そう返信した。
すると3分もしない内に『嬉しいです。』と奈津美から返信が来た。
返信に困って暫く未読スルーしていると、奈津美からまたLINEがきた。
『今日、暇なんです。会えませんか?』と。
俺は少し悩んだが…何故、奈津美のことが気になったのか自分でも知りたく思ったので『いいよ』と返信した。
俺たちは夕方5時に会う約束をした。
◇
待ち合わせは奈津美の最寄り近くのカフェを指定された。
さっとシャワーを浴び、私服に着替える。
そして駅に向かった。
俺の最寄り駅から奈津美の最寄り駅までは、20分。
電車の中ではスマホを弄って時間を潰した。
駅に着くと、奈津美が改札前で待っていた。
「あれ、迎えにきてくれたの?」俺がそう言うと、奈津美はこくんと頷いた。
奈津美は昨日と同じ、手の甲まで覆うサマーカーディガンを着ている。
「カフェ、こっちです。」そう言うと奈津美は歩きだしだ。
俺は慌ててそれについて行った。
◇
カフェに到着すると、俺はアイスコーヒーを、奈津美はオレンジジュースを注文した。
注文が届くまで…暫しの沈黙。
注文が届くと、奈津美が口を開いた。
「私のどこが気になったんですか?」…と。
俺は少し悩んだが、正直に答えることにした。
「この真夏なのに長袖を着ていたり、LINEのアイコンが真っ黒だったり…そういうところが。」
俺がそう答えると、奈津美は『なるほど』という顔をした。
「アイコンが真っ黒なのは特に理由ないです、他に載せるものが無かったので。」
奈津美はそう言った。
「なるほど…?」俺がそう呟く。では長袖の理由は…何なんだろう。
「この後、私の家来ませんか?」ふいに奈津美がそう言った。
「家…ですか?」俺がそう返すと奈津美がこくんと頷いた。
昨日会ったばかりの女の家…俺は勿論、動揺した。
悩む俺に「私の秘密…知りたくないですか?」と、奈津美が言ってきた。
好奇心が疼いた俺は「知りたいです」と考える間もなく答えていた。
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次回、『奈津美の秘密』に」続きます。




