↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
はんはん。  作者: みつ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
2/4

2

僕が、

間違いなく若者で、あった時の、

エピソードである。


 友人の山崎(やまざき)から、

相談に乗ってほしい、と連絡があり、

僕らは二人きりで、会った。

その時、

僕は、人は疲れ果てると、

こんなふうになってしまうのか…!?の、

山崎を見た。


 山崎が、

僕に言った。

「…名前を変えようと思う…。」

「?…やまちゃん、って、これから呼んでほしい…って、こと?」

「いや、もっと抜本的なことからで、

『山崎』から『山嵜』に、なろうと思う…。」

「…戸籍から変える、って、こと?」

「ああ…俺は、それが出来るんだ!」


 山崎は、様々なことに、切羽つまっており、

何か己に革命的なことを、

起こさないと、

今の良くない現状から、

抜け出せない…と至ったであった。


 その時、僕は山崎を諭したのだ…。

僕の記憶は曖昧であるが、

おそらく、

そういう名前の変え方は、

本来しない方が良い!みたいなことを、

僕は主張した。

世を見回した時、

芸名や、

ペンネームで、

活動をしている人は、

少なくない…。

でも、

山崎が、そうしたいのは、

山嵜に、なることで、

画数が、最高運に、なるから…みたいなことで、

あった。

とかく、僕は、

止めた方が良い!と述べたのだ。

心機一転を、そこに求めた山崎を、

僕は(とが)めた…。


 すると、

山崎が、しばしの沈黙後、

こう切り出してきた。

「分かった……止めとくよ…だが、

条件が、ある…。」と。


「なに?」と()く僕に、

山崎は言った。

「おまえ…ヌーと、つるむのは、

もう絶ってくれよ…。」


思いもよらない、条件提示で、

あった…。


 僕がヌーと、

交わりがあることを、

山崎は知っていた。


 ヌーという男は、

まさに、ヌーが、あだ名で、

僕と山崎とヌーは、

高校での同級生で、

よく三人で遊んでいた。

僕らは晴れて高校を卒業して、

各々の更なる進路に邁進したが、

山崎とヌーは、

どこかソリが合わなくなっていき、

僕は、いまだにヌーと、

たまに会っていた。


 山崎が言う。

「この間、お前が運転する車で、隣にいたヌーを、見た…ますますヌーに、なってたな…。」


僕と山崎は、

ツーカーで、

僕が言おうとしていることを、

山崎は、群を抜いて察知する…。

それで、

僕は思わず口から出た。

「ヌーのヤツ、この間も、

気分が乗らない…とかでバイト辞めてさ…ワイルドじゃね!?」

「…それがワイルドか…?」

「いや、あのさ、人間、誰も(みな)良いところがあって、つまりヌーの良いところに、

僕はヒカレテいるんだな!」

「…おまえは、ヌーが本当は、

どんなやつかを、てんで分かっていない…!」


 その瞬間、

僕は全力で、その山崎の発言に、

反発しようとした…。

感情的に…。

「あのさ、僕も君の全てを知ってるわけじゃないし、君だって、僕の何もかもを分かってるわけじゃないだろ!?」と。

だが、それは発せられなかった。

僕を見る山崎の形相が、

そうさせた。


そして、

山崎に言われて思うところが、あった…。

何かヌーと、この先、つるむのは、

止めた方が良いかも…という、

僕だけが知るヌーの言動が、

ちらほら、

あった…。


 僕は、山崎に「分かったよ…。」と、

述べた…。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。