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14 連携練習用依頼

タッグを組もう。

また闘わず・・・

ロディが王都に戻ってから数日。

一人で薬草を見つけに行ったり、届け物をしたりしていた。


その日も依頼を見ようとギルドに入ると、そこにいたのだ。


「あ、イシュレイ、おはよー、久しぶりだね。」


呼ばれたイシュレイは依頼の貼られている掲示板の前で振り返った。


「・・・ロディか。久しいな。」


イシュレイはロディの姿を見て、淡々と応えた。ロディはてくてくとイシュレイの隣まで歩いていった。


「よかった、覚えててくれてた-。」


覚えてもらえていたことにロディは素直に喜んだ。


「何の依頼にするの?」


イシュレイがまた掲示板に目を向けたが、ロディはそのまま尋ねた。


「まだ決めてない。」


「あ、この討伐依頼、行かない?」


ロディが指差した依頼に、イシュレイが目を向けた。


「祠の周りに出現するウォークウッドとポイズンフラワーの討伐依頼、か。

 お前一人でできるだろう?」


「いつもは一人だから、たまには誰かとしたら楽しいかなって。」


「遊びじゃないぞ。」


「確かに、たまには誰かと連携できるようにしておくことは大事だぞ。」


依頼カウンターから話をしている二人にデイビッドが声をかけた。


「デイビッドさんもそう言ってる。」


「俺は一人で構わない。」


「じゃあ、報酬はあげるから、手伝ってよ。連携の練習に。」


「俺じゃないやつを誘え。」


「私と同い年の冒険者はイシュレイしか知らないよ。」


「・・・今日だけだぞ。」


「やったー。デイビッドさーん、これ、イシュレイと受けるよ-。」


ロディは掲示板から依頼書を取り、イシュレイの腕を掴んで依頼カウンターへと進む。


「おい、離せ。」


「あ、ごめん。」


ロディはぱっと手を離すと、デイビッドに依頼書を渡す。


「ふむふむ。ロディちゃんとイシュレイなら一人でもできる相手だろうが、まあ連携の練習にはちょうどいいだろう。頼むから、祠は壊してくれるなよ?」


「そりゃもちろん。」


「当然だ。」


二人の応えに、デイビッドは頷く。


「気をつけて行ってこいよ。」


「うん。いってきまーす。」


ロディは楽しそうに、イシュレイは無表情でギルドを出て行った。



「ねえ、祠まで歩く?馬車借りる?馬に乗る?」


ロディはにこにことイシュレイに話しかける。


「特に急がない。好きにしろ。」


「じゃあ、歩きで。」


「おう。」


「買い物する必要は?」


「ない。」


「じゃあ、このまま祠まで行こう。」


「ああ。」


ロディとイシュレイは黙々と門を目指し、黙々と歩いていた。







「デイビッドさん、今日はロディちゃん、どこに行ったの?」


「ああ、祠近くの討伐依頼を受けて、イシュレイと行ったぞ。」


「イシュレイ?誰?」


「魔術師だ。」


「性別は?」


「男。」


「ええ?どうして男と一緒にいるの?」


「最初の賢者への依頼で会ったらしい。同い年だから仲良くなったんだろ。」


「えー、今度来たらとっつかまえてやる。」


「おいおい、ユーファ無茶するなよ。」


「だって私の大事な友達が、変な男に欺されてたら嫌だもの!!」


「大丈夫だと思うぞ。ロディちゃんもイシュレイも連携の練習に行ってるだけだ。よほどのことがなけりゃ今日中に帰ってくる。」


「う~、ロディちゃん、はやく帰って来なさいよー!!」



「今日もユーファが大変だねぇ。」


「ロディは大事な友達だからな、心配なんだろう。」


「戦闘の腕は一流でも、人間関係はまだまだ子どものはずだからねぇ。」


「まあ、大丈夫だろう。なんたって英雄の娘だ。」


「元気に帰ってくるのを笑顔で迎えてあげなきゃねぇ。」

設定14 依頼を受けるときに、誰が受けるのかをはっきりさせるのが

     依頼カウンターの仕事。

     ロディがイシュレイと受けるときには、二人で受けることを

     明確に伝える必要がある。

     パーティで受けるときも同様である。

     もし途中で増えたりしたら、依頼達成後、要相談である。

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