23 地下2階
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「ロディ、ゴーレムを頼む。俺は先に土人形を狙う。」
「うん。」
「コリエンテ!」
レックが勢いよく水を土人形にぶつける。土人形は水の勢いに勝てず、その身をどんどん崩していく。
「よし、効果があるな。」
その間も、ロディは弓でゴーレムの間接を狙う。が、全て当たるわけでもなく、苦戦している。
「へ?」
レックの水魔法がたまたまゴーレムに当たると、ゴーレムが一歩足を退けた。
「ゴーレムって水魔法に弱かったか?」
「さあ。初めて闘うから知らない。」
「俺もだよ。だが、今確実に逃げたな。」
「うん!」
「行くぞ!」
「「コリエンテッ!!」」
二人の水魔法が勢いよくゴーレムへとぶつかる、と、ゴーレムの体が削れていく。
「よし、いけるぞ!!」
「うん。」
「マッディストリーム!!」
「まじかよっ!!すげーな!」
ロディの放った中級水魔法にレックが驚き、感嘆する。さらに、激しい水の勢いに、ゴーレムが膝をつき始める。
「いい調子だ。これならいける。」
レックが水魔法を止めて、別の魔法に切り替える。
「ルーメンスペクトル!」
と、その前に、アビーの光魔法がゴーレムへと放たれる。
「インパクトッ!!」
レックがさらに爆発の魔法でゴーレムを吹っ飛ばす。
「やったー。」
「ゴーレムも、弱点がわかれば割と戦えるものなのね。」
ロディがアビーに駆け寄って喜ぶ。が、後ろで未だにスケルトンアニマルと戦っていることに気付き、アビーが杖を掲げる。
「パージッ!!」
浄化魔法で一気にスケルトンアニマルたちが崩れ落ちていく。
「ゴーレムの方が先に片がつくなんて?!」
あまりの速さにバーツが驚いて、今にも目が飛び出しそうだ。
「アビー、サンキュ。どうやら片付いたようだな。助かった。」
「ここのゴーレム、水魔法に弱いみたいだ。」
「そうなのか?」
レックの言葉に、ケルディが思わず問いかけ直すと、ロディが頷く。
「うん、水魔法に当たったとき、よろけたのが見えたんだ。レックさん、すごいね!」
闘い疲れても笑顔を絶やさないロディに、アビーがにこにこと頭をなでる。
「よし、これで地下2階へ行けるな。」
バーツがぐっと手を握る横で、リリィがアビーの体を気遣う。
「アビー、体力はどう?」
「ちょっとしんどいけど行けるわ。」
「魔力が回復するまで少し休もう。アビーが俺たちの要だからな。」
ケルディの言葉に、みんなは階段のところまで行き、腰をおろして休憩した。
「ちょっと小腹が空いたな。なあ、これ、店に売ってたんだ。食べないか?」
「なんだ?新商品か?」
バーツが買ってきたものを取り出すと、ケルディがそれをつまむ。
「おいしいするめだと。」
「へえ、するめか。」
ぱくりと口に入れ、かみ続ける。
「しわいな。」
「そうか?塩味がうまいだろ。」
もぐもぐと噛んでいるバーツはおいしそうに食べている。
「するめじゃあお腹はふくれないよ。クッキー、どう?」
「クッキー?!嬉しいな!」
「いいの?ありがとう!!」
ロディがかばんからクッキーを取り出すと、リリィとアビーが喜んでつまむ。
「わあ、おいし~!!」
「あまい~。嬉しいわ、ロディ。ありがとっ!」
「えへへ、たまに食べたくなるから作ったんだ。」
「え?それロディの手作りなのか?すごいな!!」
レックが驚いて口に入れようとしていたクッキーを思わず凝視する。
「おいしいはずだから大丈夫だよ。」
「いや、食べられないとかじゃなくて、ちゃんと見ようと思ってな。」
食べないレックにロディが首をかしげると、慌ててレックが口に入れる。
「うん、うまいな、おいしいよ、ロディ。」
さっさと食べていたバーツがにこにこしながらロディに応える。
「ロディ、うまいよ。ありがとう。・・・すごいな。さっきの水魔法、中級だったぞ。」
レックが咀嚼して感想を言うと、中級の水魔法と聞いて、ケルディがロディを見る。
「ロディ、中級も使えるのか?」
「うん。イメージできれば使える。」
「それはすごい!」
ケルディもそのすごさに目を大きく開けて、ロディの頭をなでた。
「そろそろ行くか。」
しばらくして、アビーの調子も戻ってきたころ。ケルディのかけ声でみんな階段を下り始めた。アビーはまたたいまつ係だ。
階段をみんなで下りていると、そこはさっきとあまり代わり映えのしない場所だった。
「油断するな。同じ魔物かもしれないし、新たな敵かもしれない。」
「おう。」
ケルディの言葉に、バーツが返事をした。
とゴーレムと土人形が現れる。
「ロディ、行くぞ。」「うん。」
レックとロディが声を合わせて魔法を発動する。
「コリエンテ!!」
水の勢いで、ゴーレムや土人形が流れていった。
設定23
地下1階から3階まではスケルトンタイプとゴーレムの生息地。
ひたすら、水魔法が活躍します。




