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24/54

24 パーティを組むということ

ロディは強い、が故の話。

ちゃんと仲良くできる話になってるとよいのですが。

楽しんで頂ければ幸いです。

「くっそうっ!こんなに多いときついぜ!!」


「諦めるなっ!限りはあるっ!!」


バーツが槍を振り回しながら、叫んだ。バーツたちの周りはスケルトンアニマルとゴーレムに囲まれていた。2階を探索していて、部屋を見つけたのだ。入ってみたとたんにこの有様である。入るまでは普通の部屋のように思われたが、全員が入ったとたんに、扉がしまり、別の扉が開いてスケルトンアニマルとゴーレムの群れに襲われたのだ。ケルディは、パーティのメンバーに声をかけながら剣を振り続ける。ただでさえ広い部屋に散らばるようにしているスケルトンアニマルたちにアビーがパージをかけようとするも、広がりすぎていて届かないのでまだ温存している。


「コリエンテ!」


「マッディストリーム!」


レックとロディの水魔法がゴーレムたちに襲いかかる。ぼろぼろと崩れ落ちていくが、さらに奥の部屋からゴーレムたちがぞろぞろとやってくる。


「多いな。まだ大丈夫か?」


「うん。」


レックがロディを気にかけて声をかけるが、ロディはまだまだぴんぴんしている。


「マッディストリーム!」


ロディの魔法がゴーレムたちを飲み込み、奥の部屋まで入り込む。


「レックさん、私がこっちを相手するよ。ケルディさんたちを手伝って!」


「・・・まかせた。」


レックはロディの頭をぽんとなでると、バーツたちのところへと走る。


「あの奥の部屋まで押し返したらいいかな?」


ロディは水魔法を使いながら、どんどん奥の部屋へと向かう。ケルディたちが入り口のあたりでスケルトンアニマルに応戦しているのえ、どんどん離れてしまう。


「お・・っ!ロ・・ィ、あ・・・り・・・・るなっ!」


「?」


ロディはケルディの声が聞こえたような気がしたが、そのまま進んでいく。

ゴーレムを倒し、魔物がでてくる奥の部屋へと入り込む。


「うわっ。」


奥の部屋にはゴーレム、スケルトンアニマルが山のようにいた。どんどん部屋へと向かってきていたのだ。


「これ、進まないと、戻れもしないよね、きっと。」


ロディは剣の上に手をかざす。


「オーバー ド ディスチャージ。」


剣に電圧が流れ、バリバリと放電する音と、光が現れる。


「いくよ。」


ロディは剣を構えて、目の前にいる魔物たちへと向かった。襲いかかってくる魔物たちの攻撃をひらりとかわし、魔物たちの急所を一突きしては、すばやく剣を抜き、次の獲物に飛びかかる。雷を帯びた剣の切れ味は途切れることなく、次々に魔物が倒れていく。部屋にいく道を背に、次々と屠っては、部屋の奥へと進む。その華麗な技をたった12歳の少女が生み出しているのだ。ロディは息をきらすことなく刈っていく。さっきまで水魔法で仕留めていたゴーレムでさえ、剣の前に倒れていく。そして、奥の部屋の最奥。そこにはなにもなかった。


「終わった?」


ロディは周りを見回したが、何もない。あの魔物たちはこれで終わりなのだろうか、とロディはふっと吐息を吐いた。剣の魔法を解き、ロディはてくてくと元の部屋へと戻っていこうとすると、部屋からケルディたちが現れた。


「ロディッ!!」


「ケルディさん。」


ケルディはロディの姿を見るや否や、駆け寄ると、拳骨を落とした。


「こらっ!」


「わっ、痛いよ~。」


ロディは頭を抱えた。あまりの痛さに涙がでた。


「勝手に行くなって言っただろ!」


「えー、聞こえてないよ。」


「というより、勝手にパーティから離れていっちゃあだめよ、ロディちゃん。」


「アビーさん。」


ロディは、目の前に来てメッと起こるアビーに目をぱちくりさせる。


「そうよ、私たちは今パーティなんだから、一緒に闘うのよ。勝手に行ったら心配よ。それも危なそうなところに行くなんて、心配したんだから。」


リリィがロディをぎゅっと抱きしめる。


「リリィさん、・・・ごめんなさい。」


しゅんとなったロディの頭の上に、ぽんと氷が置かれる。


「ま、俺がまかせたのも悪かったな。でも、まさか一人でこっちに来るとは思わなかったからな。勝手に一人で突き進むなよ、倒れたら助けられないだろ。」


レックが魔法で氷を出してくれたようで、頭が冷えて気持ちいい。


「まあ、俺たちもそうだが、ケルディが一番心配してたんだぞ。お前、強いけど、まだ子どもなんだから無茶するなよ。ケルディが心配ではげるぞ。」


「はげるか。」


バーツの言葉に、ケルディがつっこむ。


「えへへ、心配かけてごめんね、ケルディさん。それに、みんな、勝手に行ってごめんなさい。」


ロディは心配をかけたことに、驚いて、素直に謝った。ロディにとっては普通だと思っていたことも、ケルディたちから見れば、ほんの子どもががんばっているようにしか見えないらしいこともわかった。それに、心配してくれるのは嬉しかったのだ。


「わかったらいい。だが、すごいなロディ。この部屋は一人で全滅させたんだろう?力があるのはわかった。でも、一人で勝手に無茶するなよ。」


「うん。」


ケルディの話を聞いて、ロディが頷くと、みんながほっとした顔をした。


「あんなにケルディが心配してるとこ、初めて見たわ。」


「うん。英雄の娘だし、多少のことは大丈夫だと思ってたよ、俺。」


「まるで、ロディのお父さんみたいだわ。」


「そうそう、そんな感じ。ケルディも心配症だからな。」


「おまえらな・・・。」


四人にからかわれて、不服そうなケルディだが、反論は諦めてしまった。


設定24

ケルディたちが入った部屋はいわゆる、魔物のトラップの部屋。

入ったとたんに発動するトラップ。奥の部屋から続々と魔物が出てくるが、全て倒しきればドアが開く。

火を使えば酸素がなくなりそうだが、古くなってもダンジョンには空気がなくならないように、魔術陣がセットされている。大気や地中の魔力を取り込んで稼働している。昔のすごい技術が使われている。が、発見されておらず、普通の人はそんなことは知らない。


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