22 ゴーレム
戦闘シーンは毎度のことながら迷います。
楽しんでくれると嬉しいです。
休憩を終えて、ロディたちは少しずつ先へと進んでいく。
進む毎にスケルトンたちが現れる。ケルディの剣、バーツの槍、ロディの剣がスケルトンたちの骨盤を切り刻み、復活できないようにしていく。レックが魔法で、リリィが短剣で牽制する。アビーは浄化の魔法を使えるように基本的にたいまつ係になってしまっている。
「うう、ごめんなさい。もっと私が浄化の魔法が使えたら。」
自分の仕事と分かっていても何もできないことを悔しがるアビー。
「何言ってるんだ。普通は浄化の魔法なんて使えないんだぞ。使えるだけですごいんだ。胸を張っておけよ。」
ケルディはけろっとした顔でアビーの背中を叩く。
「そうだよ。気にすることはないだろ。あ、そんなに気になるなら、俺の短槍使うか?突くぐらいならできるだろ。」
バーツがにかっと笑顔で短槍を見せる。
「馬鹿言えよ。それでアビーが怪我したら元も子もないだろ。」
レックがバーツの言葉に呆れながらその頭を叩く。
「そうよ!アビーがいないと怪我の回復だってできないんだから。それにアビー、このダンジョンでたいまつの明かりが無くなったら、私たち、死んでしまうわ!たいまつ係は絶対必要なのよ!!」
リリィはアビーに切実な現状を切々と訴える。
「そ、そうね。たいまつは必要ね。」
4人の言葉に、アビーも気を取り直す。
「そうだよ!アビーさんのおかげで安心して戦えるんだよ!」
にこにこと笑うロディに手を握られて、アビーはにっこり笑った。
「ありがとう、ロディちゃん。」
ガシャン、ガシャンとスケルトンの骨がぶつかる音が聞こえてくる。
「また来たみたいね。」
「よっしゃ、やるぞ~!!」
リリィが振り向き、バーツが槍を構える。
遠目に見えるスケルトンにレックが土魔法を仕掛ける。スケルトンの足下に穴を開け、足を落としたところを土に埋める。
レックが足止めしたところへ、リリィが短剣で襲いかかり、スケルトンの顎を上に突き上げる。
そこへロディとケルディの剣がスケルトンの骨盤を切り砕く。
5人の連携プレーがさらに際立っていた。
「でも、やっぱり、仲間外れみたい。」
ぽつりとつぶやいたアビーの言葉は宙に消えていった。
「げっ!!スケルトンアニマル?!」
「骨盤が後ろにあってやりにくいな。」
レックとバーツが新たな敵に苦虫をつぶしたような顔をする。
「あっ、あそこに階段が見えるよ!!」
いくつかの部屋や通路を通ってやっとたどり着いた階段の手前で新たな敵に遭遇してしまったようだ。
「こいつらを倒せば地下2階に進めるぞ!行くぞ!!」
「うんっ!!」
ケルディとロディは剣を構えて突き進む。
「ゲイルッ!!」
ロディが魔法で突風を巻き起こすと、正面にいたスケルトンアニマルがひっくり返る。
「いいぞ、ロディ!!」
ひっくり返ったスケルトンアニマルを二人で切り崩していく。
「ちょっ!あれ!!」
リリィが思わず声をあげた。その方向を見て、4人が叫んだ。
「「「「ゴーレムッ?!」」」」
スケルトンアニマルとは別方向から、自分たちと同じくらいの大きさの人型の岩が動いて近づいてきていたのだ。遺跡の中でしかほとんど現れないゴーレムに、驚きを隠せない。何よりもやっかいなのは、物理攻撃がなかなか効かないということだ。また、小さな土人形たちもゴーレムを守るようにして現れた。スケルトンアニマルにてこずっているわけにはいかなくなり、ケルディが声を上げる。
「バーツはスケルトンアニマルをやれ!リリィもだっ!!レック、ロディ、ゴーレムを頼むっ!アビー、ゴーレムをやれっ!!」
ケルディは自分はスケルトンアニマルを屠りながら全員を動きを横目で確認する。
「おうっ!」
バーツはスケルトンアニマルを1体倒した後、すぐに次のスケルトンアニマルへと向かっていく。
「うんっ!」
バーツの周りを軽やかに飛び回りながら、リリィがスケルトンアニマルを翻弄している。
「わかった!」
レックは足止めしていた魔法をそのままに、ゴーレムに向かって走り出す。詠唱をしながら走る様子に、ケルディはにやりと口元を緩めた。
「ゴーレムのほうが大変そうだ!!」
ロディはゴーレムに向かって弓を放つ。きれいに間接に刺さり、ゴーレムの足止めに成功する。
「ようやく私も戦えるのね!!いくわよっ!!」
アビーがたいまつを片手に杖を振り上げる。
「って、アビー、俺に杖当てるなよっ!!」
うっかりスケルトンアニマルと戦っていたバーツが一度下がっていたことに気付かず、アビーの振り上げた杖がバーツの頭に当たったらしい。
「ご、ごめんっ!!レイディアント!ライトっ!」
明かりをつけると、アビーたちの周りが明るくなり、ロディとバーツは正確に急所に攻撃をくり返していく。
設定22
ゴーレム。基本は土でできた人形。岩でできた人形。
このダンジョンでは、金属でできた人形も出てくる。
どれかと言えば、水魔法が苦手。




