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18 一緒に依頼を受けよう

パーティメンバーにごあいさつ。

「あ!ケルディさんっ!!」


「おう、ロディ。」


ロディがギルドにやってくると、カフェスペースに座ってるケルディを見つけて声をかけた。ケルディのパーティが一緒に座っている。


「ケルディ、この子がこの間言ってた子か?」


一緒に座っていた背の高い、青年が尋ねる。


「ああ。この間冒険者になったばかりの新米、ロディだ。」


「こんにちは、みなさん。私はロディスティルリー=アポロス。12歳です。王都に来たばっかりのときに、ケルディさんにいろいろ案内してもらったんです。よろしくお願いします。」


ケルディに紹介され、まずロディが自己紹介をすると、座っているみんなが微笑む。


「で、ロディ、こっちが俺の仲間だ。右から、バーツ、レック、リリィ、アビーだ。」


右に座っていた、髪の短い、背の高い青年が話し始める。細身だが、がっしりとしているようで、短い金髪は固そうだ。


「俺はバーシェルツ=ツェルソン、バーツって呼んでくれ。よろしくな。」


「俺はレックロット=バーン、レックでいい。よろしく。」


その隣にいた長髪のローブの青年が話す。長い銀髪を一つにくくっている。バーツより線が細い。魔法使いのようだ。


「私はリリアンヌ=サーフェス。リリィって呼んで。よろしくね、ロディ。」


赤茶色の髪をポニーテールにしている女性が笑顔で声をかけてきた。冒険者にしてはかなり身軽な装備をしている。素早さ重視なのだろう。そのとなりには白いローブを着た優しい笑みを浮かべた女性が座っていた。


「ふふ、私はアビー=シェンよ。女性の冒険者はあまり多くはないから、仲良くして欲しいわ。よろしくね、ロディ。」


ふとロディはアニーの服装を見て首をかしげながら尋ねた。


「ねえ、アビーさんは神官なんですか?」


「ええ、とある町の教会にいたのだけど、今はこうして冒険者よ。」


「誰かに誘われたの?」


「ううん。私が冒険者にあこがれていたの。で、バーツに頼み込んで仲間にしてもらったの。」


「ふ~ん。」


神官がパーティにいることは滅多になく、神官として教会におり、怪我をした者の治療や神への祈りを捧げているのだ。なぜアビーが冒険者をしているにか、ロディはその疑問が解決したので、頷いた。


「ねえ、ケルディ。この間言ってた依頼、彼女も一緒に呼んだらどう?」


「ん?この間って・・・伯爵の依頼か。イアズーンのダンジョンにあるらしい神秘の泉の水だろう?俺たちじゃあちょっと難しいぞ。」


ケルディはリリィの言葉に、眉をひそめる。同様に、レックも付け足す。


「思い上がって死んでしまっては元も子もないからな。」


「そうか?イアズーンのダンジョンは確かに強い魔物とトラップがたくさんあるって聞くけど、そろそろ挑んでもいいんじゃないか?」


が、バーツはそうでもないようだ。


「そうね。たまには少し遠出をしてみて挑戦してみることも大事だと思うわ。ただ、命は大切だから、あまりに難しければ引き返すことも考慮するべきね。どこのダンジョンも、絶対大丈夫、なんてところはないもの。」


アビーが冷静に答える。


「そうだな。たまには強い魔物にこっちが挑戦していないと、腕がにぶってしまうな。まずかったら速攻で逃げよう。」


「ケルディがそういうならいいが。まあ、俺たちも少しは強くなったと思ってるし、挑戦するか。」


ケルディもレックも賛成すると、リリィが笑顔でロディに声をかける。


「ねえ、ロディ。一緒にダンジョンに挑みましょう!」


「いいんですか?」


「いいのよ!一緒にがんばりましょう!」


「はい!」


ロディはたくさんの人と一緒に依頼を受けるのが嬉しくて、笑顔で頷いた。


「で、まだあったみたいだな。」


バーツが依頼掲示板から依頼書を持ってきてみんなに見せる。


「娘の病気を治すため、イアズーンのダンジョンから神秘の泉の水を持ってきてほしい。報酬は・・・結構あるな。」


ケルディがのぞき込み、リリィが必要なものを書き出していく。


「とりあえず、イアズーンのダンジョンはトラップも多いし、準備が必要ね。」


「イアズーンは王都から遠いぜ。乗合馬車に乗せてもらうか、護衛依頼をしてすぐ近くのイアリエンの町まで行くべきだな。」


レックが移動手段について話し始める。そんな手慣れた様子のやりとりに、ロディは目をきらきらさせていた。


「楽しみねぇ、ロディちゃん。」


「はい!私、こんなにたくさんの人とパーティを組むなんて初めてで嬉しい!」


「私もロディちゃんが一緒だと心強いわ。」


みんなが話し合う様子をロディはときおり頷きながら、アビーと一緒ににこにこと話を聞いていた。


「じゃあ、乗合馬車で行くってことで、切符買ってくる。」


レックが乗合馬車の切符を買いに向かい、リリィが手を上げる。


「私、買い出しに行ってくるわね。」


「俺も行くよ。」


リリィとバーツが道具屋へと向かう。

ケルディたちは着々と準備を進め、ようやく出発となった。

設定18 

ケルディ=ローウェル ロディが王都で初めて話した冒険者。柄が悪そうだが、面倒見がいい。25歳。どうしても年上に見られる。剣士。パーティ『青い波ブルーウェーブ』のリーダー


バーシェルツ=ツェルソン 通称 バーツ 短い金髪。ケルディのパーティ『青い波』のメンバー。背はケルディより少し高いぐらい。細身だががっしりしている。槍術士。


レックロット=バーン 通称 レック ケルディのパーティ『青い波』メンバー。長髪のローブの男。長い銀髪を一つにくくっている。魔法使い。


リリアンヌ=サーフェス 通称リリィ ケルディのパーティ『青い波』のメンバー。短剣使い。赤茶色のポニーテール。身軽な装備。


アビー=シェン ケルディのパーティ『青い波』のメンバー。神官。白いローブを着ている。長い黒髪をもつ。


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